色々な異世界飛ばされる俺が現世の知識と新しく得た力でその世界の俺に憑依して全てをHAPPY☆ENDするぜ!!!!(+After)憑依が抜けた後の俺もやらかします★   作:仏のマスター

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 宴会……色々な形があると思います。
 学生のサークルや部活のだったり、会社の新年会や送別会だったり……楽しかったものから、苦い記憶のあるものまで色々ですね私は(^o^;



43話 宴会の席順って……大事 だよね

「一番乗り〜!!――ってイエヤスちゃん! アッキーから離れてよー!!」

 

 一番にやって来たのはヒデヨシ殿で、イエヤス様が義昭にべったりなのを見て、二人の間に割って入ろうとしています。しかし、顔を擦りつけ、ガッチリ組んだ義明の腕を離そうとしないイエヤス様に諦めたのか、今度は私の方へとやってきて……

 

「大和さん! 席変わって!」

 

……ヒデヨシ殿の必死の形相に、私は苦笑いを浮かべたまま、席を譲ることにしました。

 

(上手)ユウサイ→リキュウ

(下手)ヒデヨシ→義昭→イエヤス→大和

 

 少し遅れて、マサムネ殿を先頭に他の方々も入って来る……ヨシテル様たちがいないのは、カシンが鬼灯と紫苑を説明しているからだろう。

 ここでの席順は意外にあっさりと決まることになる。

 

(上手)ユウサイ→リキュウ→ヨシモト→マサムネ→ケンシン→シンゲン

(下手)ヒデヨシ→義昭→イエヤス→大和→ノブナガ→トシイエ→モトナリ

 

 一番に動いたのはヨシモト様……「ここは義昭さんとイエヤスさんを見守るべき位置へ!」……とリキュウ様の隣(イエヤス様の正面)に座る。

 少し遅れてマサムネ殿がヨシモト様の隣に……「や、大和殿が私の料理を食べてくれる姿を正面からみ、見ていたかったのだ♡」……と座る。(少し心の奥がキュンとした――はっ!? いかんいかん。私にはミツヒデさんという心に決めた方が――!!)

 下手三人は同時にこちら側に歩いてきて、私の隣にはノブナガ様が座られ、肩を組まれ……「オウガイとは一対一でやったらしいのぅ? その話詳しく……あと、儂とも一戦やってもらおうかのぅ? 明日にでもどうじゃ?」……とこれ以上は逃がさないといった獰猛な瞳で私を見つめてきます……試合ですよね? 死合じゃないデスよね??

 トシイエ殿は単純に……「お館様の隣に!」……とのことだ。

 

 問題があったとすればモトナリ様だ……私の後ろを通り過ぎ、義昭の後ろに立ったところで……「あなた達二人のどちらか場所を代わってくれないかしら?」……と言った発言に、二人は揃って義昭の腕にきつく抱きつき……「「お・こ・と・わ・り・です!!」」と言い返した。

 しばしの沈黙の後……「なら今日は大和を弄ってあげ――」……と不穏なことを言おうとしたモトナリ様は、獰猛な瞳で肉食獣化したノブナガ様を見て、何にも言わずトシイエ殿の隣に座ることとなった。

 トシイエ殿が内心ビクビクとモトナリ様を警戒しているが、その警戒が間違っていなかったことを彼女は後に知ることになるのだった。

 

「なぁなぁ、ケンシン? たかが席順決めるだけでなんで皆こんなピリピリしてんだ? 飯が食えりゃどこでもいいだろ?」

「シンゲン……あなたはもう少し乙女心というものを考えた方がいいかもしれないわね」

 

 そんな感じで落ち着いたところで……はい、ノブナガ様。分かりましたからその肩を思いきり握るのやめて下さい! あくまで試合ですよ! 死合では無いですからね!?

……私が認めたことで、ノブナガ様は私を解放して、その時の状況を詳しく聞いてきた。これにはオウガイを宿敵とする正面に座るマサムネ殿も興味津々である。他の方々も耳をこちらに傾けているようだ。

 

 諦めて、話を始めようとしたところで、残りの四人が広間へと入って来た。表情を見るに、無事話はついたようだ。

 

「あれっ? やけに静かですね?」

 

「丁度、私とオウガイの一戦の話を皆にするところだったのですよ」

 

「なるほど、それは私も興味あります! 是非、聞かせてください」

 

「とりあえず全員揃ったので、冷める前に食事を始めましょう」

 

 ヨシテル様とカシンが下手側に回ったのを見て、鬼灯と紫苑は上手の最後尾二席に座った。ヨシテル様は神座に座られるので、今回はカシンが下手の最後尾一席に座るかと思ったら……トテトテと歩いてきて、私の膝の上にちょこんと座……「何をしているのですか#」……る前にヨシテル様に引っ張りあげられていた。

 

「ケホッケホッ……いきなり何をするんじゃ!」

 

「何をもありません! 自分の席に座りなさい!」

 

「じゃから座ろうと!――って、脇の下に手を入れるな! こそばゆいじゃろうが!」

 

 そのままヨシテル様に抱えられて最後尾の最後の空席に連れて行かれるカシン……この光景に早速普段は閉じている瞳を開眼させ、ありえないものを見るような顔でカシンを見るリキュウ様……

 

「私は城の領主として神座に座らねばなりませんが、あとは、こういった席では基本来た順に座ることになってます」

 

 ヨシテル様の説明に「グヌヌッ……」と唸り声を上げるものの、次にヨシテル様がカシンに小声で何かを言ったところで諦めたのか、素直に席についたのだった。

 そしてヨシテル様が神座に座られたところで食事の開始となった。

 あぁ〜ミツヒデさん早く帰って来ないかなぁ〜

 

 

 

 

「…………(ウフフ……義昭の隣は駄目だったけれど、中々に弄りがいのありそうな二人に挟まれたわね……これはこれで愉しい会食になりそうね……)」

 




 最終的に……
(上座)ヨシテル
(上手)ユウサイ→リキュウ→ヨシモト→マサムネ→ケンシン→シンゲン→鬼灯→紫苑
(下手)ヒデヨシ→義昭→イエヤス→大和→ノブナガ→トシイエ→モトナリ→カシン

 モトナリファンの方には先に謝っときますねm(_ _)mこんなキャラ設定ですみません! 別にモトナリさんが嫌いなわけじゃないんです! むしろ好きだからもっと出番を増やしたいと思って書いていたら、あれやこれやとこんなキャラクターになってしまったんです(;´Д`)

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