色々な異世界飛ばされる俺が現世の知識と新しく得た力でその世界の俺に憑依して全てをHAPPY☆ENDするぜ!!!!(+After)憑依が抜けた後の俺もやらかします★   作:仏のマスター

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「また……またデスか大和……?」

「ヒッ!?……も、もうそっちのO・HA・NA・SHI・は結構ですぅぅぅぅぅ!!」

 黒化ヨシテル再来(笑)




09話 オ・ハ・ナ・シ

「ユウサイ――無事ですか!?」

「ユウサイ様に……大和殿?――いや、あれが賊か?」

 

 現状を説明しよう。

 床に倒れ込んだままの私(腹部負傷)、隣に寄り添うユウサイ様、弾き出されたままのカシン殿……入口に立つヨシテル様とミツヒデさんだ。

 

「誰の刺客かは知りませんが、大和を傷つけた事……許せません」

 

「待て、大和を傷つけたのは我ではないぞ、ヨシテル」

 

「すみませんヨシテル様……この怪我は私が……」

 

「えっ……ユウサイが?? どういう事ですか?」

 

「……? ならばこの者は何者なのだ?」

 

「ちゃんと一から説明しますので、とりあえず武器を収めてもらえないでしょうか?」

 

 とりあえず誤解を解いて説明を……

 

「我はカシン居士……本来であれば世界を滅亡へと導く存在であった」

 

 えっ、カシン殿? 勝手に自己紹介始めないで――って、そこだけ言っちゃ駄目でしょう!? 武器を収めようとしていたヨシテル様とミツヒデさんがまた構え直してるじゃないですか! 

 

「……が、今はそこの大和に懐柔され、見初められた一人の戦国乙女……で良いのじゃろう、大和?」

 

「み、見初め!? どういう事ですか、大和!!」

 

「……見初めってどういう意味でしたっけ?」

 

「一般的には一目惚れの事だな。また上司などから言われた場合は能力を評価された時などに使われるな」

 

 なるほどなるほど……さすがミツヒデさん、博識ですね――ってあれ? それって……慌てたヨシテル様をとりあえず置いといて、カシン殿の方を見ると、少し赤くした顔で見つめ返されました。

 

「あらあら、これは……ふふふ」

 

「……いつまで二人で見つめ合っているのですか# 大和?」

 

「……ご、誤解です」

 

 お怒りモードのヨシテル様が私とカシン殿の間に入り込んできました――いや、別に見つめ合っていたわけでは!? ユウサイ様も笑ってないで説明して下さい!

 

 あぁ~~ダメだ、頭の中が真っ白に…………

 

「大和は我を強く抱きしめ、耳元で『私が側にいて、あなたを守りましょう』と言うてくれた。そして我を纏う悪しき気と心を奪い、優しく頭を撫でてくれながら我を守ると覚悟を記してくれたのじゃ」

 

「アッ……ウ……(抱きしめ……頭を撫で……守る…………)」

 

「あの時の大和殿には、私も少し胸が高鳴るものを感じましたが――『ユウサイ?』――あぁ~~ご安心を。私は大和殿の事は同じ臣下の仲間としか考えていませんので」

 

「ならば良い」

 

「ならば良い」って…………いや、その前になんて爆弾を投下してくれてるんですかカシン殿!? ヨシテル様がもはや情緒不安定に……

 

「そして悪しき気の半分を受け取った大和殿でしたが、制御に失敗し、悪しき気に取り込まれ様としていたところで、私が力が半減したカシンを体内から弾き出し……あっ、大和殿の怪我はその時カシンでなくなった私を抱きしめたままの大和殿を引き剥がす時に…………コホン」

 

「私とヨシテル様が感じた邪悪な気配はその時のですね」

 

 もはや何とも言えない状態のヨシテル様に代わり、ミツヒデさんが答える。ユウサイ様もその時を思い出したのか、少し照れた様に、解説を始められました。

 

「それから私が大和殿のところに駆け寄り、悪しき気の更に半分を受け取り、互いに制御、封印したところでお二人がやって来られ今に至るといったところです」

 

「現状としては我が四割、ユウサイが我を弾き出す時に出し切れなかった一割と大和から受け取った二割半、大和が二割半を封印している形であるな」

 

「そうなりますね」

 

「なるほど……大体のいきさつは理解しました。しかし何故、世界を滅亡させようとまでしていたカシン殿が今の様に?」

 

 やはりその辺も話さないといけませんよね……私自身の事もお二人には話しておいた方が良いでしょう。

 

「大和が我の計画を、そしてその未来の結末を全て語り、その上大和には我のあらゆる事を知られてしまっていた……もはや大和の前では我は全てをさらけ出された様なものじゃ」

 

「あらゆる事……全てをさらけ!?」

 

 あぁ~~またカシン殿は……ってヨシテル様が等々わなわなと震えだしてしまいましたよ。

 

「ユウサイ様――お、お助けを!」

 

「? 何故私が大和殿を助けなければならないのですか??」

 

 あれ~~ユウサイ様もお怒りモード? 何故に??

 

「もしやユウサイ、あの時の大和の発言を思い出したのか?」

 

「…………#」

 

「あの時の発言とは?」

 

「まだ我がユウサイの中にいる時に、本来の我の姿とユウサイを比較して大和が語った時に『体型はユウサイ様とあまり変わりませんが……胸はカシン殿の方が大きい』と言った事にユウサイがキレてな」

 

「大和殿……不潔です」※ミツヒデさんの好感度メーターが-10%★

 

「ムネ? 大和は胸の大きな女性が好きなのですか!?……しかしそれならば私は……」

 

 ヨシテル様が胸を強調する様に腕を組み、見せつけてくる。落ち着いて下さい、ヨシテル様……変なところで復活しないで下さい……「しかし、視線はヨシテルの胸にいってしまう男大和なのであった」――変なナレーションも不要!!#

 

「…………#」

 

「クッ…………」

 

「……ヨ、ヨシテル様…………」  

 

 他三人もヨシテル様の行動に言葉に詰まったようだ……もう良いからさ…………

 

「私の話を聞けぇぇぇぇぇ!!!!」

 

 私はここ数年で一番の叫び声をあげた。

 

 




【予告】

 近々、イチャエロ作品集の方にも等々この作品から一話書かれ……

「天剣一刀 雲切!!」

 うぎゃふ!!

「見る必要ありません! 見に来なくて良いですからね!!」

 Coming soon だ……ガクッ…………

「だ、ダメなんですからね!!」


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