朝起きてから、やけに肩が重かった。何故だろう.....最近働き詰めだからかなぁ。しかも妙に耳元にも風が来るし、なんか背中には柔らかい感覚があるし.....つかれてるんだろうなぁ.....
「ゆ、ゆーお兄ちゃん!!」
「ん?どうしたのましろちゃん?」
ましろちゃんが妙に焦った顔をしている。どうしたんだろう。
「せ、背中....う、後ろ!!」
「ん?後ろ...!!!」
そこにはなんと.....
「先輩、気づくのが遅すぎよ。学校に来てから気づくなんて.....悲しいわね。」
「なんで乗ってるの?友希那さん。」
肩に友希那さんが乗っていた。どうりで重かったわけだ。
「あの、重いから一旦離してもらえる?」
「ふん。」
「首を締めないで....」
なんかおんぶしている状態だからやばい。
「女の子に対して重いなんて、相変わらずデリカシーが無いわね.....まぁいいわ。私が1から教えてあげるから。」
「その前に学校どうしたの?羽丘今日は休みじゃないでしょ?」
「先輩と久しく会ってなかったから.....今日は休みにしてこうして来たのよ。」
「まじか.....」
学校休んでまでして来るって相当だよ?かなり驚きである。でもまぁ.....
「休んでるんだったら行かせようにも無理か...リサさんは何か言ってなかったの?」
「リサには内緒で来ているの。絶対に反対されるだろうから....」
「とりあえずこのままだと生徒に怖がられるから放課後まで来賓室で待っててくれる?」
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放課後 部室
「ふふふっ.....先輩の匂い、少し変わったかしら?」
「まぁ今は奥沢さんの家に行かされてるからね。」
「そういえばそうらしいわね.....私の家に来れば良かったのに。」
「友希那さんの家に行ったら婚姻届書かされそうで怖いよ。」
「よく分かったわね。」
「合ってるのかよ....」
どうしてだろう.....会った時のクールさ、ステージでのオーラはどこにも無い。プライベートの友希那さんってギャップ凄いな。
「おっはよー、ゆーゆ.....」
ガンッ!!
「今昼だけどね、広町さん。どうしたの?」
広町さんがこの世の終わりを見たかのような目をして肩にかけていたベースを落とした。ケースがあるとはいえちゃんと扱わないと。
「ゆ、ゆーゆー....湊さんと知り合いだったの?」
「ええ.....将来の妻よ。」o(`・ω´・+o) ドヤァ…!
「いやいつ結婚の約束したんだよ。」
何故か湊家は僕と友希那さんを結婚させようとしてくる。友希那さんと知り合ったとはいえ、僕はアドバイスくらいしかしてないのに.....
「ななみ、どうし....え!?ゆーくん彼女いたの!?」
「だから違うってば!!」
カリスマさんも入ってきて事態がよりカオスになってきた。
「ふふっ、こう見られるならもういっそ付き合っちゃいましょ。」
「それはご丁寧にお断りさせてもらいます.....」
「さて.....改めて紹介しておくよ。Roseliaのボーカル、湊友希那さんだ。皆花見で会ったらしいから知ってるよね?」
「はい。でも話しかけたのは倉田さんだけだった気がします。」
「わ、私怖くて話せなかったよ....」
「先輩、私ってそんなに怖いかしら?」
「人によるんじゃない?初見の人からしたら目線が睨んでるように見えるとか....」
僕と初めて会った時はもっと威圧出てたからな.....
「ところで.....なんでゆーお兄ちゃんにずっとくっついてるんですか?」
「何故?これは将来の為の予行よ。ライブをするにしろ、練習が必要なように。」
「それとはまた違うと思うんだけどなぁ....」
「それに先輩、生徒にお兄ちゃん呼びをされているなんて、随分と親しくなってるじゃない?」
「そ、それは....」
どうしてだろう、今腕に血がいっていない気がする。というか苦しい。あれ?友希那さんってこんなに力あったっけ.....?
「全く....妬いちゃうわね。」
というかさっきから何かと色っぽい。耳元で囁いたり、妙に顔が近かったりと。これ孤高の歌姫とのギャップ凄いよ。
「言ってることとやってることの差がありすぎですよ。腕が死にそうなのでそろそろ離してもらえないかと.....」
「そう照れる必要は無いわよ。それとも.....あの娘みたいに大きくないと不満なのかしら?」
「それは断じてありませんね。」
千聖も控えめだというのにそんな好みをしていたら嫌われてしまうしね。そんなのに興味があるのは豪と蒼生くらいだろう。いや、あいつらもあんま無いな.....
