色々な異世界飛ばされる俺が現世の知識と新しく得た力でその世界の俺に憑依して全てをHAPPY☆ENDするぜ!!!!(+After)憑依が抜けた後の俺もやらかします★ 作:仏のマスター
道場を後にして、義昭様を送り届けた後、この世界の私の部屋へと戻っている。そこで、とりあえず今がどの辺りなのかを知る為に記憶を辿っていると……
「おや、大和殿。」
「えっ、カッ、カ――いや、ユウサイ様」
「……閣下?」
あ、危ない危ない、ユウサイ様を見て普通にカシンと言ってしまいそうになってしまった。ユウサイ様が居るって事はかなり序盤の方なのかな?
「……まぁ、良いでしょう。今日は久し振りに義昭様の稽古に付き合われていた様ですね」
「はい。仕事も一段落し、落ち着いたので。ヨシテル様からも少し休むように言われています」
何とか平静を装い、立ち去ろうとするが、ユウサイ様の次の言葉に私は更に動揺を隠せなくなってしまうのだった。
「……審判の時は近いでしょう。あなたも準備をなさい」
「…………」
私は体が緊張して固まり、その場に黙って立ち止まってしまった。ユウサイ様はそれ以上話すことは無かったのか立ち去っていったが、少し違和感を持たれてしまったかもしれない。
何故でしょう? 今日の大和殿には違和感を覚えました。普段は冷静沈着な彼が私を見て凄く動揺し、言い直しはしましたが…………まさかね?
彼はヨシテル様を説得する上での鍵とも言える存在……ちゃんと仕事をして頂かないと困りますよ、大和殿?
「審判の時は近い」か……これは早急に現状を理解しないとまずいのかもしれない。そしてわざわざユウサイ様が私にそう伝えてきた理由も……再び歩き出しながら、昨日までの私の記憶を振り返る。
過去の戦、ユウサイ様との会話、その中での過去の私の言動。そういったものを一つ一つ思い浮かべながら一本の糸で繋いでいく。それが一本に繋がった時、私は自分の部屋の前に着いていた。
「これは面倒な事になっていますね……」
そう言ったところで「何が面倒な事なのですか?」と突然声を掛けられて、ビクリと体が反応する。ずっと思考の海に浸かっていた為か、今目の前に居る人物に気がつかなかった。
目を見開き、前を向くと……腕を組み、多少怒気をはらませた表情で仁王立ちするヨシテル様がいらっしゃいました……え、笑顔なのに恐いよぉ~
「今の大和にとって私は面倒な相手という事ですか?」
片目をつり上げながら更に怒気をこもらせた表情でこちらに迫ってくる。
「――ち、違います! 考え事をしていて、それが面倒な事になっていただけで、決してヨシテル様が面倒などという事はございません!!」
「……ならば良いのですが。部屋入ってもかまいませんか?」
そう言って、私の部屋の中へと入る扉の取っ手に手を掛けるヨシテル様。ただでさえかなり面倒な現状を理解できたばかりなのに、お怒りモードのヨシテル様まで……(あぁ~~天は我を見放したのかぁ~~)と心の中で叫びながら、ヨシテル様と共に自室に入るのだった。
部屋に入り、畳の上で向かい合って座る。とりあえずヨシテル様の話しを聞く態勢で、話し出されるのを待つ。
「今日は朝から義昭に剣の指導をしてくれていた様ですね。それはとてもありがたく思うのですが、一つ思う事があるのです」
「はい……」
「何故義昭は大和ばかりにあの笑顔をむけるのですか? 私には多忙な私を心配する表情や、同じく剣の指導をしても真剣な表情ばかりで、あなたの様に笑顔で懐いてくれません!……私もあの天使のような笑顔で見つめられたい! もっと甘えて欲しいのです!! 義昭が自分の立場を理解し、成長しようとしている姿は大変素晴らしいし、姉として誇りに思います。しかし、義昭は未だ子どもなのです! もっと姉である私に甘えても良いと思いませんか!? 私も義昭を抱きしめて頭を撫でてあげたいのです!!……それに大和は義昭ばかり頭を撫で……ゴニョゴニョ」
怒濤のごとくまくしたてられ、最後の方は小声だったので聞き取れなかったが、私は冷や汗をたらしながら、一歩下がってしまった。
さて、ここは何と返して、興奮覚めやらぬヨシテル様を落ち着かせるか……案の定、出だしから問題案件続出に頭を痛めるのだった…………。
ヨシテル様襲撃……しかしミツヒデさんは居ない……大和はミツヒデさんからの印象回復をできるのでしょうか!?
続きをお待ちアレ☆