閃空の戦天使と鉄血の闊歩者と三位一体の守護者   作:ガイア・ティアマート

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今回はS09地区でのハロウィンの話です。

原作でもハロウィンの時期は一部の鉄血兵たちが仮装していましたが、クリスマスの時も一部鉄血兵が仮装していたりデストロイヤーがクリスマスを楽しみにしていたのを見ると、やはり暴走していても人間の文化が染みついているのでしょうか。


【19】SFSのハロウィン -It's me.-

*S09地区*

 

ハロウィンとは元々はケルトの宗教的な祭りである。

 

それが何時しかアメリカで仮装パーティ的なものに変わり、それが更に日本等様々な国に広まり、今やかつての宗教的な要素は殆どなくなってしまった。

 

それはこのS09地区でも同様で、何かと問題が発生しやすいこのご時世では何でもいいからバカ騒ぎしたいのだろう。で・・・。

 

リッパー「これを被って街を歩き回る・・・ですか。」(ジャック・オー・ランタンの被り物)

 

イェーガー「これは・・・慣れませんね・・・。」(光学迷彩ユニットで半透明化したうえでスケアクロウの浮遊ユニットで浮かんでいる)

 

ダイナゲート「ワン!!」(小さい魔女帽子を被っている)

 

スカウト「・・・」(火の玉に見える立体映像を投影している)

 

ガイア「う~ん、またしても変態がはっちゃけちゃったか・・・。」(夢遊霊風の衣装)

 

各々が変態スキンメーカー謹製の仮装スキンを身に纏っていた。

 

エクス「お~い、俺のこれ似合ってるか?」

 

サクヤ「え?ちょっとそれは何???」

 

ガイア「それって確か・・・。」

 

エクス「昔の医者の正装だって話だぜ!」

 

ガイア「それ『ペストドクター』の服じゃないの!?色々な意味でOUTでしょ!?」

 

それ子供ガチ泣き必至でしょ・・・。戦術人形だって素足で逃げ出すって・・・。

 

サクヤ「流石にそれはダメよ!怖すぎるわ!!」

 

エクス「そっか・・・残念・・・。町はずれの廃材置き場にあったから使えると思って持って帰ってきたんだけどな・・・。」

 

アルケミスト「それ半分お前の自前だったのか・・・。」(フランケンシュタインの怪物のコスプレ)

 

デストロイヤー「兎に角それはやめて・・・夢に出そう・・・。」(ミイラのコスプレ)

 

・・・

 

スコーピアス(スカーレットスター)「う~ん・・・やっぱり落ち着かないなぁ・・・。」

 

ティア(引きこもりゾンビ)「Zzzz...」

 

シイム「そういえば、三姉妹はどんな仮装をするのかしら?」

 

シゴ、フィアーチェ、ナイン「「「お待たせ!!」」」

 

シイム「あら?ハイエンドモデル風の衣装なのね。」

 

シゴ「髪はウィッグだけどね。」

 

三人ともSFSのハイエンドモデルのような衣装を纏っていて、揃って黒髪のウィッグを被っていた。

 

因みにスキン名はシゴが「SFSチェイサー」、フィアーチェが「SFSコンダクター」、ナインが「SFSピアサー」となっており、この名称は三姉妹のミドルレンジモデルとしての名称でもある。

 

フィアーチェ「そういえばトバイアスさんは?」

 

スコーピアス「仮装はガラじゃないからパンプキンパイ作る方に注力するって。」

 

ナイン「おお!これはタイミング見計らって食べに行かないとね!」

 

シゴ「そういえば、新しいミドルレンジモデルが完成したって聞いたけど。」

 

ウロボロス「厳密にいうとまだボディとAIしか出来ておらんのだがな・・・。それでもこのイベントに参加するくらいならできるからと自立人形扱いで先行ロールアウトしたんじゃよ。ほれ、出てきたらどうじゃウェスター?」

 

ウェスターと呼ばれたミドルレンジ「・・・。」

 

シイム「へぇ、結構スマートなボディなのね。武器は何を担当するの?」

 

ウロボロス「M1887ウィンチェスターショットガンじゃな。個人名はウェスター・コナー、機体名なら『ターミネーター』となるな。まぁ、ウェスターと呼んでやってくれ。」

 

ウェスター「・・・。」

 

フィアーチェ「へぇ、よろしくねウェスター!」

 

ウェスター「・・・ヨロシク・・・。」

 

ウロボロス「あ、済まんがこやつはまだうまく喋れんのだ。AIの学習がまだ途中でな、表情もうまく作れん。」

 

ウェスター「・・・。」(不自然なぎこちない笑顔を見せる)

 

ウロボロス「ホレこの通り・・・。まぁ、追々鏡相手に練習させる予定じゃ。」

 

ウェスター「・・・。」(無表情に戻る)

 

ウロボロス「ホレホレ拗ねるな。元よりこのイベントにおぬしを参加させるために急遽ロールアウトさせてもらったんじゃ。儂らは戦いのために生み出された存在じゃが、かといって戦いばかりではやってられんじゃろ?」

