色々な異世界飛ばされる俺が現世の知識と新しく得た力でその世界の俺に憑依して全てをHAPPY☆ENDするぜ!!!!(+After)憑依が抜けた後の俺もやらかします★ 作:仏のマスター
時は少し遡り……
「ムッフ♪ うむ、充分に補充できた。今日の食事は期待しておいてくれ!」
「は、はい。楽しみにしておきますね」
調理場へ入ったマサムネ様を見送り、やっと一息つけると自分の部屋に戻っていると、誰かがドッタバッタと足音を響かせながら、こちらに近づいてくるのを感じ……
「よ・し・あ・き・さぁぁぁぁぁん☆ あなたの親愛なるヨシモトが参りましたわぁぁぁぁぁ!!」
勢いよく突撃してきたヨシモト様に強く抱きしめられる。勢いよくぶつかりはしたものの、衝撃はあまり無く、むしろ顔が柔らかい何かに包まれたせいで呼吸が……!?
「あぁぁぁぁ、満たされていきますわぁ☆ イエヤスさんとは違ったこの充・足・感! 義昭さん、やっぱりうちの子になりませんこと?」
「フガフッ……!?!?」
「あぁ、すみませんわ! 喜びのあまり強く抱きしめ過ぎてしまいましたの」
何とか喋れるくらいには緩くしてくれましたが、解放はしてもらえません。
「いらっしゃいませ、ヨシモト様……他の方は?」
「イエヤスさんとリキュウさんは、おそらくユウサイさんと話していると思いますわ。モトナリさんとマサムネさんに先を越されたと聞いて、急いで私だけ来ましたの!」
「は、はぁ……」
どうやら一息つくにはまだ早いようです……そんな諦めの境地で僕は、抱きしめたままのヨシモト様に連れられていくのだった――あれっ? 客間と逆の方に向かってないかな?
「ヨシモト様? 客間はこっちではないですよ?」
「…………」
ニコニコと笑顔を崩さないヨシモト様に連れられ来たのは中庭の庭園だった。
「客間ですとお邪魔虫がいますもの。義昭さんとの時間を楽しむためには一旦こちらに避難するのが最善と思ったのですわ。それに……」
「お邪魔虫って……?」
時は再び少し遡り……
ノブナガさんたちの余計な邪魔が入らなければ、私が一番に参上していたはずでしたのに……マサムネさんはまだいいとしても、モトナリさん……あの方は危険ですわ! 放っておけば義昭さんにどんなセクハ……ゲフン……ふれあいをするか分かったものではありませんの!
「よしあきさあぁぁぁぁん!!」
「もう、うるさいわね。義昭ならここにはいないわよ」
客間の扉を勢いよく開けると、そこには横になってくつろぐモトナリさんが一人でいました。
「今は調理場にマサムネを案内したところじゃないかしら?」
てっきり義昭さんを毒牙に掛けているものとばかり思っていたのですが、考え過ぎだったのでしょうか?
「……なに?」
私が不思議な目を向けていたのに対して、嫌悪感を覚えたのか、ジト目でこちらを睨んできましたわ。
「い、いえ……ではそちらに行ってみますわ」
「義昭を見つけたなら、そのまま客間まで連れてきてね? まだ私も補充したりてないの……」
前言撤回。やっぱりこの方は警戒対象ですわ。
後ろからヨシモト様に抱きしめられ、膝の上に乗せられたまま庭園ののどかな景色を二人で眺めている。
「イエヤス様のことはいいのですか?」
「今は……私がいても邪魔にしかなりませんの。あの三人の繋がり、カシンさんとの宿命。リキュウさんから全て教えて頂いて……私、少し軽く考えてましたの、そこまで重く感じていなかった……今回、大和さんの活躍でカシンさんが味方になったことでイエヤスさんの背負っていたものが解放されたのは喜ばしいことですが、あの輪に入っていけるほど私は……」
ヨシモト様の抱きしめる力が強くなって、しばしの沈黙が流れる……こんな時なんて声を掛けたらいいのでしょうか? 兄上ならキットうまく励ますのでしょうけど……
「…………ふぅ……ありがとうございます。だいぶ気持ちが落ち着きましたわ」
何も言えず、側にいてあげることしかできなかったけど、少しでも力になれたのかな……?
「では、私は客間の方へ行きますわ。義昭さんも……いえ、自身の部屋に戻られた方が安全ですわ」
渋々といった表情のヨシモト様に言われ、僕は部屋に戻った。
ここはとある喫茶店……今日も迷える子羊たちがやって来る…………
カランカランと入口のベルが鳴り、今日もお客様が来られたようです。
「おや? お一人ですか?」
「ちょっと一人になりたくて……」
「そうですか(今ファンクラブの誰かが来たらマズイですね……)」
とりあえずウェルカムドリンクでフルーツカクテルに、私が食べようとしていたプリンを出して、その間にコソッとお店を一時的にクローズにしました。
あっ、もちろんノンアルコールですよ!
「僕ってやっぱりまだ子供っぽいんですかね……別に皆さんに抱きしめられるのが嫌なわけではないんですけど」
我々一般男子からしたらあんな美女たちから抱きしめられるのは羨ま、けしからん限りですが……
「僕としては兄上のようにむしろ女の子を優しく包み込んであげれるような男になりたいんです!」
テーブルを叩き、熱い瞳で義昭君が叫ぶ。
「う〜ん。子供っぽいってわけでもないんですよね……」
「ならどうして!」
「それは……」
「それは?」
カランカラ〜ン
「「「「「義昭(様)(さん)が可愛すぎるのがいけないんだぁぁぁぁぁ!!!!」」」」」
「「…………」」
突然の乱入者たちに言葉の出ない私と義昭君……その後、彼が皆にモフられまくっていたのは言うまでもない……
う、羨ましくなんてないですからぁ!