色々な異世界飛ばされる俺が現世の知識と新しく得た力でその世界の俺に憑依して全てをHAPPY☆ENDするぜ!!!!(+After)憑依が抜けた後の俺もやらかします★ 作:仏のマスター
「おや? 何か忘れ物でもしましたかカシン?」
『……そうか、ミツヒデにとってはさっき別れたばかりになるのじゃな』
「何を言っているのですか?」
カシンの発言の意味が分からず首を傾げるミツヒデであったが、次のカシンの発言でその真実を知る。
『久しぶりじゃな。六百年ぶりといったところか』
「!?――ま、まさか!」
ミツヒデの驚き顔にしてやったりとニヤリ顔になるカシン。
『恐らく予想してる通りの我であるぞ。百年余分に掛かってしまったが無事大和と再開する事ができた。それで報告も兼ねて会いに来たわけじゃ』
「そうですか……本当に六百年後のカシン?」
『むっ? 疑り深いのう……まぁ、確かに姿形に変わり無いから仕方ないのか』
「カシン一人ですか?……その大和は……」
変化無いカシンを見て、現代のカシンが悪いイタズラでもしてるのではというのも捨てきれないミツヒデは確信を得る為に大和の事を聞く。
『大和は……今頃過去に飛ぶ為の準備中じゃ。すまぬな……流石に今のミツヒデに会わすのは大和に酷かと思って連れて来なかった――ムッ、やはり気づかれるか』
一瞬顔を険しくしたカシンに何事かと思ったミツヒデであったが、その後すぐに現れた存在を見て確信を得る事になる。
「無事か、ミツヒデ!――って、我じゃと!?」
『できれば気づかれる前に戻りたかったが流石は我といったところか。アッハッハッハ』
「カシンが二人……」
現れたのはこの世界軸のカシンで、一瞬大和の事を聞かれ動揺した際に漏れたカシン(六百年後)の気を感じ現れたのであった。
『落ち着くがよい我よ。我は六百年後の別の世界軸から来たカシン居士である。我はただミツヒデに約束を果たした事と、再開した大和と過去に飛ぶ事になった事を報告しに来ただけじゃ』
「ほう。我は未来で無事に大和に会えたのじゃな!」
「ははっ、どうやらこれは信じるしか無さそうですね」
『やっと信じおったか』
カシン(現代:以後A)の登場でミツヒデも遂にカシン(六百年後:以後B)を認めた事で、カシンBはこれまでの事を二人に話した。
『……というわけで、ちゃんとミツヒデの「バカヤロー」も伝えて来てやったぞ』
「そうですか……それで大和は何と?」
『返事は無かった……只々、悔やむ様に唇を噛み締めておったわい』
「そうですか…………」
「大和らしいの」
和気あいあいとした会話も終わり、カシンBは席を立つ。いつまでもここに居るわけにはいかないからだ。
『さて、そろそろ戻るかの……これでもう我がこの時間軸に来る事も無いじゃろう』
「最後に聞いても良いか?」
大和の下へ戻ろうとゲートを開くカシンBにカシンAが問いただす。
「六百年後、我と大和の関係は変わらずなのか?」
「カシン、それは!?」
『そうじゃった! 一番肝心な事を報告し忘れておったな!』
ゲートの前でカシンBは振り返り、指で∨(ブイ)サインを作る。
『我も大和の嫁となったからな! じゃが、安心せい正妻はミツヒデじゃから。では、さらばじゃ!』
「良くやった! 未来の我よ!」
「ちょっと! そこ詳しく話し――あぁ、待ちなさいカシーーーーン!!」
ミツヒデの静止を無視し、カシンBはゲートを超え、元の世界へと帰って行った。
「フハハハハッ! これは未来で大和に再会するのが楽しみになってきたわい♪」
「笑い事ではない! 今すぐカシンを連れ戻してきなさいカシン!」
一人歓喜に笑い叫ぶカシンAの肩を掴み、訴えるミツヒデ。
