閃空の戦天使と鉄血の闊歩者と三位一体の守護者   作:ガイア・ティアマート

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私用(FTDWikiのTG勢力ビークル項目の執筆)が終わったのでようやく時間が取れるようになりましたが、新聞配達がそろそろ消滅しそうなのでそのうち転職準備をしなければなりません(新聞が消えるのは完全に新聞社の自業自得なのだが…)。

因みに現在34話と35話を執筆中です。

大筋では筋書きは決まっているのですが、イマイチ詰めに悩んでいる状態です。

あとドルフロのイベントも重なってまた細かい設定の見直しをしています。



…実は大まかなストーリーラインはシーズン4までは出来上がっているんです。

ですが、その中で具体的にどうするかに関してはまだ殆ど纏っていません。

ここで今現在のプロットで少しだけネタバレをします。

1シーズンは一年になっており、シーズン4はシーズン3から15年以上経過した時間軸を想定しています。(シーズン1~3まではIS学園での1年生から3年生までの予定)

そして、シーズン2は恐らく学校生活などする暇がない事態に陥るでしょう。

あくまで現時点でのプロットですが、恐らくここから大幅に変更が加わることは余程の事が起きない限り無いでしょう。


【28】鍛錬と箒到来 -Reunion-

束さんが復活してから1週間が経過したある日、俺達は島の周辺の海の上空で仮接続された訓練用ISを用いた訓練をしていた。

 

俺とアンがテンペスター、鈴が打鉄を纏っている。因みにルウさんは試作したラベンダーを纏い、同じく試作した銃砲撃戦用ストライカーパック「ヘクトルストライカー・ダブルサブマシンガン」を装備した状態でデータ収集をしている。

 

この「ヘクトルストライカー」というストライカーパックはフォーリナーが運用していた大型二足歩行兵器「ヘクトル」を参考にしたもので、多数の関節を持つ2本のアームの先端に換装可能な武装を装備するというカスタマイズ系のバックパックだ。

 

「ダブルサブマシンガン」の名前の通り、今回は両方とも近中距離用のレーザーサブマシンガンを装備している。

 

アンのテンペスターはバズーカやミサイルポッドでガチガチに武装した重装備型で、中距離で持ち前の機動力でかく乱しつつ、隙を見せた相手に重火器による一撃離脱をするという戦法を好んで使っている。

 

一方で鈴の打鉄は日本刀型の近接武器「葵」の二刀流でバリバリ切り込んでいくスタイルで、多少の被弾は気にせず押し切る戦法を得意としていた。

 

そして、俺はと言うと・・・。

 

鈴「何なのよ一夏!?何て凄まじい動きするの!?!?」

 

ナイトメアダブルプラスでの経験を活かしてテンペスターを最大機動で振り回しつつ、近距離では軍刀「重桜」の代わりとして装備した「葵」で攻め立て、距離が離れればデシルさんから贈られたレーザーガンポッドを演習用に出力を絞りつつ、距離に応じてガンポッドモードとライフルモードを切り替えつつ鈴を柔軟に追い詰めていた。

 

結果、鈴は俺の動きに対応しきれずに被弾が嵩み、最後には「葵」の一太刀でシールドエネルギーが尽きて墜落していった。

 

鈴「うへぇ・・・何なのよ一夏その動きは・・・いくら訓練とはいえISでの戦闘が初めてのあんたに完膚なきまでに打ち倒されるなんて・・・元代表候補生のプライドがズタボロよ・・・。」

 

鈴のぼやき声に対して俺も苦笑いを浮かべるしかなかった。

 

ルウ「確かにISによる戦闘は初めてだけど、一夏さんは可変戦闘機を使った初めての実戦で駆逐艦3隻、軽巡洋艦1隻を殆ど被弾せずに仕留めた経歴があるからね。今の動きからして、その経験を活かして戦ったのだろうね。」

 

鈴「・・・へ?今なんて?駆逐艦が・・・なんて?」

 

