白鷺家のお兄さん   作:面心立方格子

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少し時期的に遅いですが、体育大会やっていきます。前編は優希くんと羽丘メンバーの会になります。後編で千聖さん回をやります。
内容としては少し物足りないような.....


花女体育大会 ①

さて.....この日がやってきた。千聖を合法的にかつ堂々と撮影できるこの体育大会が!!!僕はこの日を待ちわびていた。運動が苦手な千聖が健気に頑張る姿は、僕が受験生の時に本当に力をくれたからね.....

 

「カメラ.....念の為にUSBメモリ、モバイルバッテリー、よりバッチリだ!!今日は撮りまくるぞ!!」

「あ、あの.....兄さん。」

「ん?どうした?千聖」

「あの.....出来ればカメラでは撮らないでもらえるかしら?」

「why?」

「恥ずかしいからよ!!兄さんには.....あんまりそういう所見て欲しくないから.....」

「大丈夫だ、千聖。どんな千聖でもかわ『だからそれがダメなの!!』なんでだよ!?」

「それで去年客席が妙に騒がしかったじゃない!!それが恥ずかしいの。」

「.........」

「分かったら見にこないでね.....どうしても来るならカメラ無しよ。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今日は体育大会.....本当に憂鬱だわ。私、だいたい体育大会の種目決めの時に仕事でいないから、だいたい個人走か借り物競争になっている。今年も同じで、私は『借り人とリレー』という前代未聞の種目になっている。一応団体種目らしいのだけれど.....

 

「千聖ちゃん、今日は頑張ろうね!!」

「そうね.....兄さんが来なければいいのだけれど。」

「え?優希さん来ないの?普通に会うの楽しみだったのになー。」

「彩ちゃんは知らないでしょうけど、兄さんが来ると観客席が妙に騒がしくなるのよ。」

「そんなことあるんだ。なんで?」

「兄さんが千聖ーって叫ぶんだけど、そしたら客席のファンの人から『千聖ちゃんだるるぉ!?』みたいな感じで揉め事を起こすのよ。」

「あはは.....そういうことなんだ。」

「だから今年は少し心苦しかったけど来ないでって言ったの。.....兄さんの応援がないのは本当に悲しいのだけれど、また客席で騒ぎを起こして欲しくないし.....」

(あれ?千聖ちゃんってこんなにしおらしかったっけ?)

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「来ちゃったけど.....どうしよう?」

大丈夫、千聖の関係者に見つからなければきっと大丈夫だよね.....

 

「あれ?おにーさんじゃん!!久しぶりだね!!!」

「本当ですね、白鷺さん、おはようございます。」

\(^o^)/フラグ回収早すぎでしょ。

「なんで2人共来てるの?学校大丈夫なの?」

「学校?今日は休んじゃった♪テヘッ」

「自分は誘われたんですけどね.....あはは。」

 

すごいなこの子。堂々と学校サボるって。

 

「というか、私が今日を休みにしたんだけどね。」

「え?そんなことできるの?」

「うん!!理事長さんに、花女の体育大会だから、羽丘の生徒は見に行こうよ!!って提案したら、『いいね!!じゃあ明日は休みにしよう!!』って承認してくれたんだ♪」

「凄いね.......」

「自分も最初聞いた時は同じ反応しました,.....」

もうついていけない.....それで休みになるってどんだけ自由なんだ.....

 

「だから色んなバンドの子が今日見に来てるんだよ!!」

「へぇ.....あ、因みに僕がいることは内緒ね。来るなって言われちゃったから。」

「おねーちゃんどこかなー?」

「話を聞いていない.....まぁいいか。大和さん......だっけ?取り敢えず座る場所探そうか。」

「そうですね.....ほかの皆さんにも会えたらいいですね。皆さん面白い人達なんですよ!!」

「そうなんだ、僕はパスパレとハロハピとRoselia以外は知らないからね。というかRoseliaはメンバー一部しか知らないんだ.....」

「じゃあ今日を機に話してみたらどうですか?」

「そうしようかな.....そっちの方がバレる可能性は低いからね。」

 

 

 

 

 

「ここら辺ですね。」

「あれ?優希じゃん。久しぶり!!」

「あ、今井さんおはようございます。隣は.....友希那ちゃん!?」

「あら、先輩じゃない。久しぶりね。」

「.....え!?友希那と優希って知り合いだったの!?」

「うん、僕がバンドしてた時によく会ってね。その時にちょっと色々練習したんだ。でも珍しいね。誰を見に来たの?」

「燐子と紗夜よ。他の人達も来てるけどみんな自分のバンドのメンバーを応援しに来たの。それと先輩.......」

「ん?どうしたの?」

「その....また顎を撫でてもらえるかしら?」

「まだその癖治ってなかったの.....?よしよし。」

「ふふっ.....もうしばらく続けなさい。」

「え?.....優希、どういうこと?これ。」

「あ、今井さんは知らないよね。昔友希那ちゃんが猫からの好感度が一向に上がらない時があって、猫と同じようなことをすれば分かるんじゃないかってことで顎の下あたりを撫でてあげてたんだ。そしたらなんか知らないけど気に入っちゃって.......」

「友希那を手懐けるなんて.....中々だね。」

「別に手懐けた訳じゃないんだけどな.....」

「それ気持ちよさそうですね!!!あこにもやって下さい!!」

「え?別にいいけど.....」

「確かに気持ちいいですね.....友希那さんの気持ちが分かるような分からないような.....」

「君たち前世は猫だったんじゃないかな。」

 

(ちっ、なんだあいつ。Roseliaのメンバーとイチャイチャしてやがる...)

(雷とかに打たれればいいのに.....)

 

ちよっと.....後ろから超不吉なことが聞こえてきたんですが.....

 

「薫は1人なのか?」

「ああ。こころ達はみんな花女だからね。私だけは1人羽丘なのさ。あぁ.....なんとも儚いね.....」

「いやちっとも儚くはないけど.....」

「花音が少し心配だけどね。あのお姫様は運動が苦手だからね。」

「それならうちの妹なんか大の苦手だからな。どっこいどっこいだと思うぞ。」

「りさちー、お姉ちゃんどこにいるの?」

「紗夜は....というかまだ入場も始まってないよ。」

「じゃあお姉ちゃん教室かな?行ってみよー!!」

「ストップ!!さすがに行くのはまずいよ。」

「そうかなー?顔を見に行くだけなんだしいいと思うんだけどなぁ....」

「とりあえず待っておこうか.....」

 

 

 

「そういえば大和さん、花女にこのバンドのメンバーってどれくらいいるの?」

「えっと.....ポピパは全員、パスパレは彩さんと千聖さんとイヴさんですね。Roseliaは氷川さんと白金さん、ハロハピは薫さんを除いた全員みたいですね。」

「意外と多いんだな。」

「そうですか.....?Afterglowは全員羽丘ですし、ここにいるだけでも.....6人はいますからね。」

「そんなもんなのか.......まあ千聖の頑張る姿が楽しみだ。」

「白鷺さん、顔が危ないですよ。」

「そうだねー、この顔はとてもというかブラコン全開だね。」

 

横で心に矢を突き刺してくる方々がいるが、まぁ気にはしない。ビデオを持ってこなかった以上、心のメモリに保存してやるぜ!!!




睡魔「睡魔に勝てるわけないだろ!!」
作者「馬鹿野郎お前俺は勝つぞお前」みたいな日々を過ごしています。素材集めとかの周回してたらいつの間にか夜が明けるんですよね......

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