色々な異世界飛ばされる俺が現世の知識と新しく得た力でその世界の俺に憑依して全てをHAPPY☆ENDするぜ!!!!(+After)憑依が抜けた後の俺もやらかします★ 作:仏のマスター
石田ミツナリ(実は記憶喪失の紫苑)に宮本ムサシとな……
スロットのPVが出てから微妙にアクセス数が増えたようです(笑)
「来たか、ヨシテル」
「輝元! あなたの悪巧みもこれまでです!」
「悪巧み……か。フハハ、フハハハハッ!」
頭を右手で抱え盛大に笑いだした輝元に、怪訝な顔をするヨシテル一行であったが、それが急に強烈な邪気へと変わったところで一行に緊張が走る。
「あら? これってどういう状況? ドリャア!」
「ヨシテル様! 助太刀に参りました!」
「セイッ! ソウリン様、一人で先に行かないで下さい」
輝元を挟んで反対側から西国組の三人が応援に駆けつける。数では拮抗するものの、敵の大将は輝元一人であるが、その放つ邪気に一般兵たちは萎縮してしまう、
「この魔力は……なぜ榛名の力を輝元が扱っているんだ? 榛名は封印されているはず」
「千年以上続く我らが一族の宿命は悪巧みなど軽いものでは無い! 榛名には劣るが、我らが数百年に渡り作り上げたこの【呪詛の勾玉】は我らが宿願を果たすため、今ここにその力を解放する!」
強大な邪気を浴びた魔神兵たちが勢いづき、押し気味だったヨシテル軍を押し返していく。
タラリと冷や汗を流す大和……大和が本来の自分の世界で知っているのは戦国乙女5までの内容で、この展開は大和の知らない展開であるからだ。
「大和、どうした?」
「ミツヒデ……すみません。大至急ウジマサ城へと向かいイエヤス殿を連れてきてもらえますか」
「……何故だ? これも大和の知る未来の光景ではないのか?」
「…………」
返答に困る大和は意を決したように、真実を伝えると、ミツヒデは早馬に乗り、イエヤスの下へ向かう。
「何を伝えたのか知らぬが今更無駄なこと……キサマ等全員皆殺しだ!」
「戦国乙女の皆さんは一撃に集中して下さい! 並の攻撃では弾き返されます。輝元の攻撃は私ができる限り弾きますので力を溜めることに集中して下さい!」
そう言った大和が変化を見せる……その姿はカシン化したヒデアキと同様に髪が銀髪へと変わり、体に黒い気を纏う。
「大和……その変化は……」
「今カシンの力は僅かにですが悪しきものから聖なるものへと傾いてきています。なので呪術をユウサイ様――いや、中のカシンからといった方が正解でしょうか? 習った私なら少しですが、扱うことが出来ます。勿論、長くは続きませんがね……イエヤス殿が来るまでの時間稼ぎです。皆さん行きますよ!」
こうして最終決戦の火蓋が切って落とされた。
「この気は…………」
「どうしたイエヤス?」
「これは榛名の力!? バカな、アレはちゃんと封印されているはず!」
「榛名のようで違います……似た何かのようです。どうやらまだまだここでノンビリしているわけにもいかないようですね」
いち早くその邪気に気づいたイエヤスがウジマサの治療を止め立ち上がる。
「私は先にヨシテル様たちの下へ向かいます。お二人はウジマサさんをお願いします」
「ウジマサはオレが連れて行く。ケンシンは先に行け。その榛名ってのにケンシンは詳しいんだろ?」
「……分かったわ。行きましょう、イエヤスさん!」
「ユウサイ、やはりまだ我に力を渡しておけ」
「なぜ――!? これはこれはマズい展開になっているようですね……」
「分かったなら早くしろ! 急がねば、ヨシテルたちが全滅するぞ!」
こちらも邪気に気づいた二人が、状況の悪化を理解して動き出す。
「我は先に行――チィ! 大和まで無茶なことを!」
カシンは大和がカシン化して力を操っていることに気づく。
その後、他の戦国乙女たちも気づいたのか一人、また一人と、最終決戦の地へ赴いて行く。
新作は出ど、こっちはこっちの世界観で完結に向かいラストスパート!
ラストはまさかの…………