閃空の戦天使と鉄血の闊歩者と三位一体の守護者   作:ガイア・ティアマート

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漸く終わりが見えてきた・・・。

流石に三週連続で2話同時投稿は堪えたけど、もう少し・・・。


【BCO-01-6】狂乱せし勇士の巨神船[:||] -Borderless-

【BGM:「PSO2の幻創戦艦・大和戦(後半戦)」より「Borderless(OnVocal)」】

 

この場で実現しうる最大の一撃の最後の準備として、777号は最後の加速の準備に入った。

 

シゴ「あと14両分・・・、残り5両分になったら乗り移って!!」

 

フィアーチェ「解ったよ!!」

 

最後の加速で車間を縮め、接近した瞬間にフィアーチェがヴィーラに飛び乗って内部制圧を行うという算段だ。

 

その時、ヴィーラの武装が上空めがけて火を噴いた。

 

シゴ「何事!?!?」

 

狙いは自分達では無いようだが、いきなりヴィーラが明後日の方向に攻撃を始めた理由が解らない。

 

フィアーチェ「シゴ、4時方向から反応接近!ヴィーラの狙いはそれだと思うよ!」

 

フィアーチェの声にシゴも運転室からその方向を見ると、飛行する二人の姿が見えた。

 

シゴ「ISライダー!?味方なの?」

 

実際にはこの時接近していた別世界からの援軍である「キャロル」と「アナ」はISライダーではない。

 

ただ、装備がISに見えなくもないし、シゴ達にとってこういう装備はIS以外に知らないので勘違いするのも仕方が無い。

 

その二人は戦闘機顔負けの激しい機動でヴィーラの対空砲を躱しつつヴィーラへ接近していく。

 

そして、二人のうちの一人であるアナが突如漆黒に包まれたかと思うと、先ほどまでとはけた違いの機動でヴィーラへと襲い掛かる。

 

最初こそ撃墜しようと対空砲火をアナに向けていたヴィーラだったが、どうやっても捉え切れないと判断したのか代わりにこちらを狙ってきた。

 

シゴ、フィアーチェ「「ッ!?」」

 

一瞬身を固くするが、次の瞬間には777号の全編成を消し飛ばせるほどの威力を持っていた副砲の砲弾とレーザーが何らかの障壁に弾き飛ばされていた。

 

キャロル「機関車の運転手、攻撃は俺が全て引き受ける、気にせずに速度を上げてくれ。」

 

シゴ「りょ、了解!!」

 

機関車を護る様に併走する形で飛んでいるキャロルの言葉に返事を返したシゴは、即座に最後の作戦を開始した。

 

シゴ「ナイン!最終加速開始!!」

 

ナイン「任せて!!」

 

短いやり取りののちにナインは再びレーザーライフルの反動で777号の速度を跳ね上げる。

 

アナもヴィーラの武装を少しずつ破壊し、そしてその一撃が後方車両への連絡通路の扉を吹き飛ばした。

 

だが、ヴィーラも只でやられるつもりはないらしく、残っている武装を全て加速のために使い、一気に加速して引き離そうと足掻く。

 

既にカライナとの距離は20キロまで縮まり、これ以上加速されたら追突までに乗り移って制御を奪い、停車させるのは不可能だ。

 

アナ「まだこんな余力が!?」

 

キャロル「クソ!まだ足掻くのか!?」

 

フィアーチェ「シゴ!また離されてるよ!!」

 

シゴ「解ってるけどッ・・・!!」

 

ナイン「もうこれ以上は無理だよ!!」

 

これ以上の出力は767号の発電装置かナインのレーザーライフルのどちらかが壊れてしまう。

 

何より777号の台車からも悲鳴のような異音が聞こえてきている。

 

万事休すか?ここまで来たのに?

 

と、その時。

 

万能者『こちら万能者!!遅くなってすまん!突然で悪いが、今から列車砲の速度を落とすぞ!!』

 

突然この場にいたヴィーラを追跡しているもの全員に「万能者」を名乗る者からの通信が飛び込んできた。

 

万能者『いくぞ!オラァアアアアアァァァ!!

