色々な異世界飛ばされる俺が現世の知識と新しく得た力でその世界の俺に憑依して全てをHAPPY☆ENDするぜ!!!!(+After)憑依が抜けた後の俺もやらかします★ 作:仏のマスター
大和にお姫様だっこされて運ばれるミツヒデを少し羨ましく思いながら……大和に呼び捨てされる義昭を少し羨ましく思いながら……なんか羨ましく思ってばかりですね。それもこれも、大和が私をかまってくれないのがいけないのです! もう少しくらい私の相手をしてくれたって……そうです。義昭がいいのであれば、私だって二人の時は呼び捨てにしてもらいましょう、そうしましょう!
「大和! ちょっとこっちに来なさい」
「はい――義昭、少しの間ミツヒデさんを任せます」
「分かりました、兄上」
「うへっ、うへへ……よしあきさまぁぁぁぁぁ〜〜」
完全にイッてしまったミツヒデはおいといて……もう普通に呼び合っていますね……ならば私もその輪の中に!
「あのですね、義昭ばかり優遇するのは良くないと思うのです! 少しぐらいは、私のことも優遇してくれても構わないのですよ? つまりはですね……わ、私のことも呼び捨てで呼んでも構わないというか、なんというか……もちろん二人きりの時だけですよ!? 大和」
「(呼んでほしいわけですね)……ですが、主を呼び捨てになど……」
「だから基本二人きりの時だけと……ほら、試しに呼んでみてください! 先ほどの義昭の時と一緒です」
なんでしょうか? 先ほどから、高鳴る鼓動が抑えきれません。
「……ヨシ……テル」
「――!? もう一度……ちゃ、ちゃんと呼んでくださひ」
「……今回だけですよ、ヨシテル」
「――ハフッ!!……キュウゥゥ…………」
頭にポンポンと手を置かれて、やっと大和に呼んでもらえた……胸のドキドキが抑えきれ…………
呼び捨てをねだるその姿が、稽古後の義昭様と被り、そこは似たもの姉弟だな〜と思いながら、ふと昔のようにヨシテル様を撫でながら呼んでしまった。
「ん? ヨシテル――様!?」
そのまま前のめりに倒れてくるヨシテル様※を受け止める……これはどういう状況だ? 幸せそうな笑顔のまま意識を失ったヨシテル様を抱え、義昭様の方を振り返ると、しょうがないですねといった表情で義昭様がこちらを見ていた。
※義昭の「おねえちゃん」発言によるダメージが回復していないところに更に、大和のクリティカルヒットを受けるHPはヨシテルに残っていなかった模様★
「どうぞこちらに」
義昭様がミツヒデさんの眠る自分の布団を軽く叩き、こちらにと言って下さったので、ヨシテル様を抱えて布団へと連れていく。
ヨシテル様……お、おも……ゲフンゲフン…………いや、ヨシテル様自身がそうなわけではないですよ!? そう、50kgあると噂の鎧のせいですからね!
「 二人のことは私が見ておきますので、兄上は戻られても大丈夫ですよ」
ヨシテル様を布団に寝かせつけたところで義昭様よりそのように言われたが、このまま任せるのも申し訳ない。
「いえ、義昭さ――の手を煩わせるわけにも」
「いいのですよ。 それよりも兄上はユウサイとカシン殿という方の件を対応された方がよろしいのではないでしょうか?」
「あっ……」
そういえばカシン殿のことをすっかり忘れてしまっていました。 ユウサイ様はちゃんと説明してくれたのでしょうか?……不安だ……そうだ! あちらも早急に対応しなければいけない案件でした。
私は気絶した二人を義昭様に任せ、立とうとしたところで踏み留まる。この時、私は義昭様にはすべてを話しておこうと思い、再び席についたのですが、それがあんなことになろうとはこの時は思ってもいなかった。
「ん? どうしました?」
「いえ、義昭様には全て知っておいてもらおうかと思いまして」
二人の大和について、そして……
ヒロインはミツヒデさんですからね!?
ヨシテル様じゃありませんよ!?