「アシスタント?」
「ええ、実は普段サポートをしてくれていた方が今日体調不良を訴えて休んでしまったの。でも普段通りに撮影もあるしパスパレもあるし.....」
「なるほど.....でも僕でいいの?アシスタントなら紅蓮の方が向いてるような気もするけど.....」
「.....兄さん?兄さん達が事務所に喧嘩を売ったのを覚えているかしら?」
「あっ(察し)」
「そういうことよ。兄さんに関しては私の兄というのもあるしパスパレでも認識されているおから願いしているんだけど....いいかしら?」
「妹の頼みだからね、いいよ、引き受ける。」
「ありがとう!!終わったらお礼してあげるから♪」
「別にお礼はいらないよ.....」
というわけで多忙な女優(高校生の妹)の、アシスタントをすることになりました。でもアシスタントって実際どんな事をするんだろう....予定管理とか交渉とかかな。
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AM9:00 撮影場
「おはようございます。」
「あ、おはよう千聖ちゃん!!」
「おはようございますチサトさん!!」
「あら、珍しく彩ちゃんが1番なのね。」
「うん!!なんか今日は早く起きれて、イヴちゃんよりも早かったんだ!!」
「はい!!彩さんが速くて驚きました!!」
「ふふっ、その心がけは継続していきましょうね。」
「うん!」
どうやら最初の仕事はCMの撮影らしい。何かの飲み物のCMらしく、 パスパレver.で撮るらしい。しかも5人分。凄い人気なんだね.....まぁ僕はスタジオに入ろうとしないんですよね。
「兄さん、アシスタントだからってそんなに離れなくていいのよ?」
「い、いやあの.....ちょっと足を踏み入れるのが烏滸がましいと言いますか....」
「何急に緊張しているのよ。別に入ってきていいのよ。」
千聖から許可が貰えたのでとりあえず入る。なんか周りのスタッフの目線が地味に怖い.....皆忘れているかもしれないけど僕ってコミュ障だからね。
「はぁ.....弱々しいわね.....そこも可愛いんだけど。」
「優希さん!!おはようございます!!」
「あ、うんおはよう。」
「今日はどうしたんですか?」
「千聖のアシスタント代理をしてるんだよ。なんか正規の人が休んでるみたいだから。」
「あ、そうなんですか.....じゃあ私のアシスタントも今度『彩ちゃん?』.....なんでもないです。」
「あ、そうなの。ところでアシスタントって何すればいいの?」
「そうね....とりあえず監督さんに挨拶してきてちょうだい。私はもう済ませてあるから.....と思ったけど兄さん1人だとかなり酷ね....一緒に行くわ。」
ε-(´∀`;)ホッ
監督「へぇ〜、千聖ちゃんお兄さんいたんだ。」
「はい、自慢の兄です♪」
「そうかい、ならお兄さん、今日はかっこいいところ見せて妹さんが自慢できるくらいにはならんとね、はっは。」
「は、はい.....」
何か役に立たないと千聖に申し訳ないよね.....あっ、そうだ。
「あの、監督さん。」
「ん?なんだね?」
「このCMの.....BGMを聞かせてもらっていいですか?シチュエーションを教えていただければそれっぽくアレンジも出来ますので.....」
『え!?』
「えって.....千聖もそんなに驚く?千聖をより良く見せるのも仕事じゃないの?」
(兄さん.....アシスタントの域を超えてるわよ.....)
「な、ならお兄さんがとれくらい演奏技術があるか試させてもらおう。」
「は、はい。キーボードありますか?無ければベースやギターでも.....さいあくドラムでも出来ますから。」
「は、はい!?」
「私の兄は、バンドをやっていましたので演奏が上手いんですよ♪」
「さらっとハードルを上げないでよ.....」
「兄さんが変な方向に話を持っていったからのっているのよ。」
「ははっ、仲が良い兄妹じゃないか。とりあえずそれは編集の人と掛け合ってくれ。」
「は、はい。分かりました。」
タッタッタッ
「.....面白いお兄さんじゃないか。」
「はい♪自慢の兄ですから!!」
(千聖ちゃん、普段の撮影の時よりも眩しい笑顔をしているねぇ.....)
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「編集の人には許可貰えたよ。」
「そう、良かったわ。」
「じゃあ後は.....千聖が撮ってる様子をじっくりと見させてもらうよ。」
「それはいいけど.....視界には入らないで。」
「えっ....」
嘘だろ....いや、待て待て。僕はアシスタント。千聖が望むがままに動かなきゃいけない、たとえ視界に入られたら不愉快と思われて言われたとしても.....
(兄さんが視界に入ったら恥ずかしすぎてまともに演技が出来ないわ.....きっと微笑みながら見ているもの。)
「ごめんごめん!!ぎりぎりになっちゃった!!」
「はぁ.....はぁ.....疲れました。
「日菜ちゃん、麻弥ちゃん、何かあったの?」
「いやー、途中で変な人達に絡まれちゃってさー」
「ジブンが近道だからと教えてしまったのが失敗ですね.....」
「2人とも、怪我は無いの?」
「大丈夫だよー、途中で強いおねーさんが助けてくれたから!!」
「それで自分たちをここまで送ってくれたんです。すみません、普通に行っていれば.....」
「事情は分かったわ。でも、急がば回れ、ね。今度からは気をつけてね。」
「はーい。」
「因みにその人って.....紫吹さん?」
「確か燐子ちゃんのおねーさんだったはずだよ!」
「紫吹さんだ.....後でお礼か何か言っとこ。」
「というか、優希がなんでここに居るの?」
「今は千聖のアシスタントととして.....」
「へぇ.....なんかるんってきたよ!!今度あたしのアシスタントもやってみない?」
「日菜ちゃんは大変そう.....」
「えー、まぁいいや。どうせこの後パスパレの練習もあるし、そこで頑張ってもらうから!!」
.....どうやら千聖だけに専念することは不可能らしい。なぜだ.....
