白鷺家のお兄さん   作:面心立方格子

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千聖さんの誕生日ガチャね....プロセカみたいにそのキャラだけのガチャにしてくれないかな....(100連の中で星4が5回ほどすり抜けた)

それはそれとして、千聖さんの誕生日ですよ!お祝いです


偵察

「.........」スッー

 

「.....前々から思っていたのだけれど、その器具とか技術はどこで学んだのよ.....」

 

「友希那ちゃん、静かに。盗聴中だから.....」

 

「はぁ.....」

 

今、私と友希那ちゃんは、いわゆるとうちょ.....もとい、安全管理をしている。.....兄さんが、知らない女の子に何かされないかと。

 

 

 

 

事の発端は昨日のこと

 

「明日、晩御飯いらないよ。」

 

兄さんのこの一言から勃発した。

 

「あら優希、大学のお友達と食べに行くの?」

 

「うん、なんか奢ってくれるらしくて、来てくれって言われたんだ。」

 

お母さんと兄さんがそんな会話をしていたものだから、少し入らずに影で聞いていた。

 

「ふふっ、いいわね。ところで優希、誰と食べに行くの?」

 

「聞いたところだと、同じ学科の人。僕はあんまり関わり自体は薄いんだけど、誘われちゃったから.....」

 

兄さん、誘われると弱いのよね昔から.....私がどれほど誘ってものってこないのに。

 

「へぇ.....もしかして、合コン?」

 

「へぁ!!?」

 

つい変な声が出てしまったが、咄嗟に抑えたのでバレてないバレてない.....え?兄さんが、合コン.....?

 

「うーん.....そうなのかな。確かに男女合同みたいなノリはあったし。」

 

ノリはあったし、じゃないのよ兄さん!!そこ1番重要なところじゃない.....?

 

「人付き合いは大事だし、行ってきたら?千聖が拗ねちゃうかもしれないから、ちゃんと声かけておくんだよ。」

 

母さん、私の性格をよくご存知のようで.....て、そうじゃない!!!止めてよ!

 

「千聖が.....食事に行くだけなのに、拗ねるの?」

 

兄さんも兄さんで鈍感にも程があるでしょ!!誘われてるってことは狙われてるのよ!!.....でもあのポワワンとした顔もまた可愛いわね......

 

「でも、千聖だって業界の付き合いとかで俳優さんや監督さん、同い年の同業者と食事やおでかけだってあるものじゃないの?」

 

ここで兄さんが詭弁を語る.......。甘いわね兄さん。確かにそういうお誘いはあるけれど、今のところ全部断ってるのよ。仕事の話は仕事場で。これが私の中のマイルール。花音と仲良くなってから自分なりに考えたもの。

 

「千聖、そういうの断ってるらしいわよ。本人が『そういうお誘いは断ってるのよ。だって、兄さんがいるもの。』って。」

 

お母さん!!!口が!口が軽い.......!!!!まずいわね.....私の心の中身が、母さんの良心によってドンドン暴かれていく。

 

「昔から千聖は僕との時間を優先してくれてるからね.....個人的にはもっと同業者の話とか、色々聞きたいんだけどね。」

 

.....こうやって、否定せずに受け入れてくれるところが、ずるいのよ。私は、ただ単に兄さんとの時間がもっと欲しいのに.....

 

「なら合コンに行って、その話をしてあげれば?そしたら千聖の気持ちも分かるかもよ?2人とも根本的な性格は似てるんだから。」

 

母さん、話の流れを嫌な方向に戻したわね.....この空気で行かないの結論に持っていってくれても良かったのに。

 

「うん、そうしてみるよ。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして今に至る。場所はファミレス。まぁ合コンにしては雰囲気に欠けているけれど、気軽に話が出来るのは魅力よね。

 

「白鷺さん、そこは普通に引き止めれば良かったじゃないの。」

 

「そういう訳にはいかないわ。私個人の気持ちで、兄さんに不自由は極力与えたくないの。」

 

「はぁ.....どの口が言ってるのかしら。」

 

「友希那ちゃんが言えたことではないでしょ?もし兄さんが合コンに行こうとしたら、どうする?」

 

「縛る。」

 

「束縛してるじゃない。」

 

私と友希那ちゃん、兄さんに対して求めるものがかなり似てるわね.....そして盗聴に戻る。

 

『へぇー、バンドやってたんだ!すごいじゃん!!』

 

ピシ.....

