閃空の戦天使と鉄血の闊歩者と三位一体の守護者   作:ガイア・ティアマート

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【BCO-02-3】海上・海中調査【襲来】 -Chaos Sea-

【視点:ガイア】

 

結局、全力迎撃でサメの大群は何とか殲滅できた。

 

終盤には船を揺らして狙いをつけさせないというからめ手迄繰り出してきて苦労したが、最終的にサメの大群は殲滅、ボスザメも万能者さんが何かしらの秘密兵器で撃破した。

 

が、調査任務に関してはまだ庭先レベルの段階であり、この時点でこんな強敵と衝突するとは完全に想定外である。

 

サブノーティカで例えるなら開始後数分、まだ装備も殆ど整っていない状況でいきなり「リーパーリヴァイアサン」に強襲されるようなものだ。

 

・・・

 

そして、戦闘終了後も相変わらずレイヴンのウロボロスさんがずっとシゴをジーっと見続けていた。

 

見かねたマルタさんが仲裁をした。

 

マルタ「ウロボロス。気持ちは分かるけどシゴが怯えちゃってるよ。ほら!スマイルスマイル!」 

 

ウロボロス(レイヴン)「マルタ殿・・・私は幼稚園児か何かか?」

 

マルタ「いやいや!只、何だか収拾がつかないし可愛そうだし。」

 

レイヴンのウロボロスさんが興味を失ったかのように離れていった後、マルタさんは今度はシゴに話しかけた。

 

マルタ「ごめんね。ウロボロスはちょっと此方の45と仲が悪くて。」 

 

シゴ「そ、そうなの?」

 

マルタ「うん。ある作戦で敵として対峙してコテンパンにやられちゃったのよ。ウロボロスは隊長・・・あ、隊長はアウレールさんの事ね。隊長の愛弟子として期待に答えられなかったのと此方の45も隊長の元の弟子って事で会えば何かと弟子としてどちらが上都かで勝負してるのよ。まぁ、45本人は鬱陶しいそうにしてるけどね・・・。」

 

この間のウォーモンガーの件も含めて、「アウレールさんたちの世界の45はかなり貧乏くじを引いているんだなぁ・・・。」という同情と、「自分もそれに巻き込まれるんじゃないか?」という不安の両方がシゴの中に生まれた。

 

マルタ「そんなに不安そうな顔をしなくても大丈夫。ウロボロスは貴方を暫く観察して「こんな気弱で泣き虫なのは45じゃない!」って言ってたから多分、無理矢理に挑戦状なんて叩きつけないよ。やろうとしても隊長が止めると思うし。」

 

シゴ「よ、良かった・・・でも何だか悪く言われた様な気がするけど・・・。」

 

シゴの不安を察したのかマルタさんはすかさずフォローを入れるが、その中で出てきたレイヴンのウロボロスさんの発言に対してシゴは少々むくれた。

 

レイヴンのウロボロスさんが自分の事を見つめ続けていた理由は解ったが、なんだか馬鹿にされたような気がしたシゴは「いつか絶対見返してやる・・・!」と思った・・・が、直ぐに「下手に見返したら巻き込まれるかも・・・?」と考え直して頭を抱えた。

 

・・・

 

・・・・・・

 

ウロボロス「それで、儂らはこれからどうする?」

 

調査は島に上陸する部隊と海上・海中調査をする部隊の二つに分かれて行われるのだ。

 

シゴ「上陸部隊に加わる?」

 

ガイア「いや、海上・海中調査に回ろう。ISは深海でも活動できるからそちらの方に回った方がいいと思う。既に絶対防御に関しては調整が済んでいるからね。それにね・・・。」

 

そういって私は近づいてくる問題の島へ視線を向けた。

 

ガイア「島の大部分がジャングルの様な密林に覆われている以上、上空と地上での連携が取りづらいからね。それに、この距離で通信状態があまりよくない。ISの通信システムにも影響が出ているから万一の時に連絡が取れなくなる危険性が高い。」

 

アーキテクト「そういえば、私とゲーガーって外での実戦経験なかったよね?」

 

ゲーガー「確かに・・・。ついて行っても間違いなく足手まといになるな。」

 

ガイア「私もあんな密林での活動経験が無いからね。というか、404特務小隊でもあんな密林での作戦経験は無かったでしょ。」

 

フィアーチェ「確かにね・・・。」

 

シイム「あの初陣も天候は不安定だったけど、あそこ迄の密林じゃなかったわね。」

 

ガイア「となったら、消去法で海の調査になるのよね。私とアーキテクトとゲーガーは船に残って送られてきた情報の集積と襲撃を受けた際の迎撃をするよ。流石に、あの貫通粒子砲を止められる奴はいないはずだからね。」

 

そういって私は甲板に置いておいたバックパックを指さした。

 

それは船の動力から電力を得て加速粒子を投射する粒子砲だった。

 

射程はあまり長くないし連射性能も高くない、大型ビークルで運用するものと比較すると非力だが、理論上防御不可能な粒子攻撃を放つことが出来る。

 

あの化け物サメが相手でも通じるだろう。

 

因みに、この粒子砲はさっきのサメの死骸のいくつかをマテリアルに還元して組み上げたものだ。

 

粒子砲は部品単価がそこそこ高く、加えて稼働にも結構な電力を要求するので個人運用が難しい。

 

なので現地建造で用意したのだ。

 

ガイア「それと、海中調査をするときはあのケーブルを接続してから行ってね。」

 

ウロボロス「あれは?」

 

ガイア「通信ケーブルと電源ケーブル。通信障害は有線が一番影響を受けにくいからね。最悪何か起きても巻き上げて回収できるし。電源ケーブルの方はISの充電用だね。水圧がかかっていると深度に応じてずっとシールドエネルギーが削れていくからそれを抑える為ね。」

 

只気がかりなことが一つ・・・。

 

ガイア「庭先でアレだったからねぇ・・・、本当に何が出るか解らない。ダメだと思ったら即座に撤退してね。」

 

その言葉に皆はただただ黙り込むしかなかった。




はい、こちらは海上・海中調査に回ります。
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