「千聖、ヘルプミー.....僕体がもたないかも。」
「兄さん、これが仕事よ。」
(´・ω・`)
PM2:00
お昼ご飯を食べ、何故かスタジオから練習場所まで千聖をお姫様だっこして運べと言われ、今に至る。いや僕にとっては千聖が近くにいるからすごく良いんだけど.....恥ずかしくなかったのかな?今はパスパレの練習を見学している。プロのミュージシャンとパフォーマーが指導をしているらしく、クラブハウスの練習よりかは高度に見える。千聖と一緒に練習できるとか羨ましいなぁ....
「仕方ない.....見るか。」
しばらく座ってぼーっとしながら練習を見る。今日の仕事は比較的少ないらしく、これで終わりらしい。というか.....練習中の千聖の真面目な顔も可愛いな。撮りたい....けど我慢。
「ねー、優希!!」
千聖を見ていたらいきなり目の前に谷間が現れた。ちょっと千聖が見えないので邪魔なんですが.....
「.....あっ、日菜ちゃんか。どうしたの?」
「今優希どこ見てた?」
「千聖だけど、それがどうしたの?」
「ふーん.....まぁいいや。ちょっと見て欲しいところがあるんだけどいい?」
「プロの人がいるんだからそっちに見てもらった方が.....」
「あたしだけじゃなくて千聖ちゃんもそう言ってたよ♪これならのるでしょ?」
「.....外堀埋められた。」
「じゃあ、ゴーゴー!!」
「ちょっと頼むから離して!!」
日菜ちゃんが僕を立たせて、腕をぐいっと自分の方に引き寄せ連れていった。
「連れてきたよ!!」
「ありがとう日菜ちゃん。」
(どうして日菜ちゃんを使ったの?)
(いや、さすがに他の人に私がブラコンだってバレたくないから.....)
(それくらいでブラコン認定なんかされないよ。僕アシスタントだよ?)
(そ、それもそうね.....)
「ここの部分がどうしても出来ないから.....」
「どれどれ.....ちょっと後ろから失礼するよ。」
「ひゃっ!?」
僕は千聖の後ろに行き、千聖の指と同じ場所に来るように指を置いた。
遠くから見たら僕が千聖を覆っているようにも見える。
「えっと.....ここの運指はこうだから.....千聖、力を1回抜いて。ちょっと感覚を覚えてもらうから。」
「え、ええ.....」
そして千聖の手を動かし、スコアどおり引く。こう触ってみると千聖の手ってやっぱり繊細な感じがする.....それに小さいな。なんかセクハラみたいな感じがしているけどこっちの方が千聖は速いんだよなぁ.....
「千聖、覚え.....って、どうしたの!?顔が赤いよ!?」
(誰のせいだと思ってるのよ!!こうやって覆われたら....照れるじゃない。)
「あーあ、優希さんやっちゃった。」
「え、僕のせいなの?」
「はい、これは確信犯ですね。」
「続けたら千聖ちゃん嬉しすぎて意識が飛ぶかもねー♪」
「ひ、日菜ちゃん!!」
「でも、千聖ちゃん照れてるよ!気持ちは分かるなー、あたしもおねーちゃんにそうしてもらったら嬉しいし。」
というか途中からプロの人をガン無視してるけど大丈夫かな.....という予想は的中し、練習の後、呼び出されてめっちゃ怒られました。技術発展に貢献してくれたからと言ってはくれたがそれでも自分たちが仕切っているから下手な介入はやめて欲しいと言われた。これは反省だね.....
夕方
「疲れた.....」
「ふふっ、お疲れ様。今日は色々と大変だったわね。」
「もしかしていつもあんな感じなの?」
「いいえ、普段はもう少しきつめのスケジュールよ。練習時間を変えてもらうくらいに。」
「多忙すぎない.....?」
「楽しいのよ。それに今回は日菜ちゃんも楽しそうだったし。普段はプロの人が教えてくれるけど日菜ちゃんはすぐ習得して暇になるからいい刺激になったんですって。」
「まぁお邪魔はしちゃったけどね....」
「でも、今日はよく頑張ったわね。.....なにかお礼をあげれないかしら.....」
「いや、いらないよ。千聖が元気に楽しく仕事をしている姿が見れたから、報酬ならそれで充分すぎるくらいだよ。」
「なら.....せめてもの気持ちを受け取ってくれるかしら?」
千聖がバッグの中から何かを取り出した....ブレスレット?
「これがどうしたの?」
「私とお揃い、なんて.....えへへ。」
....可愛い。はにかむ千聖可愛い。まって今僕死んだかもしれない
「に、兄さん!?こんな道端で鼻血出して倒れないで!!」
千聖さんとつぐみちゃんの絡みとかもっと見てみたいなぁ.....
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