BanG Dream!〜世界を笑顔にする剣客〜 作:ズラマヨ
それではどうぞ
この南の島。ハピハピ島でこころ達が拙者のために宴の席を催してくれた。こんなに嬉しかったのはどれくらいぶりだろうか
そしてハピハピ島2日目
「せっかく来たんだからもっと楽しまなくちゃもったいないわ。どこか行きたい場所はある?」
「今日は海に行こうよ!」
「とってもいいアイディアね!はぐみ!」
「あーまってまって、私達水着持ってないから」
「あら?そうなの?それじゃあしょうがないわね」
「自然と触れ合うというのも趣があっていいものだよ」
「そうね。そうだわ!あの果物が食べたいわ!」
………
「こころ殿?」
「あら?おかしいわね?いつもならすぐに落ちてくるんだけど」
黒子殿達が慌てている。どうやらいつもは彼女達が何かしらの対処をしてるということなのだろう
「あはは、さすがにすぐには黒服の人たちも対応できないよね…」
「あの高さはこころやはぐみでも登れそうにないよ」
「そうだね。少し危険な気もするよ」
「なら、拙者がとってくるでござるよ」
「「「「「えっ?」」」」」
「そんなことができるのかい?」
「おそらく。まぁ見てるでござるよ」
と次の瞬間。剣心さんがものすごいジャンプ力で跳び上がり、腰に浴びた刀を抜刀して果物を落としたんです。
私は木を登って果物を取るものだと思っていたから拍子抜けしました
「すごいわ剣心!あんなに高くジャンプできるなんて!」
「剣ちゃんってすごい人なんだね!」
「非の打ち所といった感じだね」
「す、すごい…」
「さすが剣心さん。相変わらずだな〜」
「いやいや、そんな大したことじゃないでござるよ。それよりこんなに果物始めて見るでござるよ」
「これ、ヤシだね」
「ヤシ?」
「うん。あったかい所にしかないんだ」
拙者が思っていたよりも世界は広いでござるな
「そうだわ!せっかくだから恐竜さんの化石を観に行きましょう!」
「またあの洞窟にはいるの?」
「ふぇぇ〜」
「こ、こころ。ほら子猫ちゃんも困ってるようだしやめた方がいいんじゃないかな?」
「どうして?一度行った場所に行っちゃいけないなんてことはないわ!さぁ行くわよ!」
「やったー!また冒険だ!」
「おろ?」
ーーーーー
「うわー、相変わらず気味が悪い洞窟」
「ほ、本当に行くのかい?」
「もちろんよ!また恐竜さんに会いたいわ」
「じゃあ早く行こうよ!」
「あっ、待ってよはぐみちゃーん!」
颯爽と洞窟の中に入っていくこころとはぐみ。薫さんはビクビクしてる。こういう時に肝が座っている花音さん
今回は2回目ということもあるし、何より…剣心さんがいるからなのかすごい安心する
「じゃあ拙者達もいくでござるよ」
「あ、うん」
こころ達の後ろを付いていく。今は懐中電灯の光だけが頼り
そういえばこの洞窟って何があったっけ?
「おろ?随分開けた場所に出たでござるな」
「ここは…確か」
「あっ!久しぶりね!コウモリさん!」
そうだ!この場所はコウモリの住処だった
こころが懐中電灯を向けた瞬間コウモリ達が暴れ出す
「み、み、み、みんな!お、お、落ち着くんだ!こういう時は死んだふりをだね…」
「熊じゃないんだから無理だよ!」
「ふぇぇ〜」
「どうしよう!早く逃げちゃくちゃ!」
「あら?どうして?コウモリさんがせっかくもてなしてくれてるのに」
「こころ!あれはそんなんじゃないから!」
「と、とにかく奥に走るでござるよ!」
一目散に駆け出して、奥に進んだ。私の前をこころとはぐみ。薫さんと花音さんが少し後ろに…あれ?剣心さん!?
「コウモリ達よ、すまぬ。はあぁぁぁぁぁ!!」
刀の抜刀のスピードによって発せられた風圧でコウモリ達が吹き飛ばされていく
(さすが元維新志士…)
ーーーーー
「はぁはぁはぁ…何とか逃げ切ったね」
「どうやらそのようだ」
「みんな大丈夫?疲れてない?」
「私、少し疲れちゃった。少し休ませて」
「じゃあここでおやつを食べましょ!」
どこから取り出したのかこころはお菓子を取り出した
「わーい!いっぱいだー!」
「疲れた時は甘いものが良いって言うよね」
「ならこれなんかどうかしら」
とこころが見せてきたのはチョコレート。ただ普通のチョコレートじゃなくておそらく高級なやつ
「猪口令糖でござるか?」
「剣心さん知ってるの?」
「食べたことはないが、聞いたことぐらいはあるでござるよ」
確か日本にチョコレートが入ってきたのは明治の頃だから剣心さんが知っていても不思議じゃないのか
「じゃあ、食べてみると良いわ」
「頂くでござる。……少し苦いでござるな」
「あはは…」
こころのお菓子で少し落ち着いた時
ウォォォォォ!!
