色々な異世界飛ばされる俺が現世の知識と新しく得た力でその世界の俺に憑依して全てをHAPPY☆ENDするぜ!!!!(+After)憑依が抜けた後の俺もやらかします★   作:仏のマスター

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 前後繋ぎ合わせました!
 読まれた方は同日8時アップの49話へ☆
 
 それではどうぞ!! もう一つのBad◆Endなんて認めねぇ!!の話です。

 ムラサメ様! 尻蹴らないでぇぇぇぇ〜

「ウフフフフ……これは罰なのよ……これからだったのに……」



挿話(48.5話) だから言っただろう? Bad◆Endは認めねぇって!!

「…………」 

 

 目が覚めたら森の中ってなんですか!? わけ分からない!

 ここはどこ? 私は大和です。はい……じゃない! ついさっき、城の自室で眠りについたはずだったんですが――はっ! もしかして元の世界に戻ったのか!? 辺り一体を見回すが木、木、木、森の中って分かんねぇよ! 身なりは戦国乙女内の格好だから戦国乙女内なのだろうか?

 取りあえずこの森から出ようと、重い腰を上げたところで……

 

「むっ、人の気配が近づいてくるな」

 

 前方から人が駆けてくる音……念の為に刀に手を当てていると、木々の隙間から二人の男女と一人の少女が飛び出してくる。

 

「クソっ、先回りされていたか! カナはヒデヨシを連れて先に行け!」

「あなた――それは!」 

 

 もしかして追手の仲間と思われているのだろうか? 取りあえず誤解を解かないと……多分だけど、今気づいた私の予想通りなら……

 

「待って下さい、私は敵ではありません! たまたまここに居ただけで……あと、その子ヒデヨシちゃんですか?」

 

 私が本来知っているあの天真爛漫なヒデヨシ殿ではないが、女性の腕の中で震えている幼子はその面影をしっかりと残した、恐らく更に若かりし頃のヒデヨシちゃんだと私は確信した。

 

「……私たちの娘を知っているのか?」

 

 考えてみれば、私が一方的にヒデヨシちゃんを知っているだけで、向こうからしたらコイツ誰?状態なわけですよね〜取りあえず、敵対心は無いことだけでも分かって貰わないとと考えていたら、追手と思われる集団に追いつかれてしまった。

 

「あら? 呑気に立ち話なんて、逃げるのをあきらめたのかしら?」

 

 追手と思われる三人組が姿を…………ん?――って、斉藤ムラサメじゃん! しかも若い! 綺麗っていうよりかまだ可愛いって言葉の方が合う美少女ムラサメちゃん登場ですよ!

 つまりここは…………

 

「チイッ、ボサっとしてたら追いつかれたか! しんがりは俺が持つ、お前たちは逃げろ!」

 

「いえ、お二人はヒデヨシちゃんを連れて逃げて下さい。尾張のノブナガ様が援軍を連れて近くまで来ているはずですので、そちらに合流して下さい」

 

 そう言って更に一歩前に出る。

 

「おい、こいつらはただの賊とは違……『分かっています』……なっ!?」

 

 刀を構え、闘気を開放する。追っ手三人も驚愕した後に武器を構え、臨戦態勢をとる。この場で誰が一番強いのかを全員が理解したことだろう。

 さっき分かったことだが、ここは過去でヒデヨシちゃんの両親が斉藤ムラサメに殺された場所なのだろう……彼女の目の前で…………

 これが夢なのか現実なのかは分からない。ただここに飛ばされたということはそういうことなのだろう。いいぜ、やってやろうじゃないか!!

 

「斉藤ムラサメ率いる強襲部隊……安心して下さい。引き際はわきまえてますので」

 

「すまない、必ず助けに戻る!」

 

「待て! 行かせると――『下がりなさい!』――はっ……グフッ…………」 

 

 ヒデヨシちゃんたちを追おうとした敵の一人を横なぎの一閃で黙らせる。ムラサメが止めたことで深くは入らなかったようだ。

 

「逆に行かせると?」

 

 ムラサメたちに最大限の殺気を叩きつける。これで引いてくれれば良かったんだけど、そう上手くはいかないものである。

 

「……あなた何者? ある程度の実力者は把握しているつもりだったのだけど……あなたのことは全く分からないわ」

 

 全く分からないか……確かに、本来の歴史上の有川大和は、まだオウガイと共に師匠の下で剣の修行をしているくらいかもしれない。

 

「いずれまた会えますよ……この場を凌げればの話ですがね!」

 

 斉藤ムラサメ……彼女は今後の展開でも敵として厄介になるし、ヒデヨシちゃんの件もあり、逃がすわけにはいかない。

 ここで……討つ!

 

 

 

 

 大和にとって、もう一つのBad◆Endを巡る話が始まる……夢か現かなどどうでも良い……Happy◆Endこそ彼の真実!!

