閃空の戦天使と鉄血の闊歩者と三位一体の守護者   作:ガイア・ティアマート

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想定外に次ぐ想定外も漸く終結。

しかし、こんな時に変な風邪ひいてしまうとは・・・。

しかも、体のあちこちが痛くても薬飲めば最低限仕事が出来るレベルには動けてしまう。

体が丈夫なのも考えモノだと思う今日この頃。仕事休みたいけど休めない・・・。


【BCO-01-7】狂乱の終息 -Runaway end-

キャロル「やれやれ、こうもアクシデントが起こるといっそ笑いたくなるものだな。」

 

ナイン「・・・同感です。」

 

何時まで経ってもヴィーラが止まらない事を疑問に思って乗り込んできたキャロルにナインが事情を説明した所、その事態にキャロルは絶妙に疲れた表情でため息をついた。

 

そりゃ、テロリストが自棄を起こしたと思いきや純粋な暴走であり、しかもコンソールからヴィーラを止めることが出来ないという面倒くさすぎる事態になっているとなればそうもなる。

 

キャロル「止める手段はあるんだな?」 

 

シゴ「はい、私達を中継器にして04がヴィーラに直接アクセス出来るようにします。」

 

キャロル「クラッキングと言うことか・・・分かった、ヴィーラは俺たちが何とか時間を稼ごう。」

 

そう言ってキャロルは車両の外へと飛び立ち、程なくしてヴィーラの速度がまた落ちた。

 

だが、やはりパワーが違い過ぎる為か万能者・キャロル・アナの三人がかりで抑え付けようとしても止まりそうにない。

 

三姉妹は一秒でも早くヴィーラを止めるために電子戦用の有線接続ケーブルをヴィーラのコントロール端末のメンテナンス用のコネクタに接続し、04が直接ヴィーラにアクセス出来るようにした。

 

・・・

 

04『う~ん、なるほどね。これは面白い組み方しているねぇ。』

 

三姉妹を中継器にすることでヴィーラにアクセスできるようになった04はヴィーラの裏モードを読み解きながらシステムの内部へと侵入していく。

 

シゴ「いけそうですか?」

 

04『大丈夫。組まれているシステムは奇抜だけど、基本的な部分は普通だから。ただ、もし私だったらこんな商品受け取らないね。』

 

曰く、組まれているシステムがバカと冗談が総動員された趣味全開のシロモノで、加えて肝心な時に制御できなくなる危険性があるような欠陥プログラムだとのこと。

 

事実、裏モードが起動してからここに至るまでにヴィーラが見せた常識外の異常な機動は搭乗員の事を全く考慮していない。

 

人や兵器などを載せて運用する事も想定されている以上、搭乗員を無視したこのシステムは扱いに困るだけだし、そうでなくともレールというインフラに余計な負荷をかける以上、採用する余地が無い。

 

そもそも論でアルゴノーツは本来ヴィーラ単独ではなく、前方車両のカライナと後方車両のパピスもセットで運用する物だ。

 

こんな変態機動させようものならカライナとパピスが付いてこれない。

 

・・・もしかしたらカライナとパピスにも同系統のシステムが紛れ込んでいるのかもしれないが、それはそれで嫌だし後が別な意味で地獄絵図になる。

 

フィアーチェ「なんで質実剛健が重視される正規軍の兵器にこんな出鱈目なプログラムが組み込まれていたんだろう・・・。」

 

ナイン「・・・案外、開発者がおふざけで作ったプログラムが間違って組み込まれちゃったとかじゃないかな?」

 

04『・・・それはそれで問題だけどね・・・。』

 

実際には深夜テンションで組み上げたロマンシステムを無断で組み込んだ挙句、それを作ったこと含めて忘れてしまっていたのだから、中らずと雖も遠からずではある。

 

04『ふんふん。自爆システムとかそういう類は流石についていないみたいね。ほいほいほいっと。』

 

キキィィィィィィィィィィィ!!!!