「「「「「「!!!?」」」」」」
一瞬ビックリした。そういえばそんなこともあった。すっかり忘れてた
「な、何でござるか?」
「はぐみ最初は幽霊の声だと思ってたんだけど、本当は風の音だったんだ」
「風?」
「このトンネルを風が吹き抜ける時に聞こえるんです」
まぁ、あくまでかもしれないって感じですけどね
「ではそろそろ行くとしようじゃないか」
「そうね。お菓子も食べてとっても楽しかったわ!」
別にお菓子を食べに来たわけじゃないけど、、、
というかだんだん思い出してきたぞ、この道をまっすぐ行くと…
「行き止まりでござる」
「いいえ違うわ。確かどこかに」
「ちょっと待ってこころ!」
「どうしたの美咲?」
「前みたいになるのは大変だからみんなでまとまって行こう」
「どういうことでござるか?」
「実はこの辺にスイッチがあってそれを押すと…」
そう。押すと
地面が開いて落ちる
「おろ?おろおろおろ〜」
「きぁぁぁぁ!」
と全員で滑り台を滑っていった
「やっぱり滑り台は最高ね!」
「うん!久しぶりだったけど楽しかったよ!」
「私は少し目が回ってしまったよ」
「あははっ…」
「剣心さん!しっかりしてくださーい!」
「おろ〜」
ようやくこの洞窟の終点にたどり着いた。ここには恐竜の化石が眠っているはず…
「誰だ?お前たち」
「「「「「「!?」」」」」」
ーーーーー
「あなた達は誰?」
「質問してるのはこっちだ」
そこにいたのは数十人の男の人たち
一体どうしてこんなところに
「私達はハロー、ハッピーワールドよ」
「なんだそれ…まぁいいか、早くこの場から消えな!」
「ちょっと、あなた達は誰なんですか」
「俺たちは、まぁ海賊ってやつだ」
「海賊?」
「ふぇぇぇ〜」
「こころん!海賊だって!」
「海賊さんを見るなんて初めてよ!」
「素晴らしいね。まさに運命の出会いだ」
そもそもこの現代にまだなんているんだ
それも日本人の
「それで海賊さんは何をしてるの?」
「俺たちはこの恐竜の化石をもらいにきた」
「「「「「えっ?」」」」」
「何言ってるんですか。それを見つけたのは私たちですよ」
「はぁ?…もしかしてお前ら弦巻家の奴らか」
「私が弦巻こころよ」
「ボス…どうします?弦巻家のお嬢さんに手を出したら何かと面倒です」
「そうだな…」
と何やらコソコソと話をしている
「色々考えたが、見られてしまった以上ただで返す気はねぇ。構えろ」
流石現代の海賊。手下と思われる人たちが大きな銃をこっちに向けてきた
「なっ、やめてください!こんなこと」
「そうだよ!はぐみ達何もしてないよ!」
「ふぇぇぇ〜どうしよう美咲ちゃん…」
「安心しろ殺すつもりはない。ただ捕虜になってもらう」
やばい!これは本当にやばい。どうしよう
なんで2回も似たような経験をしないといけないんだ
「ちょっと待つでござるよ」
「剣心さん…」
「お前…何者だ」
「…こころ殿!すまぬ!」
「?剣心?どうしたの?」
いきなりこっちを向いて深々と頭を下げる剣心さん
「実は歓迎会のお礼に拙者が場を盛り上げるために黒子殿達に頼んで来てもらった人達でござる」
「あら?そうだったのね!」
えっ?えっ??そうなの?