「さてと.....今日は私がバンドの練習を見ていてあげるから、先輩は仕事をしてきなさい。そして一緒に帰りましょう。あまり遅いとリサから心配されるのよ....」
「あ、うん。分かった。」
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先輩は部室から出ていった....さて
「とりあえず練習を始めたい所だけど、まずは貴方達がどこまで先輩と親密度を上げてるか、教えて貰えないかしら?」
まぁ先輩のことだからちょっとしたスキンシップくらいかしら.....
「わ、私は.....シチュー食べさせてもらい、ました...」
随分と可愛いわね。あことは少し違うけれどそこまでかしら。
「あたしはバイク乗らせてもらったよ!!もうサイコーだったよ!!」
これくらいは想定の範囲内ね。でも先輩バイクなんて持っていたかしら.....?前に私が誘拐された時は使ってた記憶があったけれど.....もう数年前の話ね。
「私は特にそういったことは無いわ。」
「私も無いかなー。この前るいさんの家に一緒に行ったくらいしか。」
この2人も大丈夫のようね....ちょっとお茶でも飲もうかしら。
「私はゆーゆーと一夜を一緒にした事があるよ〜。」
「ぶふっ!!!」
「あ、だ、大丈夫ですか!?」
「い、いえ問題は無いわ.....」
一夜を共にした?この短期間で?先輩ってそこまでガードが緩かったかしら.....?
「後は舞踏会で一緒に踊ったりとか。でもゆーゆー、体くっつけたのに全然反応しなかったんですよ〜。」
この子....かなり警戒が必要ね。おそらくナチュラルに距離を詰めているわ.....
「私これでも自信はあるのになぁ.....」
さらに聞き捨てならないセリフが出てきた。それならその脂肪の塊を譲って欲しいものね.....でも、私の体型は先輩には合っているから必要ないかしら。
「そ、そうなんですよ!!ゆーお兄ちゃん、全く興味を示さないんです。この前も私も挑戦したんですけど.....全くの無反応で.....」
ただのお嬢様高校と思っていたけれど想定外ね.....特にこの2人、距離の詰め方が凄いわ。あまりコミュ力がない先輩に対してのアプローチ。
「それって....何か原因があるんですか?私、地味で身長も低くて地味だけど.....体には自信あるのに。」
「私も女の子らしいというところには自信あるんだけど.....何か理由があるのかな?」
.....何故かしら。純粋な疑問を発しているはずなのに煽りに聞こえてしまうのは。
「.....そもそも、先輩はそういうのに全く興味が無いのよ。そういうふしだらな考えはないわ。」
(´・ω・`)
2人とも若干落ち込んでいるように見える。
「.....そんなことは気にする必要は無いわ。あと、先輩と結ばれたいなら避けては通れない絶対的な存在がいるのよ。」
そう.....白鷺さんを超えない限り先輩を取るのは不可能。というか、あの兄妹は相思相愛と言っていいほど仲睦まじい関係だから。でもその前に.....
「私の方が、先輩との付き合いも長いし、色々分かるのよ。なんて....茶番はおいて練習しましょう。普段通りやってくれて構わないから。」
「は、はい!!」
この話を続けてると、残りの3人が暇そうだからまたこの話は別の機会としましょう.....
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夕方
「どうだった?Morfonicaは?」
「ええ、演奏技術が拙いにしろ、ポテンシャルのある子達が多かったわ。ただ.....」
「ただ?」
「私たちと似ていて....バンドの方向性がバラバラなのと、性格や人間関係もなにかありそうね。」
「演奏だけでそこまで分かったの?」
「いいえ、普段通りにしてと言って見ていたらそう感じたのよ。先輩も、気をつけなさい。」
「ありがと。でも厳しそうだね.....特に僕がいる間はともかく、PTAがどう言うか分からないし。」
「そこは悩んでも仕方がないわ。まずは演奏技術を向上させましょう。」
Morfonicaの2章って、多分方向的にはAfterglowみたいな感じになりそう....というかお嬢様校っていう設定利用して何かありそう。
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