 

ウェスター「・・・。」

 

ウロボロス「せっかくの機会じゃ。しっかりと目に焼き付けることじゃな。これからおぬしも守る事になる『平和』というものをな。」

 

ウェスター「・・・。」(頷く)

 

ウロボロス「素直でよろしい!では、儂らは一足先に町に出ておる。おぬしらも思い思いに楽しむがよい。」

 

シゴ、フィアーチェ、ナイン「「「はーい!」」」

 

・・・

 

*街中*

 

S09地区の街中はお祭り騒ぎだった。ここ最近テロやらなんやらと物騒なことが多かったので張りつめ過ぎた緊張の糸を緩めるために皆が思い思いに楽しんでいた。

 

まぁ、たまにこんなお祭りムードに水を差すような不届きものも出るので、精鋭人形たちが目を光らせているのだが、どうやら今回は何事もなく済みそうだ。

 

ただ、妙な珍事はあったが・・・。

 

・・・

 

ダイナゲート達(わちゃわちゃしている)「♪~」

 

G41(ダイナゲート達に混ざって一緒にわちゃわちゃしている)「♪~」

 

AR-15「・・・え?」(二度見)

 

元々動物っぽいところがあったG41がダイナゲート達と一緒にわちゃわちゃしている姿は微笑ましくもあるがなんともシュールだ・・・。

 

・・・

 

P38「トリック&トリート!!」

 

ガイア「それって結局いたずらはするってことだよね!?」

 

まさかまさかの両方要求とは恐れ入った・・・。

 

・・・

 

そして、夜も更けてきてそろそろ戻って寝ようと思っていたタイミングに・・・。

 

ガイア「まぁ、皆楽しんでいるみたいで何よりかな・・・。おや?」

 

何やらどこかで見たことがあるようなシルエットが視界の端を通り過ぎた。

 

ガイア「今のどこかで・・・。」

 

気になった私はそのシルエットを追いかけた。

 

ガイア「ねぇ、そこのあなた。」

 

???「ん?何?」

 

ガイア「その頭の被り物、どこで見つけたの?」

 

???「アンタは誰?」

 

ガイア「あっと・・・私はガイア・ティアマート、SFSの社長をやってるの。」

 

KLIN「アタシはKLIN(クリン)っていうんだ。これは前に任務で立ち寄った廃墟に転がっていたから持って帰ってきたんだ。」

 

ガイア「廃墟?」

 

KLIN「ああ、結構遠いところにある捨てられた町だから地図に載ってないかもしれないし、アタシも詳しい場所までは覚えてないけど。」

 

ガイア「なるほどね・・・ありがとう。引き止めてごめんね。」

 

KLIN「別にいいさ。アタシもこいつに興味持ってもらえてうれしいからさ。じゃあな!」

 

そういってKLINは走り去っていく。元気な子供のような戦術人形だ。

 

ガイア「あれって・・・ボロボロだったけど『スプリングボニー』の頭だよね・・・?この世界にもあったってことなのかな?」

 

この世界に来る前に何度かカタログで見たことがあるアニマトロニクスの頭部そのまんまだった。たしか私たちのいた世界ではあの店は一度閉店し、親会社も倒産したはず・・・。

 

もし暇が出来たら調査してみるのもありかもしれないと思いつつ、私は寝るために社に戻った。

 

・・・

 

KLIN「I always come back....なんてね♪」

 

・・・

 

因みに仮装で一番人気だったのは魔女っ子コスプレのドラグーンだったのは言うまでもない。




登場人物

ウェスター・コナー(SFSターミネーター):M1887ウィンチェスターショットガンの戦術人形で、原作ではバラバラに解体されたウロボロスのパーツを使って作り出されたIOP戦術人形でしたが、今作では新規製作されたSFSのミドルレンジモデルとなっており、またウロボロスの教え子という形になっています。
名前の由来は「ウィンチェスター」の略と、映画「ターミネーターシリーズ」の中心となるコナー一家となっており、ミドルレンジモデルとしての名称「ターミネーター」もここからきています。
ただ、この時点では戦術人形としては未完成で、イベントに参加させるために自律人形扱いで先行ロールアウトしたため、喋ったり表情を作ったりするのが凄く苦手です。

ウロボロス:原作からどんどん乖離していくハイエンドモデル。
表情をうまく作れないウェスターの感情を地味に読んでいる。

エクス:町はずれの廃材置き場からいつの間にか『ペストドクター』の衣装を回収していた。なんでも「「ピン!」ときた!」とか・・・。

KLIN:サブマシンガンの戦術人形。ウサギ系の物品が好きで時折任務先で見つけたものを持って帰ってきているとか・・・。

スプリングボニー:FNaFシリーズで登場したアニマトロニクスの一体で、黄色いウサギの姿をしている最古参のアニマトロニクス。今回は頭のガワだけ登場。
本来アニマトロニクスのガワは中に配線や骨組みなどと言った内部部品が詰まっており、被ったりすることは出来ないのだが、このガワは中身が全て取り除かれているので安全に被ることができる。
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