「みんなに拙者の腕を披露するためのさぷらいずでござる」
「おい!お前ら!ごちゃごちゃ言ってやがる!」
「お前らその男だけは殺して構わない!撃て!」
「飛天御剣流!土龍閃!!」
「「「「「!!!!!」」」」」
銃が発砲される直前
剣心さんの刀が地をえぐり海賊の人達に石飛礫をぶつけてき次々と倒れていく
「てめぇ、ただ者じゃねーな」
「悪いが、お主の部下は全員倒した。あとはお主だけだ」
「面白い。久しぶりに倒し甲斐のある奴が現れたな」
と腰に帯びたサーベルを持って剣心さんと対峙する
「剣心は素晴らしいね」
「何がです?」
「あんな迫真の演技が出来るなんて正直驚いたよ」
「流石ね!剣心!頑張ってー!」
「剣ちゃん行けーー!」
「ねぇ美咲ちゃん。あれ演技なのかな?」
「さ、さぁ…」
おそらくあの銃は本物。いくら黒服の人が用意したと言ってもそこまでのことをするだろうか
それにあの剣心さんの目…あの時と同じ
ーーーーー
「いくぞ」
(は、はやい!)
一瞬で海賊の間合いに入り一撃を繰り出した。だがその海賊もサーベルで防ぐ
「速い、だがそれだけじゃ俺には勝てない」
と剣心さんの刀を弾いた直後、サーベルをまるで手足のように華麗に使いこなし剣心の左腕に傷をつけた
「…!!?」
「おらっよ!」
「ぐはっ!!」
と剣心さんの一瞬の動揺を海賊は見逃さなかった。腹に蹴りを入れられ倒れ込んでしまった
「はぁ!飛天御剣流!龍槌閃!」
相手の頭上高く跳び上がり、自由落下の勢いを利用して威力の高い一撃を撃つ。が
「なに!?」
「喰らえ!」
剣心さんの一撃をサーベルで受け流し、そのまま回し蹴りを決める
「剣ちゃん!薫くん!剣ちゃんやられちゃうよ」
「このままではマズイね」
「剣心ー!しっかりー!頑張って!」
多分だけど、この戦いは演技じゃない。でもそのことにこの3人は気付いてない。ヒーローショーを見ている感覚なのかもしれない
「我流だが多くの戦いと自前の動体視力のおかげでどんな動きにも対応できる。俺を倒すなんて不可能なんだよ」
「……そうか。正直、お主のことを思い手加減をしていた。だがどうやらその必要はないらしいな…」
「そういうことだ」
「動体視力が自慢らしいな。なら…防げるものなら防いでみろ」
と剣心さんは刀を両手持ちにして相手に向ける
「飛天御剣流!九頭龍閃!!」
漆 玖 参
陸 伍 肆
何が起こったのか理解できなかった。いや、まず見えなかったんだ
剣心さんは一瞬の間に海賊の後ろに立っていた。そしてその海賊は静かに地面に倒れた
「この時代にもこれほどの使い手が残っていたのは驚いたでござるよ」
とゆっくりと逆刃刀を鞘に収めた
「けんしーん!あなたすごいじゃない!」
「ねぇ!ねぇ!今何をやったの?」
「君の演技力には感服したよ。今度私と共に舞台に上がらないか?」
「おろろ?ちょっと待つでござるよー」
「それより剣心さんその傷は大丈夫ですか?」
「このぐらい平気でござる」
「待ってください今応急処置します」
「か、花音殿、別にいいでござるよ」
そう言っても花音さんは無理やり剣心さんの腕に自分のハンカチを結び包帯がわりにした
「あとで病院に行って下さいね」
「ありがとうでござる」
まぁ色々あったけど、何とか一件落着かな
ーーーーー
そしてハピハピ島最終日
「なんだかあっという間にだったわね」
「もっと遊びたかったなー」
「降臨矢の如しとはまさにこのことだね」
「でも、楽しかったね。ね、美咲ちゃん」
「…そうですね」
「拙者も楽しかったでござるよ」
「そうでしょ!またいつかみんなで行きましょ!」
楽しい時間はあっという間に過ぎてもう帰宅しないと行けない
ちょっぴり寂しいけど、まぁいっか
「ところで剣心さん」
「なんでござる?」
「洞窟で戦ったあの海賊って本当に黒服の人達に頼んだ人なんですか?」
「いや、嘘でござる」
「やっぱり…」
「でもなんでそんなこと言ったんですか?」
「こころ殿達に怖い思いをさせたくなかった…まぁその方が楽しいでござろう?」
「そう…ですね。あははっ」
剣心さん。だんだんハロハピに侵食されつつあるな…これは止めないと
\まもなく離陸します。皆さまシートベルトを着用して下さい/
飛行機が徐々にスピードを上げていく
「剣心さん?」
「お〜ろ〜やっぱりこれだけは慣れないでござるよ〜」
いかがでしたか?今回は剣心がかなり活躍しましたね。
今回使った九頭龍閃は個人的に1番好きな技です
そして気がついた人もいると思いますが剣心が九頭龍閃を使えると言う方は……