色々な異世界飛ばされる俺が現世の知識と新しく得た力でその世界の俺に憑依して全てをHAPPY☆ENDするぜ!!!!(+After)憑依が抜けた後の俺もやらかします★ 作:仏のマスター
私にしては少し長めの文章になりました。
「大和、無事ですか!?」
「大和殿、無事か!?」
かなり飛ばして来たのかヨシテル様にマサムネ様、馬二頭揃って荒い呼吸になっている……そんなに急がれて何かあったのだろうか?
「はい、私たちは(一応)大丈夫ですが、何事ですか?」
話を聞くに、輝元たちが雇ったと思われる傭兵団の大群が近くまで攻めてきているらしく、単独行動は危険だったらしい。良かった……無事皆合流することができて……しかし、現状は何というか…………
ここに大和を中心に四人の戦国乙女が集う……奇しくもそれは大和に恋する四人の乙女たちであった。
「ヨシテル様、聞いて下さい! カシンが大和の影に潜んでいるのをいいことに、夜な夜な大和が寝ている隙に布団に忍び込んだり、更には入浴中の大和を盗み見て、その……大和のお…………嗚呼!! とにかく覗きまで働いていたらしいのです!!」
ピキッ……
「「なんと、それは羨ま――けし――羨ましい!!#」」
「えぇぇぇぇ……Σ(´■`;)!?」
狂気に包まれた瞳でカシンを見るヨシテルとマサムネ……大和はそんな二人の言動に少し? 引き気味である。
「待つのじゃ! そもそも事の発端はミツヒデが他の連中より一歩進んでいるからといい気になるなと我が言ったら、ドヤ顔で『一歩? 既に二歩も三歩も優位なつもりでいますが何か?』と挑発してきたのが始まりではないか!」
ビキッ……(誤字ではない)
「カ、カシン――それは!!……ヒッ!」
「ミツヒデも言うようになりましたね……前は私を応援すらしてくれていたのに#」
「私は常に近くにいるわけではないので、数少ない機会を必死に頑張っていたのに……#」
「あわわわわわっ……(((;´Д`)))」
邪気を含んだ瞳でミツヒデを見るヨシテルとマサムネ……大和はそんな二人の言動に震えている。
このままでは殺し合いが始まるのではないかといった雰囲気の中、意を決した大和は震える体を奮い立たせ、四人の真ん中に立つ。
「四人とも、どうか落ち着いて聞いて下さい」
腹は括った……私が答えを出さないから皆がこうして争ってしまう……ならば……!!
「カシン!」
「な、なんじゃ!?」
「あなたへと言った言葉……責任を持って、ちゃんと守るつもりです」
「大和!」
「本来なら敵だったあなたが味方になって見せてくれた様々な表情はやっぱり可愛いなって思いましたし、守ってあげたいと思いました。だけど……それは異性としてではなく仲間として……だからカシンをそれ以上に受け入れることはできない」
「マサムネ殿」
「はい」
「マサムネ殿の料理はホント美味しくて、家事万能で、性格も良くて……こんなお嫁さんを貰ったらすごく幸せになるだろうなって思いました」
「……大和殿」
「正直、今回も何が食べたいか聞かれたり、私が食べる姿を見て笑顔になったりするマサムネ殿に何度も胸がキュンとされられることもありました。あれでときめかない男は馬鹿だと思うくらいに。だけど……それ以上に私をときめかせてくれる人がいます……だから、ごめんなさい」
「ヨシテル様」
「は、はひ!」
「急にこんなことになって……過去の記憶の中でヨシテル様がどれだけ大切な人なのか理解はしているつもりです」
「やま……と……」
「あなたに最後までお仕えする……その気持ちに今も前も違いはありません。ですが今の私の中であなたは最高の主君であり、最高の幼馴染みです。だからたった一度で構いません……私のワガママを許して下さい」
三者三様に思いの丈をぶち撒けた。ぶっちゃけ言ってることは三人を振ったわけだ……だからもう後には引けない……俯く三人の表情をしっかりと目に焼きつけ、最後にミツヒデを見る。
「ミツヒデ」
「は、はい!」
「もはや長く言うこともない……あなたの全てが愛おしい……私のものになってくれますか?」
「はい、喜んで♡!!」
ミツヒデが胸の中に飛び込んできて抱きしめる……三人には悪いとは思うが、このまま曖昧な状況を続けるよりはいいと思ったから……
「チイッ……結局はミツヒデか……」
「はぁ……分かってはいましたが、現実を突きつけられると辛いですね……」
「まぁ私は……遠距離片想いだから元々不利でしたからね……」
「すみません……いや、ありがとうございます。こんな私を好きになってくれて」
ここは謝るより、感謝して締めくくろうと思った。正直、こんな素敵な女性たちに好きになってもらえただけでもすごい話だよな…………
「「「はぁぁぁぁぁ…………」」」
「分かりましたから、もう二人は先に行ってください」
「負けたのは悔しいが、祝福しますよお二人を」
「ふん。今はお前に預けておく! 隙あらば奪うから覚悟することじゃな!」
ミツヒデと共に先に城へと戻る大和の背中を眺める三人組……二人の姿が見えなくなった後、泣き始めたマサムネを二人が横から支え、励ます。
「今日は三人で呑みますか!」
「マサムネよ、主も何なら、我みたく隙あらば奪うくらいの気持ちで威嚇してやればよいのじゃ!」
「……うぅ……はい……はいぃ……」
ここに一つの恋物語が終わりを告げ――「おいおい何だよ! 賞金首が三人だけで居るとか幸先イイぜ!」――ないのか?
「総大将の足利ヨシテルに、裏切り者のカシン居士、伊達マサムネときた――ヒャッハー! やっちまいな野郎共〜それぞれ大金首だぜぇ!」
三人を取り囲むように傭兵団の大群が攻めてくる。数にして二百近くはいるのではないだろうか?
「こんな時に攻めてくるとか……」
「都合の悪い連中ですね……」
「ふん、こんなザコども……憂さ晴らしにまとめて蹴散ラシテクレルワ!★!」
「「そうですね……ウサバラシにチョウドイイデスネェェェェ!★!」」
運良く生き延びた傭兵団の隊長は後に獄中でこう語った……「あんなの人間業じゃねぇ!! 修羅が……阿修羅が……狂気の魔女が……ヒイィィィィィ!?」……そこに残ったものはタダの荒れ果てた惨状だけであった…………
各振られるシーンのセリフの後に、最初は状況説明の文を入れようと思ったのですが、今回はあえて無しでいってみました。
読者様皆様なりに状況を想像しながら楽しんで頂けたらと思います。
次回、私がこの作品で書きたかった内の一つのEndが書かれます。乞うご期待?