色々な異世界飛ばされる俺が現世の知識と新しく得た力でその世界の俺に憑依して全てをHAPPY☆ENDするぜ!!!!(+After)憑依が抜けた後の俺もやらかします★   作:仏のマスター

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「ちょっと待ったぁ!」の対抗馬登場なわけざんす★ 


42話 イイナズケ2 「えっ? また!?」

「あの……大和殿。こんな状況で悪いのですが」

 

 義昭を部屋に連れて行こうとしているところで、横から大和に声が掛かる。

 

「……あっ、そうでした」

 

 申し訳なさそうな表情をした鬼灯と紫苑が、大和の前に立ち、助けを求めるように見ていた。

 二人を見て「ん〜」と少し悩んだ大和は、自分の影に潜むカシンに念話を送ることにした。

 

「…………(カシンさん、カシンさん? 私は義昭を連れて行かなくてはならないので、お二人のヨシテル様への説明を任せてもいいですか?)」

 

「…………(なぁ!? 大和がヨシテルを説得してくれるのではなかったのか!?)」

 

 突如振られた難題に、大和に縋りつくカシンであったが、大和の一言で渋々ながら受け持つことになる。

 

「…………(ここで二人とのわだかまりを解消させておきましょう)」

 

「ウムム……」とうなるカシンであったが、有無を言わせぬ大和の表情に首を縦に振り、影の中から出てくるのであった。

 

 

 

 

 カシンが素直に出てきてくれたので、軽く頭を撫でて「任せました」と一言言って、義昭を連れ部屋に向かい、お互い着替えを済ませ、食事会場となる大広間に向かうことにした。

 

 

 

 

 大広間に着くと、先に来ていたのかユウサイ様たちが座られていた。こういった宴会の席では上座にヨシテル様が座る以外は、来た順で座ることになっているので、上手側に座る三人と向かい合うように、下手側に義昭と座る。

 私と義昭が座ったところで、三人の真ん中に座っていたイエヤス様がおもむろに席を立ち、チョコチョコと歩いてきて、義昭の隣にやって来る。

 

「お隣りいいですか?」

 

「は、はい。どうぞ」

 

 義昭の了承を得て隣に座ると、ピタリと義昭に寄り添い、腕に抱きつくイエヤス様。

 

「あらあら」

「まぁまぁ」

 

 微笑ましい表情で二人を見守るユウサイ様とリキュウ様を横目に見ながら、私も成り行きを見守る。

 実はだが……義昭には現在二人の許婚(もちろんヨシテル様は非公認)がいる。それがヒデヨシ殿とイエヤス様である。

 以前、ノブナガ様の義弟発言に触発されたヨシモト様がイエヤス様と義昭をくっつけて【義妹弟両手に花計画】を立ち上げたことに始まる。

 

「…………♡」

 

 イエヤス様も乗り気なのか、積極的に義昭へアプローチを掛けている。今も腕に抱きつくその表情はニコニコと幸せそうだ。

 最終的に義昭がどういった結論を導き出すのか……私もあまり口を出すつもりはなく見守るつもりでいる。

 

「ところで……お三方の話し合いの方はまとまりましたか?」

 

 くっつく二人はとりあえずおいといて、お茶を啜っていた二人に話しかける。

 

「はい。とりあえずは」

 

「この後カシンもこの部屋に来るのでしょう? いきなり仲良くは難しいでしょうが、じっくり観察させてもらうつもりです」

 

 やはりリキュウ様はまだカシンのことを警戒されているようですが、今の素のカシンを見てもらえればじきに…………そんな願いを思い浮かべながら皆が揃うのを待つことにした。

 

 

 

 

「イ、イエヤス様!? ちょっと近過ぎ…………」

「…………♡」

 




 最終的に義昭君がどちらかを選ぶのか……それとも…………

「ウフフ……義昭には年上の魅力ってものを分からせてあげないと駄目なのかしら?」

 不敵な笑みを浮かべ、ブツブツと呟く黒い影が……いえ、私は何も見てはいません。
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