色々な異世界飛ばされる俺が現世の知識と新しく得た力でその世界の俺に憑依して全てをHAPPY☆ENDするぜ!!!!(+After)憑依が抜けた後の俺もやらかします★ 作:仏のマスター
「ヤ・マ・トくん!!」
今日はダブルスの予選会の為に杏子と再び試合会場へとやってきたのだが、会場に入ると直ぐに大声で名前を呼ばれ、声を掛けられた。
「昨日途中で帰ったでしょう? なんで? 私優勝した後、大和君の事必死に探したのに!」
「あっ、ごめんなさい。えっと……」
【黒姫】こと黒田葵が現れ、昨日の事を問い詰めてくるが、別に二人が約束していた訳ではない。それを知ってか知らずか慌てる大和に助け舟を出す様な形で杏子が会話に混ざってくる。
「昨日の店美味かったよなぁ〜今日の帰りも寄ってかねぇ?」
チラッと一瞬だけ【黒姫】の方を見て、杏子は大和の腕に抱きつく様な形で話し掛ける。
「ちょっと! 何くっついてるのよ!」
「えぇ〜別に良いじゃん」
「良くない! それに話が違うじゃない!」
「話が違う? 何が?」
個人戦で勝った方が大和の練習相手をすると言った話なのだが、杏子は分かっていない様である。
「勝ったほうが大和君のパートナーになるってやつ!」
「いやいや、それは大和次第だって言ったろ? それに【練習】パートナーなっ。普段アタシが大和と何しようが関係ねーだろ」
杏子の至極真っ当な返事に言葉に詰まった【黒姫】は大和の方に向き直る。
「ぐぬぬ……大和君としてはどうなの?」
「えっと……【黒姫】さんはライバルの一人だし、手の内を晒すのは……それに杏子とはダブルスの練習もしなきゃだから……えと、ごめんなさい」
「!?…………」
大和の直球な返事に【黒姫】はその場に膝まづき言葉を失う。
「本戦トーナメントはお互い頑張りましょう!」
そう言って大和は杏子の手を取り会場の奥へと入って行った。
「フン、フ〜ン♪」
「何か嬉しそうだね」
「べっつにぃ〜♪」
正直全く心配してなかったかっていったら嘘になる。大和に近づく女の影に不安になって、ムキになって……個人戦で負けた時、アタシと大和の大切な時間がこの女に奪われるんじゃねーかって。
だけど大和はキッパリと断ってくれて、あたしの手をグッと引っ張ってくれてさ……今も手を繋いだままダブルスの受付をしてくれている。繋いだ手から感じる大和の温かさに胸がドキドキしてる……やっぱアタシは大和の事が…………
「さぁ! ここからはダブルスの予選会が始まります!」
司会の合図と共にダブルスの参加者のペアが集まった。全部で8組……思ったより参加者は少ない様だ。
警戒する相手としては個人戦で準優勝した彼がいるペアだろう。ペアの子も予選会ベスト8に入ってる上手い子だ。
「大丈夫? 杏子」
「おう! 負ける気がしねーぜ♪」
杏子の笑顔にドキッとした……俺も今なら負ける気がしない。
ダブルス予選会スタート。
あ〜ぁ、大和君ダメだったか……ゲーム好きで年下のカワイイ男の子♡……ドンピシャだったんだけどなぁ〜。(´Д`)ハァ………どっかに私好みのカワイイ子、他にいないかしら?
黒田葵【黒姫】 彼女にいつか素敵な彼氏が現れるのか? それはまだ誰も知らない…………
ここは仏の喫茶店……今日も迷える仔羊達が癒やしを求めてやって来る。
「(´Д`)ハァ……どっかにカワイイ男の子――いたぁ!!」
窓際の席に座る儚げ美少年が一人、外を眺めながらドリンクを飲んでいた。大和君の事は残念だったけど新たに見つけた美少年に私の心は弾んでいた。そして私は迷わず行動に出た。
「ねぇ、今一人? 良かったら私と――『お待たせ、アッキー!』」
振り返ると二人の美少女がこちらに手を振りながら歩いてくる。
「あらっ? 義昭さんの知り合いですか?」
「いや、丁度今、声を掛けられたんだけど」
何となく直感で察した。そうだよね。こんな美少年ほっとかれるわけないよね。
「ごめん。私の勘違いだったみたーい。じぁあね〜」
私はその場から離脱した。チラッと後ろを見てみるとさっきの美少女二人が彼を挟むように両側から抱きついていた。
うわぁぁぁぁぁん(つд⊂) か、悲しくなんてないんだもーーん(ノД`)シクシク
「「…………(全く……油断も隙もあったもんじゃない!!)」」
「…………(結局何だったんだろうあの人?)」
戦国乙女から義昭、ヒデヨシ、イエヤスの登場でした(笑)