授業中
「それで、債券の発行者が破綻等が原因で、元本や利子の支払いが遅延したり、停止して元本の償還が不可能になりかねない事態のことをデフォルトと言います。日本でいうと債務不履行にあたるものですね。」
僕は社会の授業を担当していて、なぜか1年生で政治・経済を細かくやるらしい。お嬢様である以上、こういう世間のこととかが大事だからかな.....
「先生。」
「ん?どうしたの?八潮さん?」
「デフォルトとは直接関係ないのですが.....消費税が増税したのは何故ですか?同じページにその資料が載っているのですが、よく分かりません。」
なんかざわつき始めた.....あれかな?この質問難しいのかな?
「.....教科書だと社会保障にあてる、なんて書いてるけどこれは間違っている部分があるんだよ。もちろん、消費税増税にも購買欲を高める効果もあるんだけどね。どっちかというと増税の目的は財政再建の為と言った方が正しいんだ。消費税は誰しもが絶対に払わざるをえない税金だし。で、その教科書には書いてないんだけど、増税した分、法人税と所得税が下がっているんだよ。それは調べてくれればすぐに分かる話なんだ。だから簡単に言うと取れるから、だよ。まぁ.....簡単に言うと、お金持ちの方や大企業が得をするんだよ。全員損するけどね、お金持ちの子には耳が痛い話だけどね.....とりあえず言えることは皆そういうことを勉強した上で選挙に行ってね。」
「そうだったのですか。ありがとうございます。」
やっぱりこういう話をしていった方がいいのかな....
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放課後
「え?教室が貰えた?」
「はい、先生がクラブ申請をしてくださったおかげで理事長から余っていた教室を貸して貰えました。防音設備に関してはそこまでですが.....広さは充分です。」
「分かった。じゃあ後で行くから練習しといて。」
「はい、分かりました。」
「白鷺先生、八潮さんが怖くないんですか?」
「怖い?どういう事ですか?」
急にB組の先生が話しかけてきた。八潮さんって成績優秀だから先生に好かれてると思ってた。いや、好かれてはいるんだけどね。
「彼女、常に怒ってるように見えますし....成績も優秀で家も凄いですから.....機嫌を損ねたら。」
「別にあれは怒ってないと思いますよ。それに、そんなこと怖がってたらやってられませんし。」
「白鷺先生、理事長がお呼びです。」
理事長室
「優希くん、教室あったから開けといたよ!!」
「ありがとうございます、....なんですか?それ。」
「ん?マジックの練習。こう、トランプとか出来たら凄いでしょ?」
「仕事しないんですか.....?」
「大丈夫!!もう終わってるから!!」
「はぁ.....」
そうだった、蒼生もそうだったけどバカっぽいけど要領はめっちゃいいんだよな.....
「あと、お願いしたいことがあるんだよ。ね?出てきたら?」
「は、はい.....」
「倉田さん?」
理事長を通してのお願いってなんだろう?よっぽど言いにくいことなんだろうな.....
「その.....この前はありがとうございました。それで.....その、私一人っ子なんです。」
「うん、なんとなくそんな気はする。」
「やっぱりですか.....それで、その.....」
「ん?どうしたの?」
何かをお願いしたいんだろうね.....でも理事長通す必要ある?
「その....お兄ちゃんって呼ばせてください!!私のこともましろちゃんって呼んで欲しいんです.....」
「.....え?」
何が起こったんだ.....お兄ちゃん?僕の妹は千聖だけなんですが.....
「説明しようか?」
「お願いします、発言の意図が分かりません。」
「この子、まえの事で優希くんに安心感が持てたんだって。それでお互い親近感を持つために良い呼び方を考えようってなったらしくて.....」
「.....それで?」
「そこから、直接お願いするのが無理だから仲良い私に頼ったってわけ。」
「だったら理事長がお姉ちゃん呼びされたらいいじゃないですか。」
「私をお姉ちゃん呼びしていいのは燐子だけだ!!」
そうだった.....この人もかなりのシスコン&ブラコンだった.....忘れてた。
「うーん.....僕にも妹いるしな、お兄ちゃん呼びは無理かな。」
「そ、そうですか.....なら、パパならいいですか!?」
「飛躍してるよ.....兄から父にレベルアップしてる。」
「それくらいならいいんじゃない?信頼されてる訳だし。目、見てご覧。」
「目?.....うっ。」
倉田さんが涙目で僕を上目遣いしなから『だめですか.....』と言わんばかりの悲しい視線でこっちを見ている。これ断ったら.....後が怖いな。
「あの、パパはさすがにアウトだから....うーん.....」
「....お願いします。」
そう言いながら倉田さんがくっついてきた。子供か、とツッコミをいれたくなるが弱々しさが出まくっていてそう言えない。真正面から抱きつかれてるとはいえ、涙拭かれたら困るよ.....
