お昼ご飯も食べ終わり、ライブの準備を始める。千聖もお昼ご飯のおいしさに驚いてたな。割とロケとかで食べに行ったりする時もあるから慣れてるかと思ったけどそうじゃないみたい。
「そういえば紅蓮は?あいつ午後から来るって言ってたけど?」
豪「今は千聖ちゃんが迎えに行ってるんだろ?」
「あ、そっか。千聖には何かとお世話になるなぁ.....」
千聖のスペックって凄いんだよね。虫が苦手なのと運動が出来ないのを除いたら大体なんでもできる気がする。.....まぁ不器用なところも可愛いよね。
「さてと....調整終わったけど、皆どう?」
翔世「おう、皆終わってるぜ!!」
「よし、あとは紅蓮を待つだけだな....」
10分後
「兄さん、連れてきたわよ。」
「うん、ありがとう、お疲れ。」
「その.....何か、ご褒美があってもいいと思うのよ。ほら、この炎天下の中で行った訳だし.....」
.....確かにこの暑い中行かせたのは正直申し訳ないかな。でも珍しいな.....千聖自らがご褒美とかを要求するなんて。
「ぎゅーっ、てしてくれても....いいんじゃないかしら?」モジモジ
千聖がお願いをしている。しかも千聖は汗をかいていていつもより少しいろっぽく見えた。....大丈夫か、僕。
「暑いよ?それに僕も少し汗かいてるし。」
「そ、それは構わないわ。(むしろ兄さんの匂いが直で嗅げるもの.....とんでもないオプション付きよ。)」
「.....こんな感じ?」ギュー
千聖を軽めにこっちに引き寄せる。千聖は身長が高くないからちょうど僕の体にすっぽり収まって、顔を胸の部分に埋めている。.....可愛いな。
「ええ.....気持ちがいいわ.....」スゥー
「千聖.....そんなところで息吸ったら汚いよ。」
「別にいいわ.....兄さんだもの。」
あれ?普段こんなに甘えてくれないのに.....なんだろう、僕は今幻覚を見ているのだろうか。....幸せすぎてやばい。
蒼生「なぁ千聖ちゃん、優希とイチャイチャするのは別に構わないんだが....間違えても優希を別の世界へ連れていくのは辞めてくれよ。」
「え.....あ!?兄さん!?」ペチペチ
紅蓮「すみません、Morfonicaの皆さん。うちのバンドはいつもああいう感じなのでもう少しだけ待っていてくださいね。」
オイオマエラー!!!
「う、羨ましい.....」
「私もゆーゆーの胸に顔を埋めたい.....」
「2人とも目から光が消えてるわよ。」
「ま、ましろちゃん達が怖くなっちゃったよ!!」
「ま、まぁ演奏する頃には戻ってるでしょ。」
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「えー、あー.....大変長らくお待たせしました。ちょっとヘブンに.....いえちょっと意識がどこかにいってしまったもので。」
2人ばかり目線が怖い。が、気にしたらおそらく沼にはまると思うからさらっと流しておこう.....
「ライブって言っても何曲もやるというよりかは曲を聞く中で何かを感じ取ってくれたらそれでいいかなって思ってる。じゃあ弾くよ....『Go beyond us』」
そしてあのラストライブを思い出しながら弾いた。Morfonicaの皆も千聖も結構見入っている。でもライブと違って.....千聖と目が合うとちょっと緊張するな.....
「.....何か思いついたかしら?」
「あのガールズバンドパーティーと似ている.....」
「.....皆は私たちがライブをする時、何を見ているか、何を目的としているか分かるかしら?」
「それは当然、お客さんに楽しんでもらう為ですよね?」
「ええ、勿論それもあるわ。でもそれだけじゃないのよ....そのバンドと音の個性よ。」
「個性?」
「ポピパの皆ならキラキラやドキドキを見つける、Afterglowならいつも通りの私たちでい続ける、私たちパスパレはアイドルとして、バンドとしてお客さんを盛り上げる、Roseliaなら、圧倒的実力で場を飲み込む、ハロハピは世界を笑顔に!をモットーに皆で楽しむライブ、RASならチュチュちゃんプロデュースによる圧倒的なパフォーマンスね。あなた達Morfonicaには何があるのかしら?」
「私たちには....」
「私たちは、輝ける場所を目指すことです。」
「るいさん!?」
「私たちは他のバンドの皆さんのように何かがある訳じゃない。でもバンドとして、私たちもCiRCLEのステージに立てるくらいに成長しなければいけません。」
「それは皆同じなのね?」
全員がちゃんと頷いた。目指す方向は皆同じなのね.....
