「あ、ゆーゆーだ。お〜い。」
広町さんが手を振って所在を教えてくれた。どうやらMorfonica全員が来ているみたいだ。それはいいんだけど.....
「今の時代にドレスとかタキシード扱ってるところってあるの?結婚式ならともかく舞踏会用みたいなの。」
「それはあるにはあるわ。私たちも入学した時に買わされたもの。」
「あれ?八潮さんいつの間にか丁寧語が抜けてる?」
「ええ、1人だけよそよそしいのはどこか嫌なので.....ですが校内では丁寧語を使わせてもらうわ。」
「あ、うん。分かった。」
まだイマイチ抜けきっていないんだけどね.....でも舞踏会云々より踊れるのかな.....
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ここ!!あたし達ここで選んだんだ!!」
「へぇ.....随分と昔からやってるお店みたいだね。」
そこには老舗というかなんというか....うん、100年くらいやってそうなところだった。でも中はそこまで古くなく現代的な設備が整っている。
「こ、こんにちは....あの、舞踏会用の衣装ってどこに.....?」
「あぁ、男性用はあっちにあるから試着して決めてください。」
「はい、ありがとうございます。」
「これもよくない!?」
「うん.....紺色も合うかも.....」
「これ全部いいよね!?迷っちゃうなぁ.....」
「先生の買い物なのにまるで自分のように楽しんでるわね。」
「あはは〜.....まぁとーこちゃん達も楽しそうだしいいんじゃないかな?」
「それもそうなのかしら.....あまり無駄なことに時間はさきたくないのだけれど。」
「まぁまぁ顧問の先生とのコミュニケーションって意味でも大事だと思うけどね〜。」
「広町さんも少し楽しそうな顔をしているわよ。」
「そうかな?」
「あの.....多すぎるんだけど。」
「とりあえずる全部試着してみて!!その後私たちも少し探したいから!!」
「あ、うん。」
千聖と買い物に来た時とは随分とした違いだ。千聖の場合、必要な物を買って終わり、もしくは近くのワンちゃんを見て微笑んでる千聖を見ながらしばらく休憩するかの2択だからこうやって振り回されるのはある意味少ない機会だ。
試着後
「あんなにきついもんなんだな....開放感皆無だよ。」
「普段から先生は私服でしか来ないものね。」
「うん、スーツとか着るのはあんまり好きじゃないんだよね。」
「でもゆーくん全部似合ってたよ!!今度あたしが作った衣装着せてみよっかな?」
「サイズ合わなすぎて破れると思う。」
「ライブ衣装を着たゆーゆー.....想像できない。」
「羽丘の時に着てたけど.....私もあんまり想像出来ない、かな。」
確かにライブ衣装はあんまりがらじゃないけど...そんな哀れんだ目で見ないでね、ましろちゃん。
「そういえばゆーお兄ちゃんって家族構成どうなってるの?」
「あ、それあたしも気になる!!どんな感じ?」
「普通の家庭だよ、父、母、僕、妹2人、犬1匹だよ。結構大きいかもね。」
千聖が妹だよー、とは言わない。それだけは絶対に言わないようにしている。本人に迷惑がかかっちゃうってところが1番大きいからね。
「へぇ、妹さんいるんだ.....私とどっちが身長低い?」
「.....多分うちの妹の方が低い。前に頭撫でた時の手の位置的にましろちゃんの方が高い。」
「じゃ、じゃあ私よりも低いかもしれないかな!?」
「二葉さんは.....どっちだろ。でも二葉さんよりかは高い気がする。少しだけだけどね。」
「ま、負けた.....」
「つーちゃんドンマイ。」
「.....じゃ、じゃあ性格はどんな感じなの!?」
「性格.....結構溜める性格でさ、疲れてても悩んでいても誰にも話そうとはしてくれないんだよね。だから兄としては少し心配なところもあるんだ。しっかりはしているよ。ただ可愛いところもあるよ、たくさん。」
「優希さんとどっちがしっかりしてますか?」
「下手すると妹の方がしっかりしてる可能性が高い。僕って結構優柔不断なところあるから。」
「そう?あたしバイクに乗せる時も普通にしてたけど?」
「あれはまぁ.....色々あるんだよ。とりあえず皆の分見に行こうか。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「.....なんで私まで着るはめになってるのかしら。」
「でも八潮さん凄いよ。大人びたというか.....クール。」
「そう、受け取っておくわ。」
八潮さんは黒色だけど、かなりクールなドレスを着ている。雰囲気に合うってこういうことなのかもね。
「私も終わったよー、どう?」
「.........」
「ん?どうしたの?」
広町さん、超シンプルなドレスを着てきた。、あれ.....似合ってはいるけど、雰囲気と少し違う。
「いや.....イメージと少し違ってて。」
「あはは、先生も変なこと言うんですね〜。」
うーん.....まぁいいか。似合ってるし。特に本人も何かを意識してるとは思えないから。
「そ、その.....ゆーお兄ちゃん、どうかな?」
「.....似合ってるよ。可愛いね。」
「か、可愛い.....美しい、じゃなくて?」
「.....え?」
突然何を言い出したんだこの子は。可愛いじゃダメなのかな?