「.......分かった。じゃあ.....バンド時代のファンの呼び方ならいいよ。」
「どんな名前だったんですか.....?」
「ゆーくんって言われてたよ。それならまだ呼ばれてもそこまで気にならないかな。」
本当はめっちゃ恥ずかしいんよ。ライブの合間に叫ばれたら本当にびっくりしたし。今となっては懐かしい話か.....
「.....分かりました。じゃあゆーお兄ちゃんって呼びますね。」
「何をどうとったらそうなるんだよ!!」
いかんいかん、突っ込んでしまった。ここは学校、僕は教師.....落ち着け。
「まぁいいじゃん!!千聖ちゃんにはメール送っといたから!!」
「ねぇさらっと死刑宣告しないでよ。」
ピロン
|*・ω・)チラッ
千聖『別にそれくらいいいわよ。でも、それなら私も千聖ちゃんってちゃんとちゃん付けしてもらわないとね♪』
あっ。許してくださった。心をサラッと読まれてるけど.....
「あの.....再考は?」
「えへへ....もうしません♪ゆーお兄ちゃん♪」
あれ?いつの間にか立場が逆転している?というかもう馴染んでるよ。
「じゃ、私会議あるから部活行ってきな!!」
「はい!!ありがとうございます!!」
「ちょ!?引っ張らないで!!」
バタン
「ふぅ.....」
紫吹『千聖ちゃん、本当にいいの?』
千聖『はい、こうすれば兄さんをホームシックならぬ千聖シックにできるかもしれませんし。』
紫吹『千聖シック?』
千聖『はい、兄さんに外でこういう状況にいてもらえばより私と会うことを楽しみにしてもらえるかなって、そういう状態にしたいんです♪』
紫吹『そういうのって、自分からは言わないの?』
千聖『恥ずかしいじゃないですか.....兄さんのお荷物にもなりたくないですし、こうすれば私もどんどん兄さんと甘々な時間を過ごせますから』
紫吹『遠回りだなぁ、もっとガツンと行きなよ。』
千聖『紫吹さんじゃないんですから.....でも、そうできたら苦労しませんよ。私は兄さんに迷惑をかけないように甘えたい策士みたいなタイプですから。』
紫吹『やりすぎて他の子に取られないようにしなよ〜』
千聖『勿論です!!』
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「あっ、先生来た!!」
「ましろちゃん、何か話してたの?」
「うん、少しね。ね?ゆーお兄ちゃん?」
『ゆーお兄ちゃん?』
「先生何したんですか.....?」
「僕じゃないよ.....八潮さん。」
「じゃ、私もリーダーって呼ばれたい!!あ、お姉ちゃんでもいいよ!!」
「しろちゃんも楽しそう〜、ね、とーこちゃん?」
「うんうん!!明るい顔してていい感じだよね!!うーん....それならあたし達もあだ名つけよ!!」
「お、普通っぽくていいね〜。」
「それいいかも!!親近感深まるし!!ね?るいさん!!」
「私は呼ばないわよ。」
「でもさ、バンド内の仲深めるならいいじゃん!!」
「そもそもバンド内の仲と演奏技術は関係ないわ。」
「まぁそれは個人によるよね。僕らのバンドはあだ名とかは無かったけど、砕けた話し方はしてたし。まぁリラックスしてグループ内にいられればいいんだよ、八潮さん。」
「先生がそう言うなら、私はそのままでいかせてもらうわ。」
「ならさ、せめて白鷺先生にしたら?」
「.....そうね、判断が付きにくいもの。白鷺先生、いいですか?」
「うん、僕は別に構わないよ。」
その後あーだこーだあって行き着いた結論が
倉田さん→ゆーお兄ちゃん
カリスマさん→ゆーくん
広町さん→ゆーゆー
二葉さん→優希くん
八潮さん→白鷺先生
生徒の呼び方
倉田さん→ましろちゃんって呼んでください。
カリスマさん→なんでもいいよ!!
広町さん→うーん、私もなんでもいいよ〜、普通の呼び方なら。
二葉さん→なんでもいいよ!!出来れば頼られてる感がある呼び名で!!子供扱いだけは辞めてね!!リーダーって呼んでくれてもいいよ!!
八潮さん→自由ですが、あまりふざけないで下さいね。
前半の経済の話は、調べた上で書きました。何か間違いがあればご指摘ください。この二次創作における千聖ちゃんは策士なブラコン、ですかね。甘えん坊というよりかは.....
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