白鷺家のお兄さん   作:面心立方格子

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今回は千聖と有咲と白金紫吹(この二次創作のオリキャラ、蒼生と燐子の姉)のお話になります。




たまにはこんなのも

紫吹「やっ....ほーーーーーーーいいい!!!」

 

千聖「し、紫吹さん!速すぎです!速度落としてください!」

 

紫吹「なんで?めっちゃ気持ちいいのに!!」

 

紫吹さんに誘われて、気分転換のショッピングに行くはず....が、何故か高速道路をバイクでとんでもない速さで走っている。どうなってるのよ....

 

千聖「ショッピングですよね!!?ショッピングなんですよね!!?」

 

紫吹「勿論!少し遠出してさ!!地元ばっか行ってても見慣れてつまんないでしょ!!!」

 

千聖「それは!!そうですけど!!こんな爆速で行く必要ないじゃないですか!!!」

 

紫吹「いやーそれがさ、現地で有咲ちゃんと集合する予定だったんだけど、千聖ちゃんにそれ言うの忘れててさー。こっちの連絡ミスなのに現地に来いってのもおかしいでしょ?だから今急ぎで向かってるってわけ!」

 

この人、本当に月ノ森の理事長よね...?ここまで適当でいいのかしら。

 

千聖「別に私、現地指定してくれてもいきましたよ?」

 

紫吹「電車で正しく来れるの?」

 

千聖「.......」ムニッ

 

紫吹「あ、千聖ちゃん、やめ!!ちょっと最近不摂生な生活してたのバレちゃう!!やーん、えっちー。」

 

千聖「変な声出さずに運転してください。それに私は電車でも行けますから。」ムッ

 

小馬鹿にしてきた紫吹さんに少しやり返す。この人、豪快で素直なのは良いのだけれど、思ったこと全部口に出しちゃうのよね....別に私が電車で現地に向かえない訳じゃないし。苦手だけど。

 

紫吹「ごめん!ごめんってば!愛嬌だよ愛嬌!」

 

千聖「そういう所、弟さんと本当にそっくりですね。」

 

紫吹「まぁ姉弟だからねー、似てる部分はある。」

 

千聖「似てるのは結構なんですけど、悪い癖だから治して欲しいです。」

 

紫吹「そういう実直生真面目なところ、優希くんに似てるよねー。やっぱ妹は兄の背を見て育つのかな?」

 

千聖「その理論だと、燐子ちゃんが今頃男たらしのギャルになってますよ。」

 

紫吹「それな!!」

 

それな、じゃないんですよ。この人は良くも悪くも楽観的だから....

 

紫吹「いやーそれも見てみたいけどさー、今の雰囲気が合ってるんよね。壊したくないっていうか、守ってあげたいっていうか。それに暴れても、腕っ節で燐子に負けることは絶対無いから大丈夫!」

 

千聖「ちょ、ちょっと!運転中に手を離さないでください!!その筋肉アピールいらないですから!!」

 

紫吹「あ、ごめん。まぁ大丈夫っしょ。」

 

こ、この人と一緒に乗っていたら命がいくつあっても足りないわ.....

 

紫吹「でもそれにしても千聖ちゃん。バイク乗りなれてないって感じが凄いね。優希くんも一応免許は取ってたし、私と蒼生が派手にかっこよくデザインしたバイクをいつでも借りれるようにしたんだけどなぁ.....乗ってないの?」

 

千聖「乗ってますよ。乗ってますけど.....あんな派手なバイクじゃどこにも行けません!」

 

紫吹「ええ!!?あんなにイカしたデザインしてるのに!?何で!?」

 

千聖「あの『漢!!』って何ですか!!あんなデザインで2人きりでどこかに行けるわけないじゃないですか!!!」

 

紫吹「でも優希くん、全然デザイン変えてないし。それって、気に入ってるって事じゃないの!!?」

 

千聖「違います!!他所様から借りてる物のデザインを勝手に変えるなんて非常識ですよ!!兄さんはそんな事絶対しません!!」

 

紫吹「それなすぎる。じゃああれだなぁ。今度優希くんに会った時に変えていいよって言うかー。似合ってるんだけどなぁ....」

 

いかにも未練たらたらというのが聞いているだけで分かる。この姉弟、本当に発想が吹っ飛んでいるわ.....

