「あら、思ったより少ないのね。」
「うん.....あんまり多く集めると話せなくなっちゃうから.....」
「まぁ花音さんだったらそうなりますよね。千聖さんは何かあるんですか?」
「いいえ、特に何も無いわよ。」
花音に誘われて、羽沢珈琲店に来たら美咲ちゃんもいた。最近のことを話そう、みたいな感じだったから.....何かあったのね。
「それで....どうしたの?」
「うん.....コレ見て。」
「.....ハロハピの中で誰が嫁がいいか?」
こんなタイトルのコミュがあるのね.....パスパレでもあるのかしら。
「うん、ガールズバンドのことで色んな人が話そうっていう人の集まりなんだけど....これ。」
「.....花音が一番で美咲ちゃんがビリなのね。」
「うん.....これが納得いかないよ!!美咲ちゃんだっていい所沢山あるのに.....」
「花音さん?まず私は存在を認知されているかというところから始まるんですよ。」
「存在?」
「はい、まず私はライブの時ミッシェルの中にいますし、特に顔が分からなければ、話し方、胸の大きさ、性格.....全部わからないんですよ。だからビリになってもいかんせんおかしくないんですよ。」
「うん.....それはそうかもしれないけど、なんで私が1位なの.....」
「花音は優しそうな雰囲気があるし、人を思いやれるからきっと人気があるのよ、気にすることでもないわ。」
「そうですよね、私も花音さんいなかったらハロハピにいれたか分かりませんし.....」
「ふぇぇ.....2人とも恥ずかしいよ....でも、私は1位ははぐみちゃんかなって思ってたんだ。」
「あぁ....確かに分かります。」
「はぐみちゃんなら確かに楽しい家庭が築けそうね。」
「それにはぐみの家のコロッケおいしいですし、私が以前ちょっと病んでいた時期があったんですけど.....それでも不器用ながらも私の心配してくれましたし.....」
「ところで薫は何位だったの?」
「薫さんは2位でした。」
「.......え?」
薫が2位.....考えられないわ。
「コメント見たら『薫さんが恥ずかしがるところめっちゃ可愛いだろうなぁ.....』とか『ああいう子に限ってずっと愛してくれる』って意見が多かったみたいなんです。いわゆるギャップ萌えってやつですね。」
「なら美咲ちゃんも1度ミッシェルに入らずライブしてみたら?きっと人気出るわよ。」
「あのノリでやるのはきついですね.....」
「それでこの投票のせいか.....最近私男の人から凄く握手とか求められるようになって....ちょっと付きまとわれてる時もあるんです。」
「大丈夫よ、花音をストーキングしたら気づいたらどこ?っていう場所に行くから心配はいらないわ。」
「ふぇぇ.....慰めになってないよう.....」
「ということは.....兄さんをその為に借りたいっていう目的もあるのかしら?」
「うん、ストーカーさんを倒して欲しいなぁって.....」
「兄さんそんなに強くないわよ?」
「でも聞いたことありますよ、EXTRAのメンバーって1回荒らしがきて殴りかかられた時ボコボコにして追い返したって....」
「あぁ.....あれね。まぁあれは護身術だから.....」
「なんとか出来ませんかね?」
「うぅん....花音にはお世話になってるから.....いいわ。兄さんが必要だったら言いなさい。デートの時以外は。」
「うん!!ありがとう!!千聖ちゃん!!」
「お互い、付きまといには苦労するわね。」
「千聖ちゃんもいるんだ.....」
「もう慣れたから無視してるわよ。レオンも家に入ってくる不審者を見たら吠えるし、心配もいらないわ。」
それに兄さんもいるし。メンバーに元暴走族がいて全員手ほどきを受けてるのだからいけるわよね。
「そういえばさっきのサイト、パスパレバージョンはあるの?」
「ありますよ、見ますか?」
「.....すごいタイトルばっかね。」
そこには.....『白鷺千聖ってヤンデレ&ブラコン属性とかありそう』って書かれている。100歩譲ってヤンデレ属性は分かるけれど.....ブラコン?バレているのかしら?
「千聖ちゃんってヤンデレってイメージないよね?」
「そうですね.....白鷺さん相手にしている時はたまに目の光がどこかに行っている時はありますけど。」
「そ、そうかしら?」
まさか.....バレてる?私がブラコンだとバレている....?
