色々な異世界飛ばされる俺が現世の知識と新しく得た力でその世界の俺に憑依して全てをHAPPY☆ENDするぜ!!!!(+After)憑依が抜けた後の俺もやらかします★   作:仏のマスター

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 明けましておめでとうございます!
 今年もまだまだ初心者抜けきれぬ作者ですが、皆様に楽しんで読んで頂けたらと存じます★

 それでは新年一作目どうぞ!!


15話 乙女襲来! ミツヒデ撃沈!

『『義昭(様)!!』』

 

 扉を吹き飛ばし、二人の乙女が部屋へと飛び込んでくる……義昭様を抱え部屋の隅へ飛んだのは正解だったようだ。粉々になった扉が先ほど私達がいた場所に転がっている。

 

「いきなりなんですか!」

 

「「いや……義昭(様)の 悲鳴が聞こえて……」」

 

 悲鳴? さっきの叫び声が悲鳴ととられたのでしょうか? 勘違いとはいえ、二人の行動の早さには驚かされるばかりである。

――あっ、壊れた扉も直さないとな〜と、そんなことを思っていると……ふと、腕に抱えた義昭様がプルプルと震えているのを感じ、私はそっと義昭様の顔を覗き込む……あっ、これヤバいやつだ……

 

「……義昭様?」

 

「おろしてもらえますか、大和殿」

 

 そっと義昭様を床に下ろす。ぱっと見では普段の義昭様の表情に見えるかもしれないが、私には分かる……義昭様の心中がフツフツと怒りに溢れていることを。

 

「義昭?」

 

「よ……ハッ!(義昭様がお怒り中です。これは貴重……じゃない! これはまずい)」

 

 ヨシテル様は気づかれていないようですが、ミツヒデさんはどうやら気づかれたようですね……さすがミツヒデさん、ひと味違いますね! と思っていたらミツヒデさんが助けを求めるような目で、こちらを見ていることに気づき……こっ、これは好感度upのチャンスでは!?

 

「二人とも……どうして……どうして、いつも……」

 

「義……昭?」

 

「うっ……(頼む! なんとかしてくれ!)」

 

 ヨシテル様もさすがに義昭様の変化に気づき始め、ミツヒデさんはすでに怒られると分かり、完全にこちらに助けを求めるような目で訴えかけてきている。

 

「…………(あと少しだったのに……)」

 

「……義昭……もしかして怒っていますか?」

 

 ヨシテル様……気づくのが遅うございます。完全にお怒りモードの義昭様をどう落ち着かせようかと悩む中で、現状打破にはこれしかないかと思い、私はそれを実行に移す。

 怒られるのを待つ子犬のように、ビクビクと震えているミツヒデさんを前に、これを助けずして何とする! 一歩踏み出し、私は義昭様を後ろから抱きしめ、そっと耳元で語りかけた。

 

「 二人とも悪気があって飛び込んで来たわけではございません……ここはどうか、私に免じて二人を許してやってはくれませんか……義昭」

 

 二人には聞こえないぐらいの小声で義昭様に語りかける。最後、名前を呼んだところで、義昭様はハッとしたように私の方を見つめてきた。

 

「大和殿……今」

 

 私はニコリとほほえんだ。すると義昭様も笑い、そして、しょうがないですねといった表情で二人の方を見つめ言った。

 

「今回は兄上に免じて許しましょう。まあ、二人が私を心配して慌てて来たというのも分からないではありませんから」※ミツヒデの好感度メーターが+5%

 

「「ありが――ん?……兄上?」」

 

「あっ!?…………」

 

「あっ!?」ではないですよ、義昭様!? そんな、やっちゃった! みたいな表情でこちらを見られても……そ、そんな表情で見られたら怒るに怒れないじゃないですか〜〜

 

「どういうことですか、大和!」

 

「 詳しく説明してもらおうか」

 

 チラリ義昭様の方を見ると、両手を合わせて、ごめんなさいといった感じでこちらを見上げています。仕方なく私は、簡潔にさっきまでのやりとりを二人へと説明するのであった。

 

「なるほど……(呼び捨てですか……)」

 

「…………(また大和殿ばかり……それならば!)」

 

 お二人の表情がまた違ったものへと変わる……これは……なんだ?

 

「義昭様! その……義昭様がよろしければでいいのですが、私のことも姉上と呼んでいただいても構わないのですよ?」

 

「ミツヒデ!? 義昭の姉上は私だけですよ!」

 

 まさかのミツヒデさんが対抗案を出してきて、ヨシテル様に止められています。ミツヒデさんも呼んでもらいたいんですね……気持ちは分かります。

 

「ミツヒデをですか?……ん〜ミツヒデはミツヒデですね」

 

「……そん……な…………」

 

 ミツヒデさんが両手両膝をつき、うなだれています。ここは助け舟を出しておきましょうか。ミツヒデさんも義昭様のためにいつも頑張っていることですし……

 

「試しに呼んでみては如何ですか? 姉上はヨシテル様に禁じられたので、他の言い方でも」

 

 よく言った! とばかりにミツヒデさんが顔を上げ、こちらを見つめてきます……わ、私はミツヒデさんの味方ですから!※ミツヒデの好感度メーターが+10%

 

「他のですか……ミツヒデ姉……ミツ姉とか?」

 

「ふはぁ!?」

 

 まるで胸に刃が刺さったか如く、ミツヒデさんが胸を押さえ、呼吸が荒くなっています。

 

「あとは……お姉ちゃん?『『グフォア!?』』……はさすがに子どもっぽいですし……」

 

 ヨシテル様……あなたもですか!? ヨシテル様が片膝をつき、ミツヒデさんは前のめりに倒れ、もはや虫の息です。

 

「あと何かありますか? 兄上」

 

 もうやめてあげて! ミツヒデさんのライフはもう一桁よ!!

 

「いや、最初のでよいのではないでしょうか? 如何ですか? ミツヒデさん」

 

 グッジョブ! といった手をプルプルと震えながら僅かに持ち上げ、ミツヒデさんは力尽きた……しかし、その顔はとても幸せそうだった…………

 

「ふぅ……私も危ないところでした……」

 

 対ミツヒデさん&ヨシテル様限定ですが、義昭様はもはや生物兵器と言っても間違いないのやもしれません。

 さて、とりあえずミツヒデさんをこのままにはできません。

 

「義昭様――『ムッ!』……義昭……とりあえずミツヒデさんが目覚めるまで布団をお借りしてもよろしいですか?」

 

「あっ――どうぞ!」

 

「二人きりの時は」という話しだったが、バレてしまった以上、このメンバーの中では呼び捨てでよいという形に義昭様の中で収まったようである。

 私はミツヒデさんを抱え、義昭様の布団へ寝かせつけた。

 

 ミツヒデさん……こんなに軽かったんだな…………

 




 やはり義昭君には勝てなかった……
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