閃空の戦天使と鉄血の闊歩者と三位一体の守護者   作:ガイア・ティアマート

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ちょっとリアルで色々とあったので今回は1話だけです。


【BCO-01-8】激戦を終えて -On the way back-

のんびりとした速度で線路を走る777号。

 

バギィッ!! ゴリィッ!! 

 

「あだだだだだだだだだだだッ・・・・・・こりゃ全身にガタが来てるなぁ・・・・・・そろそろ全部とっかえを視野に入れておかないとまずいなこりゃ。」

 

脚部を限界を超えて酷使した万能者が自らの脚部を見て思案していた頃。

 

シゴ「あーだめ。眠すぎてこれ以上は無理。」

 

フィアーチェ「アタイも・・・。」

 

ナイン「ここまで内容が濃い作戦って、多分初めてだもんね・・・。」

 

04『辛そうだね。街迄私が操縦するから貴方達は休んでなさい。』

 

シゴ「そうします・・・。」

 

三姉妹は最初の内こそ運転席で操縦していたが、生まれて初めてといってもいいほどの長時間の全力戦闘に、これまた生まれて初めての演算補強による疲労が緊張の糸が切れた途端にドッと押し寄せてきたことから、遠隔制御できる04に列車の運転を代わってもらい自らたちは緩急車に移動、そのまま寄り添いながら泥のように眠りについた。

 

04『あらあら、おチビちゃんたちはお眠かしらね。』 

 

キャロル「無理もない、今はゆっくり休ませておこう・・・お前も休んだらどうだ、万能者。」 

 

万能者「そうさせてもらうよ。 まったく、轢かれるは吹き飛ばされるは散々だったな。」 

 

アナ「むしろそれだけの目に合っていて『散々だった』で済むあたり、あなたの規格外さには驚かされます。」 

 

04『あなたたちが言ってもねぇ・・・。』

 

三姉妹の寝顔を見ながら別世界の戦友たちものんびりした調子で語り合っていた。

 

・・・

 

・・・・・・

 

しばらくしたのちに04が遠隔操縦する777号はS09地区の駅に到着した。

 

キキィ

 

ホームで停車し、エンジンが停止した777号の緩急車から降車した6人はその足で「喫茶 鉄血」を目指した。

 

・・・

 

キャロル「歯車の噛み合い一つで何も起きなかったというのに、一度狂ったそれが更に狂いを起こし・・・俺達のような存在を生み、光すら失ったのだろうな。」 

 

アナ「ですが、光は生まれました。故に私はこの世界の光景をこう思います。『我々が目指すべき『未来』なのだ』と。」

 

キャロル「目指すべき未来、か・・・。確かにな、まだやり直せると分かったのだから悲観になっても仕方がなかったな。」

 

アナ「えぇ、そのためにも私達は気張らないといけませんがね。」

 

道中でキャロルとアナがこの世界に対して羨望の感情を抱きつつも、何時か自分たちの世界もここのような未来にたどり着けるようにと気持ちを新たにしていたが・・・。

 

三姉妹&万能者((((お、おもい・・・。))))

 

二人の世界がかなり洒落にならないレベルでドツボに嵌ってしまっているのだと察してしまった三姉妹と万能者はその重すぎる会話の内容についていけず、ただ遠巻きに眺めていることしか出来なかった。

 

フィアーチェ「・・・もしかして、アタイ達の世界ってかなり恵まれた方に部類されるのかな?」

 

シゴ「・・・あくまで憶測だから何とも言えないけど・・・私達の世界はあれこれ問題を抱えてはいるけど、他と比べればまだマシな方・・・なのかなぁ・・・。」

 

ナイン「・・・キャロルさんたちの世界って、本当に何が起きてしまったんだろうね?」

 

万能者「俺の世界も割とドツボな所はあるが、多分あの二人の世界のドツボはもっと別の、もっと質が悪いドツボなのだろうな・・・。」

 

シゴ「えっと、万能者の世界ってどういう意味でドツボになっちゃったの?」

 

万能者の発言に興味を持ったシゴが尋ねた。

 

万能者「こっちは兎に角嘗てあった戦争やらなんやらが原因で生態系が滅茶苦茶になっちまってるんだ。しかも種がいくつか絶滅しているのならまだ良い方と言えるな。」

 

ナイン「・・・へ?」

 

万能者「例えば俺も数えるほどしか遭った事が無い・・・というか遭いたくもないが、異常進化してバケモノ化したGの大群がいるな。」

 

フィアーチェ「ひっ!?」

 

「G」がベースというだけでもヤバいのに、あの無茶苦茶をやりおおせた万能者をして「遭いたくもない」と評するバケモノというだけでそれを超越するヤバさがひしひしと伝わってくる。

 