「でも分かるなぁ.....私もお兄ちゃん相手にしてる時はちょっと色々考えちゃうかなぁ....閉じ込めたりとか、お人形さんにしたりとか。」
「か、花音さん.....怖いですよ。」
「ふふっ、そうかなぁ.....美咲ちゃんもお兄ちゃん持ったらわかると思うよ。」
「そ、そうなんですか.....」
そうよ美咲ちゃん。兄というのは私たち妹からしたら尊敬できる存在よ。まぁ全てがそうとは限らないけれど.....やっぱりカッコよくみえるわよ。
「因みに千聖さんは白鷺さんの想像とかするとしたらどんな内容なんですか?」
「まずはやっぱり私しか見れないようにすることかしら。勿論他人にも優しい兄さんを見るのは好きよ。ただ兄さんの優しさは他人の内面に入ってくるものだから上辺の優しさしゃないのよ。」
「そういうのって子供の時憧れたりするの?」
「そうね、私は幼い頃から女優業をしていたからやること全部演技じゃないかって言われた時もあったわ.....そういう面では人の内側まで入る兄さんの優しさは羨ましい分妬ましいところもあったわ。私も兄さんに時々嫉妬する時があるもの。」
「それは初耳ですね.....今はないんですか?」
「ええ、もう無いわね。私たちって幼い頃は色々あったのよ。私も幼いながらに罪悪感が少しあったの。自分が子役という立場のせいで兄さんが周りから冷遇されていることもあったし、兄さんに近づく人達の目的が私だったりすることもあったから....」
「そんなことがあったんだ.....」
「.......白鷺さんはそれを察したりしてたんですか?」
「ええ、多分していたわ。温度差が凄かったもの。家族はそんなこと無かったけどやっぱり外だとそういうことが多かったわ。」
「よく持ち直したね.....」
「当然よ、兄さんだもの。弱々しいけど心は強いのよ。」
「もし優希くんが拗ねたりしたらどう思う?」
「可愛いに決まってるじゃない。いじける兄さんも子どもっぽくていいし。」
「.....千聖さん、そのホーム画面の写真って.....」
「?兄さんの寝顔よ、それがどうかしたの?」
「い、いえ.....(可愛く首を傾げてるけど.....それ見られたらやばくないですか?)」
「花音もそうでしょ。」
「ううん、少しちがうよ.....私はお兄ちゃんの風呂上がりの写真。」
「こっちの方がレベルが凄かった.....」
「風呂上がり?羨ましいわ。兄さんの部屋って風呂と近いから写真が撮れないのよ。撮ろうとしたら『だ、だめだよ!?兄妹でも!!』って言われたのよ、何でかしら?」
(そりゃあ喜んで裸を見せようとする兄がいないからですよ.....)
「私はすれ違いざまにパシャって。でも千聖ちゃんだって優希くんと一緒に風呂入ったことあるでしょ?」
「ええ、勿論よ♪」
(更にランクアップした.....千聖さんと花音さんって案外やばいのかな.....?)
「どうしたの?美咲ちゃん。顔がつり上がってるわよ?」
「い、いえなんでも.....」
「そういえば花音、兄さんの写真ないかしら?」
「あ、あるよ。この前バイトの休憩室で寝てたんだ.....可愛いよね。」
「どれ.....花音、後でそれを送ってくれるかしら?」
「う、うん!!千聖ちゃんはお兄ちゃんの写真何かない....?」
「ちょ、ちょっといいですか?」
「あら、どうしたのかしら?美咲ちゃん。あっ.....ごめんなさい、ついていけない話題で勝手に盛り上がって。」
「そ、そうだね....美咲ちゃん、ごめんね.....」
「あ、いえ....そこまで気にしてないので.....それでひとつ相談があるんです。」
「相談?」
「はい.....私ってどうしたら女っぽく見られますかね?」
「.....え?」
そんなの、何も気にしなくても美咲ちゃんは充分女の子っぽいのに。何か気にするところがあるのかしら?
「ほら、私ってミッシェルに入ってるじゃないですか?それにこころとかはかぐみも抱きついてくるし.....そのせいか、女の子くらいなら軽々持ち上げられるようになったり、テニスでの動きがめちゃくちゃ速くなって.....この前男子と練習試合があったんですけど、相手から『女子の動きとスピードじゃねぇ!!』って言われたんですよ。」
「そんなの負け惜しみよ、気にする必要ないわ。」
「それは良いんですけど....やっぱり女の子ってか弱いイメージじゃないですか?私もそうなれたらなぁって.....」
「そうかしら?美咲ちゃん、スタイルも充分いいし可愛いし何も悩む必要ないわよ、ね?花音。」
「うん、気にする必要ないよ!!美咲ちゃんは可愛いよ!!」
「なんだか言われると恥ずかしいですね.....」
「そう.....自覚が芽生えないのね、.....仕方ないわ。」
「千聖ちゃん?何するの?」
「美咲ちゃん?『私の』兄さんを教育実習期間中、家にあげるわ。」
「.......え?」
「兄さんはああ見えて家事も出来るし、女子力は高いのよ。」
(千聖ちゃん.....寂しくないの?)
(寂しいに決まってるわよ。でも美咲ちゃんをこのままにしていたら劣等感抱えたまま生活することになるでしょう?)
(うん.....本音は?)
(兄さんを私から離すことでより一層私を欲する気持ちを大きくするのよ。そうすれば.....楽しみね。)
(ふぇぇ.....千聖ちゃん怖いよ〜.....)
(花音もそうでしょ?)
(うん....お兄ちゃんを独り占め出来たらなぁって.....)
「2人とも何話してるんですか?」
「なんでもないのよ、美咲ちゃんさえ良ければそう出来るのだけれど.....」
「.....さすがにご厚意を無駄には出来ませんか。分かりました、ちょっと話し合ってみます。」
「ええ、そうしてちょうだい。あ、そうだ.....」
「どうしたんですか?」
「兄さんの下着とか....そういうのは私に洗わずにちょうだいね♪」
「は、はい.....」
学校、いつ始まるんだろう......速く公開してほしいですね。僕は東京出身ではないので。
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