 

ズガァゴォーーーンンンッ!!

 

ギィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイッッ!!!

 

フィアーチェ「急に速度を落としたよ!?」

 

シゴ「なにが起きたの!?」

 

もの凄い音と共にヴィーラの勢いがいきなり削がれ、速度が落ち始めた。

 

ナイン「どういう事!?「万能者」は一体何をやったの!?」

 

その答えは次の万能者の叫び声が物語っていた。

 

万能者『ウオォォォォォォォォォォォォオオオ!!足の裏がアチィィィィイイイ!!』

 

万能者は、「正面から全力でヴィーラを受け止める」という見るからに原始的、かつ阿呆なことをやってのけていたのだ。

 

通常の列車が相手でもまず不可能な事を、重量・サイズ・馬力、全てが桁外れな列車砲相手に実行するなど前代未聞である。

 

だが、現にヴィーラは加速不能になり、目に見えて速度が落ちている。

 

三姉妹「「「無茶苦茶なの増えたぁーーーー!!!??OH!!ジーラフ!!!!」」」

 

またしても叫ぶ三姉妹。

 

万能者『色々言いたいことがあるとは思うが、話は後だ!!さっさと列車砲の中に入って動きを止めてこい!!!』

 

シゴ「言われなくともッ!!」

 

万能者によって枷をかけられ、キャロルとアナによって武装のほぼ全てが沈黙したヴィーラには最早抗う術は残っていない。

 

このチャンスをモノにすべく、777号は猛チャージをかけた。

 

ヴィーラと777号の車間はみるみる縮まり、ついに残り車間が5両分を切った。

 

シゴ「スタート!!」

 

シゴの声と同時にフィアーチェはACマルチウェイとラウンドスピナーを起動、更にシュライクのローターを最大出力で回し、プラットホームに戻したガンビットのスラスターも起動して推進力の足しにする。

 

全ての推進力を前方斜め上、目標地点である連絡通路部分へ突入できるように調整し、フィアーチェは777号の天板の上を滑走し、そして推力に任せて離陸した。

 

普段だったらヴィーラを真似して遥かにオーバースピード状態でカーブを曲がり切ることも含めて、この様な芸当出来ないだろう。

 

だが、04の演算補強によって疑似的に強化状態のハイエンドモデルに相当する演算能力を得た状態であれば決して不可能ではない。

 

演算補強の恩恵を限界まで活かしたフィアーチェは、我ながら見事と言えるほどに綺麗な軌道でヴィーラへの乗り移りに成功した。

 

受け身を取って立ち上がったフィアーチェは、即座にテロリストに対して自身の銃とガンビット全てを向けた。

 

フィアーチェ「ここまでだよ。降伏して。」

 

忘れている人もいるかもしれないが、三姉妹は今回いつものロリスキン状態で喫茶鉄血世界にやってきており、この作戦中もずっとロリ状態だった。

 

そして、ヴィーラに居たテロリストたちのリーダーがロリコンだったこともあり、その部下にあたるテロリストたちの中にも少なからずロリコンが居た。

 

絵面としてはまるで締まらないが、テロリスト達にとって絶望的過ぎる状況において、自身にチェックメイトをかけてきたのがロリ娘だったことで一気に緊張の糸が切れてしまったのだろう。

 

あっさり過ぎる程テロリストたちは降伏した。

 

だが、問題はココからだった。

 

・・・

 

フィアーチェ「ええ!?!?今車両をコントロールしているのは貴方達じゃない!?!?」

 

ここでヴィーラ担当の援軍部隊は初めて「ヴィーラが謎の「裏モード」状態で人の制御を離れて暴走している」という事実を知らされた。

 

シゴ『・・・一体なんでそんなことになったのよ・・・。』

 