「その、大人っぽい色気とか出てない?」
「うん。出てないと思うよ。」
「で、でも私.....胸とか、その『体つき』は大人の女性だと思うんです!!」
「体つき?」
「ごふっ!!」
「あれ.....何か後ろから聞こえた?」
「は、はい.....」
明らかに何かにダメージを負わされた声だった。二葉さんとカリスマさん、何かあるのかな?
「ましろちゃん、何かあったの?」
「いえ.....特に何も。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
試着室
「と、透子ちゃんまずいよ!!私この後出にくくなっちゃったよ!!」
「わ、私も体つきだったら....でも身長が。」
「身長もない私はどうなるの!!」
「でもシロが自分の武器をちゃんと理解きてるとはね.....」
「うん、ましろちゃんそういうこと気にしない系だと思ったけど.....」
「まぁ大胆に構えてたら大丈夫だよ!!多分。」
「う、うんそうだよね!!」
「2人とも遅いね。(多分しろちゃんのあれを気にしてるんだろうねぇ。男の人ってそういうところばっか見てるってイメージあるし。)」
「何してるんだろう?」
「おまたせ!!どうかな?」
「カリスマさん.....うん、似合ってるよ。」
「優希くん、私は!?」
「二葉さんも似合ってると思うよ。可愛いし。」
「うん、ありがとう!!」
「あ、それでゆーくん。」
「はい、なんですかカリスマさん。」
「あたし達って.....大人の魅力出てるよね?」
「ん?魅力?なんで急に?」
「で・て・る・よ・ね♪」
なんか急に怖くなった。しかも肩をえぐい力で掴まれている。何をそんなに焦っているんだ.....
「....うん。出てるんじゃないかな。」
「やっぱゆーくんも男の子なんだね.....」
「男の子.....あっ、そういう。別に気にしなくても僕は女性を胸の大小で決めたりするようなことはしないよ。」
「ちょ、ゆーお兄ちゃん!?」
「ゆーゆー.....女性の前でその話題はあんまりしない方がいいよ〜。」
「そうね、下劣な人間と勘違いされることもあるわ。」
「さいですか.....」
というか女性の魅力ってなんだろう?千聖みたいなの.....それは僕がシスコンなだけか。うーん.....何が基準なんだろう。
「とりあえず決まったなら買おう。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
奥沢家
なぜか僕は教育実習期間は奥沢家にお世話にならないといけないらしい。何故だ千聖!!
「でさ、女の子の魅力ってなんなんだろうね?」
「私に聞かれても.....個人によるとしか。」
「やっぱりそうなのか.....じゃあ今度お化け屋敷行ってみる?」
「.....え?」
「なんかこの前漫画で読んだんだけどそういうシチュエーションに実際に行けば分かるかなって。」
「私はもう.....こころとかはぐみに連れ回される日々に慣れたせいか少し度胸があるんですよね。」
「それはいいじゃん。いざって時頼りになるんだし。」
「それって女の子としてはどうなんですかね.....」
「?それって気にすること?別に普通じゃないからダメとかないでしょ?」
「.....まぁ、色々あるんですよ、女の子にも。」
透子ちゃん、つくしちゃん推しに消されそう(恐怖)。
不定期更新リクエスト
-
優希くんと千聖ちゃん
-
EXTRAと千聖ちゃん、友希那ちゃん
-
他の妹との交流