閃空の戦天使と鉄血の闊歩者と三位一体の守護者 作:ガイア・ティアマート
というか、もうSFSメンバーに出来ることがほぼほぼ無い・・・。
山頂では相も変わらず謎のキノコマンと調査隊が絶望的な激戦を繰り広げられている。
そのころ撤収組は調査隊を如何にか助けられないか思案していたが、どれもこれもリスクが大きすぎたりほぼほぼ博打としか言いようが無い方法であり、加えて情報が圧倒的に不足している現状では実効性のある妙案など出てくるわけも無く・・・。
中にはこの状況でも如何にかできる人がいたらしく、その人たちは各々の自由意志で救援に向かった。
だが、SFSのメンバーにそんな力などなかった。
ガイア「対フォーリナー戦で使われた装甲貫通弾の「グラインドバスター」があれば如何にかできたかもしれないけど・・・。」
アーキテクト「砲弾も発射装置も無いよ・・・。」
シイム「上空からのピックアップは・・・。」
ウロボロス「バレたら為す術無く狙撃されて終わりじゃな・・・。」
シゴ「ティアの「グラム」は効くかな?」
ティア「効いたとしても、それで倒し切れる程度なら調査隊の人達は苦戦しないよ・・・。」
ゲーガー「何か弾頭ミサイルを撃ち込んでその隙を・・・。」
ナイン「調査隊を巻き込んじゃうし、そもそもそんなもの無いし・・・。」
ガイア「LHやWFの様な高速ビークルで回収したいけど、作ったことないし材料も無いし・・・。」
何でもいいからこの状況を打開できそうな案を手当たり次第に列挙しているが、最早無い物強請りに近い案しか出て来ない。
と・・・。
ガイア「ん?あれ?」
何か上空を通り過ぎるような影に上を見上げると、上空に見たことも無いロボットの様な何かが三機、何かを運搬しながら山へと飛んで行った。
ゲーガー「今の機体は?」
ウロボロス「国連の機体か?」
船員「いや、あんなの見たことないっすよ。」
フィアーチェ「じゃあどこの・・・。」
ガイア「もうこの際何でもいいか・・・どうせこれ以上状況が悪化する事なんてなさそうだし・・・。」
だが、いざほぼほぼ無意味な自問自答に戻ろうとした矢先・・・。
ナイン「アグゥッ!?」
突然ナインが頭を押さえて蹲った。
フィアーチェ「え?」
シゴ「ナインどうしたの!?」
姉二人が即座に反応する。
ナイン「だ、大丈夫・・・。山の方から凄い音が聞こえただけだから・・・。」
強い吐き気を催しながらもなんとか大丈夫だと返事を返すナイン。
ただ「凄い音」と言っても、それは音に敏感なナインだからこそ聞こえた殆ど減衰しきった超音波だった。
だが、それはあのキノコマンが放った人間や機械にとっては極めてキツイ、一種の共鳴波だ。
これだけ離れていたのにこれなのだ。もし、間近でナインがこの音の直撃を喰らっていたら、最悪再起不能に陥っていたかもしれない。
ウロボロス「おのれ・・・あの化け物はそんな芸当迄出来るというのか・・・。」
ゲーガー「・・・もうそいつが隕石を降らせてきても驚かないぞ・・・。」
これでは益々迂闊には近寄れない。
愈々以てSFSメンバーにとって、このキノコマンの存在は完全にお手上げとなってしまった。
悉く為す術が無い。勝算はおろか、ほんのわずかでも事態を好転させられる見込みすら絶無だ。
そして、一同は深々とため息をついた後、匙を投げた。月まで届かんばかりの勢いで・・・。
本当に最早自分たちに出来ることは「お祈り」しかないのだ。
そのどうしようもない現実に項垂れながら、彼女らは存在するかどうかすら不確かな神や仏にただ調査隊の無事を祈るほかなかった。
20日にモデルナワクチンの二回目接種をする予定です。
なので副反応の出方次第では少々間が空く可能性があります。