テロリスト(隊長)「あー・・・もの凄く言いづらい事なんだが、このバカが操作端末にスタンガンぶちかましたんだよ・・・。」

 

ナイン『・・・へ?』

 

スピーカーモードの通信機越しのシゴの質問に対してテロリストの一人が至極申し訳なさそうな表情でこの暴走事件の原因を指さしながら事情を説明した。

 

テロリスト(バカ)「反省はしている、だが後悔はしていない!」

 

テロリスト(隊長)「だから後悔しろ馬鹿野郎ぉオオオ!!」

 

バカの発言にプッツンしたテロリストの隊長がバカの脳天に拳骨を叩き込む。

 

この時点ではこの暴走はテロリストたちにとっても不本意な事であり、停車させる障害はもうない。

 

そう思えたが・・・。

 

フィアーチェ「スロットルカット!ブレーキ作動!」

 

ヴィーラコントロール『・・・』

 

フィアーチェ「もう一度!スロットルカット!ブレーキ作動!」

 

ヴィーラコントロール『・・・』

 

操作端末に停止の指示を入力するが、ヴィーラは全く反応しない。

 

フィアーチェ「だぁーーー!!お手上げだよぉーーー!!」

 

ナイン『どうしたの?』

 

フィアーチェ「コンソールからその「裏モード」に対してアクセス出来ない。何を入力しても指示が届かないよ。」

 

既にアナの活躍によってヴィーラの武装の全てが沈黙し、万能者のゴリ押しによって速度は落ち着いてこそいるが、それでもヴィーラは停車するそぶりも見せない。

 

シゴ『兎に角私達もそっちに行くから!』

 

その後、シゴとナインは777号のスロットルを0段に戻してアイドルにセット。全てのブレーキを作動させた状態にしたうえでキャロルとアナに頼んでヴィーラに移動した。

 

UWOOOOOOOONN・・・

 

任務を果たし、速度を落としながら離れていく777号を見送りながら、どうすればヴィーラを止められるかを皆で考えた。

 

なお、シゴとナインがヴィーラに乗り込んだ際に、二人もまたロリ状態だったために一部のテロリストたちが沸き上がったのは秘密だ。

 

だが、はっきり言ってこの場にいるメンバーには手の打ちようが殆どない。

 

電子戦で侵入するにしても「裏モード」の情報が無いので何が起こるかわからない。

 

人間による電子戦とは異なり、人形による電子戦は基本自身の意識を対象のネットワークやシステムに直接ダイブさせる必要がある。

 

このため下手をすると意識を飲み込まれたりして二度と出て来れなくなる恐れがあり、情報が圧倒的に不足している裏モードが相手ではリスクが大きすぎるのだ。

 

かといって下手に破壊したりしようとすればここで大爆発を起こしかねない。

 

最悪の場合はそうするしかないが、ヴィーラが爆発した時の爆発威力が不明である以上、それは本当に最後の手段だ。

 

まさに八方塞がり。だが・・・。

 

シゴ「いや、もう一つあるよ。」

 

フィアーチェ「それって・・・。」

 

ナイン「・・・安全に止められるのはもうその手しか無いね。」

 

シゴ「04さん聞こえていますか!?今から私達をヴィーラと直接接続します。私達を中継器にしてそちらからヴィーラに侵入してください!!」

 

最後の一手。

 

それは、「自分たちを中継器にして04がヴィーラに直接アクセス出来るようにすること」だった。




万能者が無茶苦茶やり始めたあたりからもう【BGM:Mark Sein】にした方がいいかもしれないと思う今日この頃。

取り敢えず必要が生じない限りこちらが直接的に動くのはここまでです。

後は精々が他の人の動きを三姉妹目線で描写する程度です。



・・・の、つもりだったのですが、一升生水氏がリアルの都合で投稿する余裕がなくなってしまった模様の為、もう一話ザックリと「04による三姉妹を中継器にしたヴィーラへのクラッキング」の様子と、喫茶鉄血への帰還までの模様を書きます。
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