万能者「細かい説明は省くが、滅茶苦茶数が多いのにかなり賢くて戦術も知っているし、そのうえ群体生物のように統制もとれている。外皮もアサルトライフルの銃弾程度なら弾かれる位硬いし、おまけに鉄すら齧れる口を持っている。」

 

シゴ「へ?じゃ・・・じゃあもしそいつに襲われたら・・・?」

 

万能者「俺もミュータントがアイツらの餌食になるところを目の当たりにしたけどよ、アイツらの群体に飲み込まれたと思ったら次の瞬間には、な・・・察してくれ・・・。」

 

三姉妹「「「OH・・・ジーラフ・・・。」」」

 

どう転んだって想像を絶する最期を迎えることになるのは想像に難くない。

 

同時にそんなバケモノに遭遇して生還した万能者の事を改めて「凄い」と思った三姉妹だった。

 

もし自分達が同じ状況に立たされたら大して何もできないままに蹂躙されて文字通り「終わる」だろう。

 

・・・しかも、筆舌に尽くし難い終わり方だ。

 

万能者「正規軍でもアイツらの対処には最高の戦力をぶつけてかかるほどらしい・・・。」

 

三姉妹「「「OH・・・ジーラフ・・・。」」」

 

この先「G」を発見したら条件反射で発砲してしまうかもしれない・・・。三姉妹はそう思った。

 

シゴ「そ、それはそうと、足いつの間に治したの?」

 

万能者「あぁ、これ治したんじゃなくて予備パーツに取り換えたんだよ。俺には様々な装備やパーツを格納できる「バトルウェポンガレージシステム」ってのが備わっているんだ。ゴーストタウンでヴィーラに撥ねられた時に故障して、お前達が仮眠を取りに来る少し前にやっと復旧したから、ヴィーラに対処する時には何の役にも立たなかったけどな・・・。」

 

フィアーチェ「へぇ~。なんだか拡張領域と似ているね。」

 

万能者「ん?お前たちの世界にも似たようなシステムがあるのか?」

 

シゴ「説明したらちょっと長くなるけど、ISというパワードスーツに標準装備されているんだって。」

 

万能者「標準装備!?そのISというやつ、もっと詳しく教えてくれないか?」

 

シゴ「私たちも詳しく知っているわけでは無いけど・・・。」

 

・・・三姉妹説明中・・・

 

万能者「へぇ・・・ISねぇ・・・機能とか性能など聞く限り、かなりのものだな・・・。」

 

シゴ「まぁそれでいろいろややこしいことが起きちゃったんだけどね・・・。」

 

ナイン「ところでそっちにISに似たようなあったりするの?」

 

万能者「・・・・・・いろいろ省いて大雑把に言うと似たようなやつはある・・・が、他の兵器の性能や火力がおかしくて、技術関係は生かされているけど大体同じ性能で似たようなやつ自体は大体作業用機械または痒い所に手が届く兵器止まりな感じと言っておく・・・歩兵ですらプラズマとか火力があるの撃ってくるしな・・・。」

 

三姉妹「「「何その世界こわい。」」」

 

フィアーチェ「・・・ISが大したことないレベルで凄いのがゴロゴロいるなんて怖い・・・。」

 

万能者「いや、正確には大したことが無い訳じゃないが・・・、第一線の戦場とかでは性能やら機能とかが色々不足しているって感じだ。」

 

三姉妹「「「OH・・・ジーラフ・・・。」」」

 

万能者は「大したことが無い訳ではない」と評しているが、三姉妹の基準からすると充分凄まじい。

 

三姉妹の世界では現状ISを超える性能を持つ兵器となるとそれこそ軍艦クラスまで飛んでしまうのだ。

 

戦車や戦闘ヘリでもIS相手では分が悪く、戦闘機で漸く戦術次第ではいい勝負レベルになるのだ。・・・無論戦闘機とISでは得意分野が違うので一概に優劣をつけられないのだが・・・。

 

シゴ「・・・今回の事件で私たちが知った情報、どうしようか?」

 

フィアーチェ「封印するわけにはいかないよ・・・。アタイ達の世界でも必要になる日が来ちゃうかもしれないし・・・。」

 

ナイン「来なくていいけどね・・・そんな日。」

 

・・・

 

だがそんな願いもむなしく、まだ遠いが三姉妹たちの世界も大きな騒乱の舞台となる事になるのだ。

 

それは遠き過去からの復讐劇か、遠き宙からの侵略劇か・・・はたまた比較的近き狂気からの惨劇か・・・それを彼女らは未だ知るよしもない。

 

・・・

 

そんなこんなで割と他愛なくはない会話をしながら喫茶 鉄血へと6人は向かっていった・・・。




あともう一話で大規模コラボ分は終わるでしょうが、流石にちょっと無茶したのもあってちょっとガス欠です。

来週か再来週には投稿したい・・・。
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