「無茶をいうでない!? 今の我では世界軸を飛ぶ程の時空間移動は不可能じゃ!」
「ぐぬぬぅ……カーーシーーー!!――ウッ、ゴホッゴホッ」
「馬鹿者。もう歳なんじゃからそんなに叫ぶでない。じゃが別の世界軸となろうが、大和の正妻となる未来もこれで生まれたわけじゃし良かろう? んっ?……そうか……我は側室か」
「ウッ、ウゥ……(私が大和とイチャイチャしたかったのにーーーー!!)」
ミツヒデお婆ちゃんの魂の叫びと共に次回へ続く。
オマケ
ミツヒデ(お婆ちゃん)救済エンド
「馬鹿者。もう歳なんじゃからそんなに叫ぶでない。じゃが別の世界軸となろうが、大和の正妻となる未来もこれで生まれたわけじゃし良かろう? んっ?……そうか……我は側室か」
「ウッ、ウゥ……(私が大和とイチャイチャしたかったのにーーーー!!)」
『その願い叶えてたもう!』
天から謎の声が鳴り響き、二人の前に新たなゲートが出現し、そこから一人の人間が飛び出してくる。
「あらっ? ここはど……儂は大和じゃよ!」
「大和なのか?」
「ん? 誰か儂を……なっ!?」
ミツヒデの前に現れたのは、年老いた大和であった。ミツヒデの声に振り返り大和はその年老いたミツヒデを見て、驚愕する事となる。
『あぁ〜簡潔に説明するからよく聞くのじゃ。我は皆が神と呼ぶ存在じゃ。此度流石にこのままじゃこのルートのミツヒデだけBadじゃないかと言う事でカシンエンドで老衰で天寿を全うした大和を少し若返らせミツヒデの年齢に合わせ、この世界に転生させた』
「じゃあこの人は、もしかしてあのまま儂の消えた世界のミツヒデさんか!?」
『そうじゃ』
大和の体がぷるぷると震えだし、次の瞬間に大和は驚きの行動へとでる。
「申し訳御座いませんでしたぁ!!」
ミツヒデに対してジャンピング土下座である。
「「『…………』」」
これにはカシンもミツヒデも神も言葉を失ってしまった。
『ウーゴッホン。兎も角、そういうわけだから老後の余生だけではあるが二人で過ごすと良い。ではさらばだ!――あぁ、サービスとして少しだけ二人の寿命を延ばしておいた。では、さらばだ!』
そう言って神はさっさと天界へと帰って行った。場には沈黙のカシンとミツヒデ、そして土下座状態の大和だけが残った。
「取り敢えず、顔を上げて下さい大和」
「どの面引っさげてミツヒデさんに顔を会わせりゃいいのか儂にゃあ分かりやせん」
「あなたの気持ちは未来から来た別の世界軸のカシンに聞きました。私はあなたを咎めるつもりはありません。全てはカシンがやらかしたせいみたいですし……ギロッ」
「待て! それは別のカシンであって我では無かろう!?」
「……まぁ、そうでしたね」
「ふぅ。ここで我が何かするのは無粋じゃな。我は六百年後に期待して、今この時はミツヒデに譲ろう」
そしてカシンも神の後を追う様に(逃げる様に)その姿を消した。
「もう、いい加減顔を上げて下さい大和」
「いや、しかし……」
「いくら余命を少しだけ延ばして貰ったとはいえ老い先短い私達なのですからね! それともこんなしわくちゃの婆さんになった私など最早何の魅力も感じませんのかね?」
「そんなことは!!」
ガバリと大和が顔を上げ、ミツヒデを見る。
「なら、責任取って死ぬまで私を幸せにして下さい。それがあなたの神から与えられた義務です」
「御意」
そこまで言われては……大和は立ち上がりミツヒデを抱きしめる。
「遅くなってすまなかった……」
「ホントです……ですが……おかえりなさい」
その後、急にこの年でミツヒデが結婚すると言った事でちょっとした騒ぎになったものの、二人は仲睦まじく時が二人を分かつまで……いや、最後も二人一緒の布団の中で合わせたかの様に息を引き取ったのであった。