 

 

 

 

「ムラサメ様……いかがなさいますか?」

 

「私たちに後退の二文字は無いわ……このまま任務失敗で戻ったら消されるわよ。だから、せめてコイツの首を持って帰らないとね!」

 

 双刃刀を構えたムラサメが突撃してくる。後ろの二人もそれに続き、三角形の形でコンビネーションアタックを仕掛けてくる。

 速い……だが、今のムラサメの実力なら容易に対応できる。

 ムラサメの振り下ろしの一閃を受け流し、懐に入ることで、左右から横なぎの一閃を放とうとしていた残りの二人の攻撃が一旦躊躇してしまう。今の位置だとムラサメにも斬撃が当たってしまうかもしれないからだろう。

 

「私に構わ――グフッ!?」

 

 体当身をくらわせ、ムラサメを近くの木に吹き飛ばし、慌てて攻撃しようとしてきた二人の攻撃を捌き、地面に斬り伏せる。

 体制を立て直し、再び構えをとったムラサメに、こちらも視線を合わせ対峙する。

 

「本当にあなた何者? せめて名前くらい教えてくれないかしら?」

 

「……有川大和」

 

「有川大和って……まさか天剣流の天才少年剣士!? 美少年って聞いてたけど、実物は老けガ……コホン、だいぶ大人びた感じの人物だったのね」

 

 老け○と呼ばれそうになったところで、少し殺気を強めてしまった……老けてませんよ? これでもまだ20前半……若々しい肉体の好青年ですから!!

 しかし、当時の私はそんな風に言われていたのですね……なんというか……まぁまぁ……

 

「おしゃべりはこれくらいにしましょうか」

 

「あら、残念。これから口説き落とそうかと思ったのに」

 

「口説きって……この頃から既に【エロ姉ちゃん】だったんですか?」

 

「【エロ姉ちゃん】? 何かしら、その不名誉なあだ名は……」

 

 私怒ってますと言った表情で、本気で嫌そうにこちらを睨んでくるムラサメに、少しだが笑ってしまった。だがそれまでだ……

 私が黙って構えたことで向こうも理解したのだろう……構えて、みなぎる闘気を武器に纏わせた……恐らく全力の一撃を私に放ってきた。私もそれに答え、飛び込んできたムラサメに対し神速の一閃にて返す。

 

 

 

 

 体の正面に大きな一閃を受けたムラサメは傷跡から大量の血が吹き出し、彼女はそのまま正面へと倒れ、絶命した。

 大和は刀についた血を振り払い、倒した三人へと向き直った。

 

「これで、この世界のヒデヨシちゃんのご両親は生き長らえ、本来ムラサメが関わるはずであった歴史は変わっていくんだろうな……」

 

 シミジミと大和が物思いにふけっていると、大和の体が少しずつ光に包まれいく。

 

「さて、夢が覚めるのか、現実に戻るのか――って! やっとミツヒデさんと付き合えたのに元の現代に戻るのは止めてくれぇ!!」

 

 大和の悲痛な叫びは、誰に聞かれることもなく光とともに消えた。

 

 

 

 

 使者からの報告を受け、応援に向かう途中で走ってくる三人組の家族らしき者たちを見つける。

 

「止まれ! 我は尾張の織田ノブナガじゃ」

 

「尾張――ノブナガ様!?――どうかお助け下さい!」

 

「八右衛門殿、無事でござったか!」

 

 里からの使者と話しているところを見る限り、逃げてきた生き残りと見て間違い無いじゃろう。

 

「他に生き残りはおるのか?」

 

「分かりません……我々三人逃げるのに必死で――そうだ! 道中、謎の剣客の方に助けて頂き、ノブナガ様に助けを求めるよう言われました。彼が追手三人を相手に殿(しんがり)を!」

 

 謎の剣客? 我は先発隊を出してはいない……となると誰じゃ?

 

「取りあえず現場に案内せい」

 

 

 

 

 ノブナガたちがその場に戻った時、残されていたのは倒された追手三人の遺体だけであった。

 

「ノブナガ様! この者は最近噂になっていた斉藤ムラサメです!」

 

「斉藤ムラサメじゃと? 若くして任務達成率100%の凄腕の暗殺屋と聞いていたが、そやつを倒せるとなると……一体何者じゃ?」

 

 数々の謎を残し、姿を消した大和。その真実は闇の中へと消えた。

 

 

 

 

「――はっ!?」

 

 目を覚まし、勢いよく飛び起きて、周りを見ると……ここは……城の私の部屋で、私は大和だ。となると現代ではなく戦国乙女の世界に戻ったようですね……時間的には少し早いですが早朝鍛錬と行きましょうかね。

 身体を伸ばし眠気を取ったところで、木刀を持ち、裏庭へと向かうと、縁側にヒデヨシちゃん……ヒデヨシ殿が一人座っていた。

 

「おはようございます。今日は早いですね」

 

「あっ……大和さん……」

 

 気落ちしたヒデヨシ殿を見て心配になった私は隣に座り、事情を聞くと、昔、里を滅ぼされた時の夢を見たらしく、ぼんやりとだがその時のことを覚えているらしい…………ん〜タイミング良すぎだよな?