ルウさんの地味な爆弾発言に鈴が聞き返すと・・・。

 

ルウ「『初陣で駆逐艦3隻と軽巡洋艦1隻をほぼ無傷で仕留めた。』初めて乗った機体、かつ初陣としては破格の戦果と言えるね。」

 

鈴「んっなぁ!?!?」

 

ルウ「女子が出していい声じゃないぞそれ・・・。まぁ、出したくなる気持ちも解らんでもないけど・・・。」

 

鈴が悲鳴にも似た驚愕の叫びをあげ、ルウさんがそれを窘めている。横を見るとアンも固まっていた。

 

その後、ルウさんとアンも模擬戦を行ったけど・・・。

 

ズガガガガガガガ!!!!

 

アン「ちょっと!?なんて弾幕なの!?」

 

ルウさんは両手に持ったデュアルサブマシンガン「D-92 ジェイナス」とストライカーパックに装備されたレーザーサブマシンガンで嵐の如き弾幕を展開し、アンのバズーカやミサイルを迎撃しつつ近寄らせないという戦法に出た。

 

無理矢理近づこうとしても弾幕に阻まれて中々距離を詰められない。と・・・。

 

プシュー・・・。

 

ルウ「・・・おや?なんだ?」

 

突然ストライカーパックが煙が噴き出し、レーザーサブマシンガンも停止した。

 

アン「何かトラブル?」

 

ルウ「ああ、オーバーヒートしてシステムがダウンした。冷却システムの性能が足りなかったのだろうね。でも問題は無い。模擬戦を続けよう。」

 

そのまま模擬戦は継続された。弾幕が半減したこともあってアンも攻め込みやすくはなったが、それでもルウさんはそれをいなして距離を取る。

 

それが何度か繰り返された後、その均衡が崩れるタイミングが訪れた。

 

ジェイナスのリロードとアンの突撃のタイミングが重なった・・・いや、ジェイナスのリロードのタイミングに合わせてアンが突撃したのだ。だが・・・。

 

ルウ「無為ッ!!」

 

至近距離で放たれようとしていたバズーカを掻い潜り腰を落として放たれたルウさんのピンポイントバリアパンチの右ストレートがアンに見事にカウンターとして炸裂し、アンは残されていたシールドエネルギーを失い墜落を余儀なくされた。

 

アン「今のは決まったと思ったのに・・・!」

 

ルウ「着眼点は悪くなかった。でも、いくら隙をついてもストレートに突っ込んできたのでは強者相手では今のようにカウンターを決められるよ。もう少し絡め手を混ぜた方がいいかもね。」

 

アン「うへぇ・・・今の自信あったんだけどなぁ・・・。」

 

ルウ「私だって伊達に人生の大半を戦いに費やしていないよ。」

 

その発言にアンは違和感を覚えたのか質問した。

 

アン「えっと、人生の大半って・・・?」

 

ルウ「ああ、そういえばそのことに関して話していなかったか・・・。外見を調整しているけど私本当は70代なのよ。」

 

アン「んっなぁ!?!?」

 

ルウ「あはは・・・。で、何時からだったかもう覚えていないけど、かなり小さいころから既に戦場に立っていたから・・・もう60年くらいは戦っているかな?色々と形を変えてだけど。」

 

アン「んっなぁ!?!?!?!?」

 

横を見ると鈴も驚愕の叫びをあげている。その気持ちはわかる。俺も初めて聞いたときはびっくりした。

 

ルウ「まぁ、ISの様なパワードスーツの操縦経験は殆どないからそういう意味ではド新人だけどね。ただ、自分の体の延長という点では生身での戦闘経験が流用できるからそこまで大変な話ではないけどね。」

 

二人とも開いた口が塞がらないと言った感じだ。

 

ルウ「さて、データもあらかたとれたし、今日は引き上げようか。あんまりのんびりしていて誰かに見られたらややこしいし、午後にはお客さんが来るとスコールさんが言っていたからね。」

 

「今日はここまで」と言った感じに手を叩いて撤収を促すルウさん。

 