 

「友希那ちゃん、それファミレスのコップよ。握ってヒビ入れちゃダメよ......」

 

「.....バンドなんて、今の時代やってる人は沢山いるじゃない。なんで先輩にフォーカスが.....」

 

確かに兄さんたちが頑張ったことで、ガールズバンドだけじゃなくて、ボーイズバンドの流れもそれなりにある。

 

『それでそれで!何やってたの?』

 

『キーボード.....です。』

 

『キーボード.....?ベースとかじゃなくて?』

 

『はい.....まぁ。』

 

『へぇ.....男の子でベースとかギターじゃないって、なんかイメージ違いだよね!!あれ?360度キーボード?』

 

『それは、おそらく別のアーティスト.......』

 

パリ.......

 

友希那ちゃんが、素手で氷を握りつぶした。コップはダメって分かったから狙いを変えたのね.....意外と真面目。

 

「イメージ違い.....?この人たち、バンドをなんだと思ってるのかしら。」

 

「さっきまでバンドなんてって言ってた人のセリフじゃないわね.....でも、兄さんがちょっとバカにされた感じがしたわね。」

 

悪意が無いのは分かるし、確かにそういうイメージがあるのも事実だけれど.....言い方に問題があるわね。

 

『でもでも〜、なんか元はいいよね白鷺くんって!!黙ってペン書いてる姿とか、結構かっこいいよね!』

 

その姿.....私は知らない。普段机に向かってる時の兄さんの顔は知ってはいるけれど、あれとは違うのかしら.....

 

「白鷺さん、目が死んでるわよ。」

 

「私、、そんな兄さん.....知らない.....今度、運営が学年上げてくれるみたいだから、潜入しようかしら.....」

 

「メタな話は辞めなさい。興醒めになるわよ。」

 

そして私が考えている間も、合コン会話は続く。

 

『それでそれで、バンド名ってどんなの!?ほら、パスパレとかめっちゃ有名じゃん!!』

 

『EXTRA.....』

 

『うーん、聞いたことないや。なんか文化祭とかでバズったの?』

 

『プロ顔負けの大会に出たくらい.....』

 

『へぇ、すご!!』

 

『白鷺って、普段静かなのに意外とそんな事してたんだな!!』

 

HAHAHAと笑い声が聞こえてくる。もしかしてこれ合コンというより懇親会.....?全然合コンの気配がない。

 

「ねぇ、白鷺さん。これ、ただの飲み会じゃないのかしら。全然合コンの気配が皆無よ。」

 

友希那ちゃんも同じことを言う。やっぱ思考回路似てるわね。

 

「杞憂.....だったのかしら。でも兄さん、今までこんな事無かったのよね.....」

 

「まぁいいじゃない。先輩には先輩の人付き合いがあるのよ。」

 

そしてコーヒー(角砂糖飽和状態)を飲みながらわずかに微笑む。なんか、大人らしさを見せつけられてる気がする.....

 

「寛容な私、どうかしら。」

 

「コーヒーに砂糖が無ければね.....というかやっぱり演技だったのね。本音は?」

 

「前へ進むなら立ちはだかるまでよ。前に立っていれば先輩を正面から見れるし、万が一前に進まれても横で歩けるのよ。」

 

いい事言ってるふうに聞こえるけど、要は逃がさないって事よね.....

 

そして、その時、恐ろしい言葉が聞こえてきた。

 

『なんか白鷺くんいい人ぽいっし、私タイプかも。付き合わない?』

 

『え!?あっ、その.....』

 

パリパリパリ.....

 

私も、友希那ちゃんもほぼ同時に氷を握りつぶした。私は3個くらい一気にやったかしら.....

 

「......ふふ。すぐに断らないのね、兄さん。」

 

「ええ、これはさすがにダメね。行きましょう。」

 

 

 

 

 

「えっ、千聖!?友希那さん!?なんでここっ.....」

 

 

その後、私と友希那ちゃんでお話した。兄さんがここまで恐怖で引きつるのは初めて見るわね。




バンドリメンバーって、大学生になったらどうなるんだろ?やっぱオシャレして、人間関係とかも結構広くなるんですかね

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