 

04の操作によりヴィーラのブレーキが作動し、元々万能者・キャロル・アナの三人が抑え付けていたこともあってすんなりと速度が落ちていく。

 

程なくして物理法則や常識をぶっ飛ばしたような異常過ぎる機動を繰り返していたヴィーラはあっけなく停車・沈黙した。

 

停車後、程なくして別部隊の援軍が制御室にやってきたので、三姉妹はその援軍の人達に残りの作業を引き継いでもらった。

 

因みに、この時三姉妹は長時間演算補強を続けていた副作用で完全にオーバーヒートを起こしてしまい、頭から白い煙をそこそこの勢いで吹いており、ドアを開けた瞬間にその煙が入ってきた援軍のスミスとレストの顔にかかった事もあって割と驚かれることとなった事も付記しておく。

 

シゴ「・・・でも、スミスさんとレストさんが私達が吹いていた煙が顔にかかった瞬間に顔を覆って叫びながら身構えたのはなんでだったのかな?」

 

ナイン「・・・何か煙にトラウマでもあったのかな?」

 

フィアーチェ「・・・煙でトラウマ?それってどういうトラウマ・・・?」

 

・・・

 

・・・余談だが、この時別の世界では「執拗なまでの天丼」によってその原因を作った某「カカシを連れた傭兵」がくしゃみをしていたのだった・・・。

 

・・・

 

事情を説明して氷嚢を貰って外で頭をクールダウンさせていると、ゆっくりと777号が走ってきてヴィーラの少し手前で停車した。

 

どうやらヴィーラが比較的直ぐに停車した影響でブレーキが緩めにかけられていた777号が停車しきる前に追い付いてしまったようだ。

 

フィアーチェ「・・・帰りは777号に乗って街迄行こうか・・・。」

 

シゴ「そうする・・・。」

 

ナイン「異議なし・・・。」

 

偶然にもヴィーラが停車した箇所には修繕線という長い側線があり、この修繕線を通ればヴィーラを追い越して街まで帰れそうだ。

 

もう少し休んだ後で再び三姉妹は777号に乗り込み、ゆっくりと修繕線へと進入させた。

 

フィアーチェ「あ。」

 

修繕線を少し進んだところでフィアーチェが修繕線の引き込み線に建てられた車庫の壁に寄りかかって休んでいるキャロルとアナの二人を見つけた。

 

フィアーチェ「キャロルさん、アナさん。アタイ達これから街に戻るんだけど、一緒に乗っていきます?」

 

キャロル「あぁ、有難い・・・。その言葉に甘えさせてもらうよ。」

 

アナ「流石にもうクタクタですからね・・・。それでは同乗させて頂きます。」

 

と・・・。

 

万能者「す、すまん。俺も乗せてもらっていいか?」

 

万能者が明らかにギクシャクした歩き方でやってきた。

 

ヴィーラをあんなゴリ押しな手段でダイレクトに抑え付けようとしたのだ。もう歩くことすら辛い程に脚部を痛めているのだろう。

 

ナイン「だよねぇ・・・。いいよ、乗ってって!」

 

フィアーチェ「客車は無いけど、最後尾の緩急車はちょっとしたキャンピングカー並みの設備がついているから、街迄はそれなりに寛げると思うよ。」

 

万能者「ああ、助かる。」

 

そうして3人の戦友を乗せた777号は、ヴィーラを追跡していた時とは異なりのんびりした速度で街へと走って行った。




漸く作戦行動終了。

なお、スミスとレストのトラウマに関してはちょっと大回りしたところからネタを取っています。

後は喫茶鉄血での打ち上げに参加した後で元の世界へ帰還するまでを書いて今回の大規模コラボにおいて私が書く領域はひとまず終了となる予定。(なお予定といえば未定・・・。)

道中でカライナの近くも通るだろうけど流石にもうピックアップが必要な人はいないだろう。

しかし、全てが終わった後777号はどうしようか・・・?
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