俺たちは手早く片づけて一度基地に戻った。

 

・・・

 

・・・・・・

 

それから20分ほどしてから秋姉さんがヘリでお客さんを連れてきた。

 

俺たちはそのヘリを出迎えるために基地の外へ走った。

 

ルウ「そういえば、お客さんって誰の事だろうか?」

 

一夏「さぁ?秋姉さんが連れてくるって言ってたけど、誰が来るかまでは聞いてないな。」

 

鈴「だけどここに秋姉さんが連れてくるってことだから、少なくとも完全な部外者ではないと思うよ。」

 

そう話しながら俺たちは浜辺の近くに隠されていたヘリポートでヘリを迎えた。

 

そのヘリから降りてきたのは・・・。

 

一夏「・・・え?」

 

アン「あ。」

 

鈴「あぁ・・・。」

 

俺たち三人はヘリから降りてきた三人を見て三者三様の反応をした。それもそのはず・・・。

 

箒「・・・一夏?」

 

柳韻「うぅ、少し酔ったかな・・・。」

 

静流「貴方本当に空を飛ぶ乗り物が苦手ね。あ、オータムさん、ありがとうね。」

 

オータム「どういたしまして。ああ、そこ段差あるから注意しろよ!」

 

秋姉さんの声も聞こえていないかのように箒が俺めがけて走って来る。

 

箒「一夏ッ!!」

 

そのまま抱き着かれた。

 

一夏「・・・ああ、ごめんな。」

 

箒「なんで謝るのよ!?一夏が生きていてくれただけで私は充分なのに・・・。」

 

抱き着いたまま涙を流し続ける箒に俺はそれ以上言葉を紡げなかった。

 

静流「ほら箒。気持ちはわかるけど、そろそろ離してあげなさいな。」

 

柳韻「久しぶりだな一夏君、大変な目に遭ったようだが、とりあえず今は再会を喜ぼうじゃないか。」

 

一夏「はい・・・柳韻さんも静流さんもお久しぶりです・・・そして、ご心配をおかけしました。」

 

柳韻「無事で何よりさ。ところで、束はどこにいるのかな?ここにいると聞いたのだが。」

 

一夏「えっと、確かにこの島にいますけど・・・。」

 

束「ふぅ・・・やっぱりまだ体力が戻り切っていないかなぁ・・・。」

 

ちょうどクロエさんに付き添われる形で束さんが杖をつきながらやってきた。

 

柳韻「久しぶりだな束。」

 

静流「心配したのよ束。」

 

束「父さん・・・母さん・・・。」

 

箒「姉さん!!」

 

杖をついている様子から抱き着くのを我慢しつつも声を上げる箒。

 

箒「よかった・・・まだ生きていたんだね・・・。」

 

束「うん・・・流石にこのままじゃ終われない・・・からね。ごめんね・・・あんな我儘言って・・・。」

 

束さんも涙を流しながら声を絞り出した。

 

静流「色々あったみたいだけど、無事で何よりね。」

 

柳韻「勝手に出て行ったことに関しては私達の事を思ってのことだというからそのことに関しては今更何も言うことは無い。ただ、私達に何も相談してくれなかったことに関しては、小言の一つも言わせてもらうぞ?」

 

束「・・・甘んじて受けるよ・・・父さん。」

 

・・・

 

・・・・・・

 

箒「ところで、あの人たちは誰なの一夏?」

 

基地の中に戻り、一通り自己紹介を済ませた後、箒はルウさんと火逐さんの事について俺に訪ねてきた。因みにルウさんと火逐さんは柳韻さんと話し込んでいる。

 

静流さんは束さんのためにお手製の鶏のから揚げを作るために厨房に居る。

 

一夏「詳しく話すとちょっとややこしくなるけど、死にかけていた俺を助けてくれた人たちの代表と言ったところかな。詳しい事は追々説明するよ。」

 

まぁ、時間はある。ゆっくりと説明していけばいいのだから。

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