「そう.....なら、それはバンドとして、そのステージに立つということね?このメンバーで無ければいけないということよね?」
「も、勿論です!!」
「いいわ.....じゃあもう1つ。あなた達の誰かが、お嬢様としての品格を問われ、バンドを解散する可能性が高い状況に立った時.....あなた達の目標はどうするのかしら?」
「.....ストップ!!千聖、さっきからどうしたんだ?」
一旦演奏を終えて、兄さん達が降りてきた。
「色々聞いていたのよ。ちゃんと兄さん達の演奏も聞いていたわ。」
「あ、いやそういう事じゃなくてさ.....やけに手厳しいことを言ってたから。」
「少し聞いていただけよ。私たちと同じ悩みはして欲しくないから。」
私たちパスパレも現実と夢の挟み撃ちで悩んだりしたこともあった.....Morfonicaの皆にはそこは悩んで欲しくない。先輩としてのお節介かしらね。
「兄さん達にも聞いてみるわ。もし兄さん達が苦しい現実と夢の間に立った時、兄さん達ならどうするの?」
「え?そんなの.....」
『僕(俺)達でどっちも叶えるだけだよ(ろ)?』
「あ、あの.....EXTRAの皆さんは、ステージに立つ時.....何をこころがけてるいるんですか?」
豪「うーん.....なんかあるか?」
「いや、特にかかげられるものはないでしょ。」
「え、えぇ.....」
蒼生「まぁ強いて言うなら.....全力、この一言じゃね?」
「ぜ、全力ですか.....?」
「僕達がバンドをやり始めたのはそれを通じて新しい世界を見るためっていうところだよね。皆、変わりたいと思ったメンバーが集まったし。その為に全力でやる、それだけだよ。」
「新しい世界?ゆーくん何それ?」
「僕達がひとつになっている.....お客さん達を満足させる、番外編ならではの実力を見せつける.....まぁ色々あるけど、皆でやってさ、その先にある景色っていうのを見てみたい。新しい世界なんて言ったけどそれだけ。」
「それは目標になるの?ゆーゆー。」
「それは人次第だけど.....1人じゃ見えない景色はあるよ。僕も元々ましろちゃんみたいな人間だったけど、豪達のおかげで新しい自分というか、見えなかったものが見えたし。」
豪「さっき言ってた輝ける場所?たっけか。その過程を見せればいいんじゃないか?高度な技術が必要になるかもしれないけどさ、未熟なことの何がいけないんだって話だ。未熟な自分たちが目指す輝ける場所までの道のり....その未知数なところを全面的に出していけばいいんじゃないのか?それもひとつの個性だろ。」
翔世「そうそう!!技術云々はそういった道筋で自然とついてくるさ。まぁ千聖ちゃんが言ってた現実とぶつかるだっけか?だったら現実を納得させればいい。それだけじゃねぇか!!」
「そ、そんな簡単に.....!!」
流星「出来ないことくらい分かってるよ.....サクサク、でも世の中に超えやすい現実なんてそうそう無いからね.....でも、気持ちは持てる。」
「.....まぁというわけだよ。皆がじっくり考えて進めればそれでいいんだよ。まぁその為の技術力しかり絆とかは必要だけどね。不可能じゃないよ。目の前に前例が2つもあるんだから。」
「....兄さん、それ私の事言ってる?」
「え?千聖も頑張ってたじゃん。」
「そ、それはそうだけど.....あれは彩ちゃん達のおかげでもあって.....」
豪「俺たちも殆ど初心者だらけの中で、絶対に無理とか、時間の無駄とか言われまくったけど、それでもやりきったからな。前例はちゃんとある!!」
「まぁ、そこは5人でじっくり考えてね。あくまで僕らの話は助言程度で聞き流してくれればいいから.....」
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その夜
「まさか夜中に帰ることになるとはな.....」
「でも、あの子たちが考える時間もないとだめだから、それでいいんじゃないかしら?紫吹さんが面倒みてくれるみたいだし。」
「あの時の蒼生の顔は面白かったな....」
「ふふっ、そうね。でも、Morfonicaの子達は大丈夫かしら?」
「あとはあの子たち次第だよ。でも千聖には本当にお世話になったよ。色々やってくれてたし。」
「そう言ってもらえるなら、頑張った甲斐があったわ。」
「ところで千聖.....街中だから手を繋ぐのは控えた方が....」
「大丈夫よ、それに現実は乗り越えるんでしょ?私の甘えを街中でどう受け止めるか.....楽しみね♪」
「そういう意味じゃないよ.....」
ここで区切りはつけます。また新しく千聖さんの恋愛小説書きます。1話を投稿したら、ここのあらすじのところにURL貼っておきますね。半年間ありがとうございました。また更新はしますが、不定期になりますので、次の小説でお会いしましょう。お気に入り登録をしてくださった方、感想や評価をくださった方、ありがとうございました!!
不定期更新リクエスト
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