 

紫吹「そろそろ高速降りるよー。」

 

そして高速を降りてやっと一般道に戻ってこれた。.....怖いわね、この人。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ショッニングモール 入口付近

 

紫吹「やっほー有咲ちゃん!!!お久!」

 

有咲「お久しぶりです、紫吹先輩。それと....白鷺先輩、大丈夫ですか?」

 

千聖「スリル満点のドライブだったわ.....高速道路で死を覚悟するなんて貴重な経験が出来たわ。」

 

有咲「お、お疲れ様です....(やっぱ乗らなくて良かったー.......)」

 

千聖「もしかして有咲ちゃん.....分かって現地集合にしたわね?」

 

有咲「滅相も無いです。」

 

紫吹「ちょっとー。2人揃って私の憎まれ口叩いてるー?」

 

千聖「憎まれ口では無いですよ。正当な評価を下してそれを堂々と口にしてるだけですよ。」

 

紫吹「辛辣!!まぁ過ぎた事だしもういいじゃん?ショッピング行こうよ!」

 

そのまま紫吹さんはショッピングモールへと入っていく。そして早速ナンパに捕まり、そのナンパを殴り飛ばしていた。

 

千聖「あの人....全然変わってないわね。」

 

有咲「そうですね....というかこんな所にもナンパいるんですね。」

 

千聖「私たちも行きましょう。さすがにあのまま紫吹さんを放置していたら警察沙汰になりかねないし....」

 

有咲「じゃあ、行きますか......」

 

私たちは紫吹さんとナンパの間に割って入り、無理やり連れ出した。紫吹さんの力が強くて押し戻されそうになったけど、持ってきていた拘束具を使って抑えた。その光景を見て、ナンパをしていた人たちはドン引きしていた。これくらい普通だというのに。

 

 

 

 

アクセサリー店

 

千聖「そういえば、紫吹さんは何を買うんですか?」

 

紫吹「んー、まぁ適当なアクセかな。何か理事会の面々がやかましくてさ。」

 

有咲「というと?」

 

紫吹「なんかねー、一応これでも理事長な訳じゃん?アクセとか要らないって言ってんのに頭の硬いジジババ共が『月ノ森の理事長を務めているのですから、気品ある態度と身だしなみを!!』って口うるさく言ってくるわけ。これでも見た目には自信あるからさぁ.....余計ムカついてるわけ。」

 

有咲「確かに、紫吹さんって凛としてて、特に着飾らなくても整ってますもんね....まぁ、喋ったり動いたりしなければですけど。」

 

紫吹「あー!また憎まれ口叩いたー!!有咲そういうのいけないんだー!旦那さん来なくなるよ?」

 

有咲「別に結婚とかそんなですし。ポビパのメンバーと兄貴がいてくれたらそれで。」

 

紫吹「でも紅蓮くんなんて引っ張りだこだよ?あんななんでも出来て、気配りの出来る子なんてそうそう見つからないし。おまけに得意な事が料理なんだから、絶対女の子はほっとかないタイプだよ!」

 

有咲「兄貴は、私以外に靡かないんで。」

 

紫吹「わお、凄い自信。そっかー....うんうん、じゃあ優希くんはどうかな?」

 

千聖「兄さんも同じです。もし仮に、1万歩譲って結ばれるとしても、それは兄さんを盲目的に愛していて、覚悟のある友希那ちゃんでしょうけど.....私が絶対に譲りません。」

 

紫吹「すごい殺気...なんか二人共怖くない?大丈夫?」

 

千聖「では紫吹さんに聞きますけど、蒼生さんや燐子ちゃんがお相手を連れてきた時、どうしますか?」

 

紫吹「うーん....まぁ蒼生は心配ないかな。あいつはなんだかんだで見る目あるし、尻軽なんぞに靡くような貧弱な男じゃないしね。燐子は....絶対に私と蒼生で審査するかな。少なくとも私たちを倒せる程度の実力があって、尚且つ性格が良かったら許す。それすら満たせないなら、その場で灰になってもらおうかな。」

