色々な異世界飛ばされる俺が現世の知識と新しく得た力でその世界の俺に憑依して全てをHAPPY☆ENDするぜ!!!!(+After)憑依が抜けた後の俺もやらかします★ 作:仏のマスター
義昭様に二人の有川大和のことを話した。正直信じてもらえるか不安だったが、義昭様は少し考えた後に……「私は兄上のことを信じます」と笑顔で言ってくれた。
「ほ、ほんとうに?」
「今兄上が言ったことが事実ならば、最近兄上のことで疑問に思っていたことの全てがつじつまが合います……姉上とミツヒデのことに関しても」
義昭様……あなたはどこまで……
義昭様の観察眼に感心しながら、私は本題となる今の私の悩みを義昭様に打ち明けた。
「そのことで義昭に知っておいて欲しいことと、頼みたいことがあります」
今から私が話すことは義昭様にとってかなりの無理難題となることでしょう……しかし、もしもの時に頼めるのも義昭様しかいない……私は意を決して話す。
「今の私の想い人は先ほど話した通りなのですが、前の私は……身分差の叶わぬ恋と思いながらの……その、ヨシテル様に淡い恋心を抱いていたようでした。義昭様の予想的中でしたね」
「それは……」
そこで思ってしまった、気づいてしまった……これから起こるかもしれない現実。
「もし、このまま私の想いが叶い、ミツヒデさんと結ばれたとします。ですが、また私と以前の私とが再び入れ替わるようなことがあれば、その時……彼はどう思うでしょうか?」
このままであれば何も問題はない……いや、何も問題が無いわけではない。今私がここにいることで、本来私がいたはずの世界はどのようになっているのだろうか? そういった心配もないわけではないが、確認のしようがないのでどうしようもない。
そのため、そうなった時に、以前の私はミツヒデさんを愛せるだろうか? ヨシテル様への淡い恋心との葛藤に打ちひしがれてしまうのではないだろうか? そんな心配があるのだ。
「 だからこそ義昭にはこのことを知っておいてもらいたかったのです。もしもの時に、今の私はそこにはいないことでしょう……なのでそれを託すことができる人物を残しておきたいのです」
「……分かりました。私にどこまでできるかは分かりませんが、 出来る限りの対応はさせてもらいます」
「宜しくお願いします」
これで一つ悩みがなくなりました。 これでミツヒデさんを攻略できる。しかし、こういった話の鉄板は告白したところで元の世界に戻ってしまうのですよね……そ、それだけは……それだけわぁぁぁぁぁーー!!
「 因みに参考までに聞きますが……以前の兄上はミツヒデのことをどのように思っていたのでしょうか?」
以前の私……そういえば考えたことなかったな……私は記憶を振り返り、該当する記憶を探すと、ヨシテル様に仕える信頼たる家臣の仲間で、女性としては少し男勝りなところが女性らしくなれば、十分に魅力的な女性のようにと感じていたようだ……私はそんなミツヒデさんも素敵だと思っていますが何か? 前の私とはその辺は意識が違うようで、あと身分的なものを考えると、身近では最良の相手と思っていたようだ。
今でこそ、将軍ヨシテル様に仕える側近の立場ですが 、もともと有川家はそれほど有名な家系ではありませんでした。ヨシテル様が生まれた際に、当時の家臣団の中に年の近い幼子が私しかいなかったので、幼い頃からヨシテル様の遊び相手として、私が側についていたのがあって、そして剣術の腕を認められ、ヨシテル様の護衛として今の立ち位置に落ち着いたわけである。
それはさておき、私はとりあえずその辺を義昭に伝えました。
「ん〜〜全く脈なしというわけではなかったわけですね……これならなんとか説得もできるかな? 分かりました」
義昭が納得したところで、私は安心して部屋をあとにした。さて、カシン殿はどこにいるでしょうか?
「さて、というわけなんですがどうでしょう?」
「!?…………」
部屋を出る兄上の背中を見ながら……私は寝たフリかました狸さんに声をかけるのでした。
ここはとある喫茶店……今日も迷える子羊た――「マァ〜スタァ〜おかわりぃ〜〜」――どうぞ…………
「ソウリン様……少々飲み過ぎでは?」
「わた〜しは、まだまだ呑みたりませ〜〜ん!」
すでに出来上がった酔っ払いがお一人……まあ、あちらはドウセツ殿に任せて……
「やっとミツヒデ殿攻略開始! といったところですかな?」
「まぁ……けど何か案があるわけでもないんですけどね」
恋に恋せよ、悩めよ青年……いいですね〜〜
「とりあえず地道に好感度上げてくしかないですかね〜」
長期戦を見る悩める青年に、忍び寄る……酔っ払い(笑)
「そんらの当たって砕けろ精神でドカーン!! とぶつかっていけばいいんれす! 1発でダメなら2発、2発でダメなら3発……撃って、撃って、撃ちまくっていけばいいんれすよぉ〜〜」
「ソウリン様! 周りのお客様に絡むのは止めてください!」
ドウセツ殿に首ネッコを引っぱりあげられ、そのまま元の席に連れられていくソウリン殿……
「ドウセツ! 私は猫じゃありませんよ〜〜」
「えぇ、この酔っ払い……あちらで少々説教といきましょう」
「みにゃあぁぁぁぁーー!!!!」
涙目でこちらに助けを求める子猫が一匹いたが、私たちはそれをスルーすることにした。
「あれ……いいんですか?」
「まぁ、当店ではよくあることです」
何とも言えない苦笑いの大和君。まだあれぐらいで驚いていたらここの店主はやっていけませんよ(笑)
「しかし……当たって砕けろ精神…… 撃って、撃って、撃ちまくれ……か」
ん? 考え込み始めた大和君……それが悪い方向にいかないことを願っておきましょう★
「……うぅ〜〜もう勘弁してくださいぃぃぃぃ!!」
「あっ! お待ちください、ソウリン様!」
さ〜て、新作スイーツは何を作りましょうかね〜〜
仏の喫茶店……今日もマイペースに営業中〜〜