 

「両親と私は逃げ延びれて、ノブナガ様に助けてもらったんだけど……他は……」

 

「そっか……」

 

 何となく、私はヒデヨシ殿の頭に手を置いて、撫でながら慰めていた。

 ヒデヨシ殿も最初ビクリと反応したが、その後は素直に私に撫でられている。

 

「そういえば……あの時助けてくれた剣客さん、何となくだけど大和さんに似ていた様な気がするな〜」

 

――ん? ちょっと待て……それは……

 

「ヒデヨシ殿、ご両親は今?」

 

「えっ? 尾張の家に居ると思うけど……?」

 

――歴史が変わっている? 

 

「おはよう、早いな大和」

 

 後ろを振り向くと同じく朝練に来たのだろうミツヒデの姿があった。

 

「ミ、ミツヒデ――ムラサメ、斉藤ムラサメは!?」

 

「どうしたいきなり? それに斉藤ムラサメ?……確か昔……一時期名の売れた暗殺屋だったと思うが、一時を境に全く話を聞かなくなったな」

 

…………つまりは……この世界の過去に飛ばされて、歴史改変をしてしまったということか?

 

「それよりも大和。その撫で癖は程々にした方がいいと思うのだが……勿論、その……私にする分には一向に構わないのだが……♡」

 

 言われて気づくと、さっきからずっとヒデヨシ殿の頭を撫で続けていたことに気づく。慌てて手を離すと、ヒデヨシ殿は少し残念そうな表情をしたが、直ぐに「エヘヘ〜」と笑ってこちらを見上げてきた。

 

「やっぱり大和さんはおにいちゃんって感じがするなぁ〜義昭君と話しててもそう思ったし」

 

 

 

 

「ふむ」

 

 おにいちゃんか……確かに大和は優しいし、そう言われるのも分かる。しかし、ヒデヨシ殿から「おにいちゃん」……義昭様からは「兄上」――はっ!? ヒデヨシ殿は義昭様の許婚……ならば大和と結ばれた私は二人のおねえちゃん+姉上になるのでは!?(あくまでミツヒデの勝手な妄想である)

 

「ヒ、ヒデヨシ殿、何なら私のことをおねえちゃんと呼んでもいいぞ?」

 

「えっ? ミツヒデさんをおねえちゃんですか……ん〜ミツヒデさんはなんか違う感じがします」

 

「ズゥゥゥゥン…………(ミツヒデ撃沈)」

 

 

 

 

 おねえちゃん呼びを断られたミツヒデが激落ちしている姿に、少しイタズラ心の湧いた私はミツヒデの耳元に口を寄せ……「ミツヒデおねえちゃん」と小声で囁きかけた。

 ビクリと体を震わせ、振り返ったミツヒデは……

 

「……もう一回♡」

 

 えっと……どうやら私は開けてはいけない箱を開けてしまったのでしょうか? これはしばらく封印したほうが良さそうな気がする…………

 

「――さて! そろそろ朝練を始めましょうか! そうだ、ヒデヨシ殿もどうですか?」

「う、うん! 私もたまには朝から体を動かそうかなぁ〜!」

 

 二人してアイコンタクトを交わし、一緒に走り出した。これは逃げたんじゃないですよ? 朝練のランニングを始めただけなんです!

 

「あっ、大和!」

 

 呼び止めようとしたミツヒデを振り切り、私たちは走り始めた。

 

 

 

 

 因みに、後にノブナガ様に呼ばれ尾張に向かった時にヒデヨシ殿のご両親に会い、あの時のことがバレた。たまたまあの日と同じ服を着ていたのも理由かもしれない。当時と外見が変わってないことに不思議に思われたが、なんとか笑って誤魔化した。

 それ以降ヒデヨシちゃんにすごく懐かれた……呼び方もヒデヨシ殿からヒデヨシちゃんに変わり、向こうも大和兄と呼んでくるようになり、最初何も知らないミツヒデの前で抱き着かれて呼ばれた時の……ミツヒデの表情は……思い出したくない(笑;)

 




 ヒデヨシの母の名前は【なか】と伝えられているので逆に読んで【カナ】としました(・o・)

 48話まではヒデヨシの両親はムラサメに殺され、ムラサメは生きていたのですが……49話以降はヒデヨシの両親は生きていて、ムラサメは大和に倒され死んでいます。
 それを踏まえた上で続きをお楽しみ下さい☆

 ヒデヨシの父親は弥右衛門と伝えられているので一文字変えて八右衛門にしました。

 本編最終章でもある小田原攻め……どこまで深く書くか……悩んでます。
 打ち切り漫画の如く一気に流れで書けば正直あと一話で本編完結できる(笑)深く書けばまだまだ10話以上……いや、さすがにあと一話完結は無いですよ?^_^;
 ヒデアキちゃんのとことか原作と違いますしね。
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