 

有咲「こ、怖....」

 

千聖「おふたりに勝てる人ってほとんどいなくないですか?」

 

紫吹「そりゃそうよ、何年裏で殴り合いしてきたと思ってんの。そこら辺のゴミ共に負けたら首括る。」

 

有咲「燐子先輩もいいなぁ...こんだけ頼もしい姉兄がいたら。」

 

紫吹「まぁでも燐子も、今はRoseliaのメンバーと音楽やってるし、話をする時も凄く楽しそうだし...なんか安心してるんだよね。きっと変な虫が来ても、Roseliaの他のメンバーが守ってくれるだろうし。」

 

有咲「.......(私も、変わったな....)」

 

千聖「確かにそうですね。.....ところで、そろそろ買いません?ちょっと周りが......」

 

紫吹「えー....あちゃ、見られてるね。ごめんごめん。私払うから、皆好きなの選びな。」

 

有咲「まじっすか。ありがとうございます。」

 

千聖「ありがとうございます。」

 

言葉に甘えて、私と有咲ちゃんは結構高そうなアクセサリーをいくつか選び、会計に持っていく。会計中の「覚えてなさい...!!!」という紫吹さんの恨み声は、2人して聞かなかったことにした。

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夕方 ショッピングモール外れ 海岸

 

有咲「今日はいい買い物出来ましたね、白鷺先輩。」

 

千聖「ええ。太っ腹な誰かさんが見栄を張って下さったお陰ですね。」

 

紫吹「うー....侮ってた。最近の女子高校生がここまでちゃんと身だしなみにお金かけてるなんて.....!!!」

 

有咲「紫吹さんは化粧とかしてなかったんですか?」

 

紫吹「特に気にしてなかった。だって何もしなくても肌の質は保ててるし...白金家の遺伝子、優秀かも。」

 

本当にその通りで、紫吹さんは一切と言っていいほど、化粧とかをしてない。本人曰く、月ノ森では理事会からうるさく言われた事もあって、多少はしているらしい。内容は聞かなかった。この人の場合、寝癖を戻した事も化粧に入っているらしいし.....

 

千聖「本当に羨ましいです。手間暇かけなくていいって。」

 

紫吹「なんか違和感あるからあんまりやりたくないんだけどね....まぁそれは置いといて。今日付き合ってくれたお礼にこれあげる!」

 

そう言って紫吹さんは私と有咲ちゃんにペアリングを渡してきた。

 

紫吹「これさえあれば、男避けも女よけも完璧、てね!!」

 

紫吹さんは右手の薬指にはめてこっちに見せてくる。

 

有咲「ラブリングですか...でもこれもう片方は。」

 

紫吹「有咲ちゃんなら紅蓮くんに、千聖ちゃんになら優希くんに渡せばいいんじゃないかな。」

 

千聖「たしかに.....でも急ですね。気が変わったんですか?」

 

紫吹「お世話になったお礼もあるし、単純に紅蓮くんと優希くんって根はすごくお人好しだからさ.....女の子とかに言い寄られたら断りづらい感じじゃん。」

 

有咲「へぇ....兄貴、他の女の誘い断れないんだ。」

 

千聖(まぁ、兄さんはそうよね。元々控えめな性格もあるし。)

 

紫吹「それでその度に2人に怒られてるの、なんか可哀想だなぁって思って。」

 

有咲・千聖『それは誘いを断れずに、女の子のアプローチを受けてる兄貴(兄さん)が悪いんです。』

 

紫吹「わぁ、息ぴったり....とにかく!そんなお人好しな2人のためにも、目に見える形で牽制出来たらいいと思わない?因みに私はこれを燐子にもあげます!!」

 

まぁでも紫吹さんの言う通り、これがあれば間接的とはいえ他人に牽制をかけることはできる.....指輪だと、どうしても結婚指輪しか出てこなくて頭から抜けていた。帰ったら兄さんにはめてみよう。




実際大学に入って、結構右手薬指に指輪付けてる人多いなぁと思う今日この頃。まぁ文系なので女子比率も結構高いから見かけやすいというのもあると思いますが。

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