色々な異世界飛ばされる俺が現世の知識と新しく得た力でその世界の俺に憑依して全てをHAPPY☆ENDするぜ!!!!(+After)憑依が抜けた後の俺もやらかします★ 作:仏のマスター
鬼灯と紫苑が昇天した頃、小田原へと到着したり一行は先の二組に分かれ、各々の目的地へと向かう。
「お互いの健闘を祈ります」
「おう! そっちは頼んだぜ大和、ヨシテル」
シンゲン殿とケンシン殿を先頭にウジマサ救出部隊がウジマサ城へと向かい駆け出していく。その背中を見送り、自分たちの目的地である大堀切の敵陣地へと向かい進行する。
密偵の話では未だウジマサ城と相模灘の中間地点の大堀切の陣地にいるらしい。
「速報! 長宗我部、大友両軍が海戦を制し、敵艦隊を撃破! 海上よりこちらに援軍に向かっております」
海上からの逃走を防ぐ為の牽制をお願いしていたのに、撃破して援軍にとか……予定を超えた活躍に現場の士気があがる。
「これで挟み撃ちに持ち込めますね! 俄然やる気が出てきましたよ!」
ヨシテル様を中心に皆の表情に明るさが見受けられる。良し……このまま一気に――「報告します!」――先発として放っていた調査部隊の一人が走ってくる。
「大堀切より敵の大群がこちらに向かっております。その数およそ一万! 指揮を取るのは銀髪の少女で何者かは不明です」
「銀髪の少女…………?」
銀髪……? 少女でいえばヒデアキ殿を思い浮かべるが、彼女は黒髪だった――いや、カシン化した時のヒデアキ殿はカシンと同じ銀髪になっていた!
「恐らくですが、それは小早川ヒデアキ殿かと思われます」
「待って……ヒデアキは綺麗な黒髪のはずよ。それにあの子に一万の兵の指揮など無理だわ」
モトナリ殿から反論が出るが、私は間違いないと思う。
「その者は武器に大鎌を持ち、額に目のような紋章がなかったですか?」
「目かは分かりませんが、額にそれっぽいものはあり、光っていたのを覚えています。武器は大和殿の言う通り大鎌でした」
「大和、説明を求めます」
ヨシテル様が説明を求めてきたので、一端進軍を止めて説明に入る。モトナリ殿も話を聞かないと納得しないであろう。
「ヒデアキ殿はカシンが実体化する為の器として、輝元に囚われ、体内にカシンの悪しき気の一部を宿しています。それが開放されカシン化したことで精神は悪しきままのカシンに乗っ取られ、その影響で髪も銀髪になっているものと思います」
本来ならこの軍勢は斉藤ムラサメが率いてきたはずだったのだろうが、歴史が変わったことでヒデアキ殿(カシン化)に変更になったのであろう。
「…………なぜ大和がそこまでのことを分かるの? 正直その場で見てなければ分からないようなことばかりよ」
「それは……」
敵意の籠もった視線でモトナリ殿に睨まれる。武器こそ構えてはいないが、嘘や冗談で切り抜けられるような状況じゃないな。
「モトナリ殿の意見も最もです。ですが、今の大和はそれを知識として知っているのです。説明するとなると難しく、長い話になるのですが……」
「我がこうしてこちらの味方にいるのもそれが理由じゃ……本来なら我は敵としてお主らと戦っていたはずらしいからの」
「私も本来ならカシンに乗っ取られたまま、ヨシテル様に斬られ、死ぬはずだったらしいですし……」
「……簡潔に言えば、大和は本来この世界が辿るはずだった未来の一部をとある事情で知っている……ということだったよな?」
事情を知る四人がフォローに入ってくれて、ミツヒデが簡潔にまとめてくれた。
「……何それ? 訳がわからないわ」
「詳しく知りたければ、この戦の後でお話します……なので今は私を信じて下さい。それに、もうそんな余裕は無いみたいですしね……」
まだ少し距離はあるが感じる……カシンも同様に思ったのか、こちらを見て頷いた。
「「……来る!!」」
次回、二人が出会います。そして、原作とは違った乙女バトルが…………!?