半機械指揮官が人形たちの話   作:紅鴉

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こんにちは、皆さん。
紅鴉です。
この話は右半身が機械の指揮官が、
シリアスやったり製造で発狂したり
ギャグ一直線したりする物語です。
ていうかウチの本垢です。
生暖かい目で見守ってください。
じゃあ本編始まるよ!



1,Prologue

「…ここが新しく入ることになる場所か…。

なんていうか、どんよりした空気だな。」

「あ…、貴方が新しく入ることになる指揮官、

ですよね?ま、間違ってたらごめんなさい!」

「いや、合ってる。えーと…」

「あ、私、カリーナっていいます。」

「よろしく、カリーナ。」

「は、はい!よろしくお願いします!」

…なんだろう。気を使わせてしまっているの

だろうか、やけに緊張している様子だ。

…いや、違うな。これは…。

「とりあえず中を案内してくれないか?」

「は、はい!分かりました!」

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ふむ、粗方回ったが設備は整っている。

ただ…使用されていない低練度の人形達が

多くいる。まさか前任の指揮官は…、

 

捨て駒をおこなっていたのか…?

 

だとすればこの反応も納得がいく。

ハァ…苦労しそうだな。

「カリーナ、ここの人形は拡大はしている

のか?やけに低練度のやつが多いみたい

なんだが…。」

「あの、それは…前任の捨て駒、ですね。」

「やはりか…、編成拡大は?」

「一度もしていません…前任はそれを

知らないで突貫させていましたし…。」

「なら、この際出来るところまで拡大して

しまおうか。コアの残量は?」

「2000強はありますけど…。…え?」

「ん?…言っておくが捨て駒はしないぞ。

したとして利益はないだろう?」

…今カリーナの口からやっとマトモな人が

来てくれたって聞こえたんだが…(頭押さえ)

いや、うん。あまり気にしないように…

バァンッ

「カリーナ!そやつが新しい指揮官か!?」

「あー…はい、そうです。」

「阿賀野 紫月だ。よろs」パァンパァン!!

「あ"ぁっ!?ちょ、なにしてるんですか!

M1895s「いい、分かってた。」え…?」

「問題ない、義手に当たっただけだ。」

「ハァァァ~…びっくりしました。」

まぁ、この状況ならば誰かしらやってくる

のでは無いかとは思っていた。

前任のせいで指揮官は皆屑だという偏見が

付いてしまっているのは容易に想像できる。

本ッ当に苦労しそうだな…。

「あれ?ていうかそんな精巧な義手を一体

どこで…?16LABでもそんなのは作れない

と思うんですけど…。」

「あぁ、これか?俺が鉄血の部品を使って

1から作ったものだ。」

「え"っ…、いやいやいやいや!なんてもので

作ってるんですか…!?」

「何かの拍子に乗っ取られたりでもしたら

どうするつもりなのじゃ?!」

「これで3年ぐらい生きてるから問題ない。」

「「えぇ…(困惑)。」」

まぁ、それに…いや、これはやめておこう。

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さて、とりあえずここに配属されている

人形達がどれくらいいてどれぐらいの強さ

なのかを確認しなくてはな…

…って結構高いな。とても編成拡大しないで

特攻させてたとは思えないくらいだ。

あー、いや、模擬訓練したら上がるか…?

つっても微々たる量にしかならないはず…。

「あの…非常に言いづらいのですが…。」

「まぁた前任か。で、何してたんだ?」

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「はぁ!?人形同士での実弾での模擬戦!?

前任の頭はどうにかしてんじゃねぇのか?!

そうか、そりゃああもなるわ!」

「あの状態を全て治すには相当量の資材が

必要になりますね…。」

「いや…伝手はあるからいいんだけどさ…。

っと、へいもしもしー?相棒ー、もし

良かったら何だけどそっちの資材半分

ぐらいくれたりしないー?」

[あー?まぁいつも最大量近く溜め込んでて

大量にあるから問題ないがまたなんで?]

「いやさ、新しく指揮官として指令部に来た

んだけどさ?ほとんどの人形が前任のクソ

ヤロウのせいでボロボロでさー。」

[なるほど、ブラックだったってか。分かった。

ちと妥協して欲しいんだがこっちも忙しい

時期でな。三分の一で勘弁してくれ。]

「あー、低体温症か。頑張れよー。」

[お前さぁ…あっちに居たときの感覚で

ほかのやつと話したりするなよー?んじゃ]

「…よし。10万ぐらいの資材が手に入るz

「いやいやいやいや!?え、前線の方と

知り合いなんですか!?」

ふーむ…まぁ、あいつのことだし言っても

なんら問題は…ない、か?…うん、無いな。

「血染めの突撃隊を知っているか?」

「え?…たしか、人間5人の部隊で多くの

鉄血を葬ったっていう部隊ですか?」

「なんじゃ?そんな部隊があったのか?」

「そうだ。あいつはその隊員で、俺はそれの

リーダーをやっていたんだよ。」

「え?!…マジ、ですか…?」

「なんじゃと!?」

血染めの突撃隊。人形が開発される前、

E.L.I.D.相手に無双をかまし、人形開発後の

鉄血との戦争でも鉄血のハイエンドモデル

であるエージェントを瀕死に追い込んだ

事がある部隊だ。あいつ…いや、ここでは

[相棒]と呼んでおこう。相棒はそこで

メインタンクをやっていた。

愛銃はVector。今はP90を使っているがな。

俺?俺の愛銃はSCAR-Lだな。

…昔も、それから、今も。

「まぁ、その伝手でなぁ…ま、今回は忙しい

 らしいんであまり貰えなさそうだが…」

「いや、10万は十分多いと思います。」

「ん?そうか…?そんなに多くはないし、

 血染めのときは倍以上使ってたからなぁ…」

四六時中戦闘続きだったから資源の消費が

大変なことになってたんだよなぁ…。

むしろ相棒はどこから仕入れてんだか…。

というか今でも副業で裏の仕事をしている

のかも知れないな…。

「E.L.I.D.も相手してたんですもんね…それ

 ぐらいが普通だったなら感覚がおかしく

 なってるのも納得がいきますね!」

「そ、そうなのか…いや、単純に前任者が

 ケチだったのもあるんじゃないのかソレ。

 もしくは書類の偽装もありえるけど。」

「書類に関しては私が確認していたり、

 本人が書類だけは真面目に書いたりして

 いましたので偽装はないです。」

書類だけは真面目だったのか…。(困惑)

まぁ、取り敢えず…。資源が来るまで暇だし、

M1895、他の子たちを集めてもらえる?

何人かはかなり酷い扱いを受けたみたい

だから、話を聞いておきたくてな。

「分かったぞい、任せておれ!」

「さーて、準備しますかねっと…。」




次回はとうとう他の人形達と会話する回。
ヤバそうな人形達数体との話、
紫月は何を準備するのか、何を話すのか…!
次回、[人形達との話と工廠-爆死もあるよ!-]
頑張れ、指揮官!負けるな、指揮官!
指揮官が頑張った先で作者は待ってるからよ!
だからよ、止まるんじゃねぇぞ…!
デュエル、スタンバイ!!

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