閃空の戦天使と鉄血の闊歩者と三位一体の守護者 作:ガイア・ティアマート
ちゃんと書けているかは自信ないですが・・・。
【BGM:「宇宙戦艦ヤマト2199」より「白色彗星(Discoアレンジ)」】
アナウンス『試験開始。』
アナウンスと共に山田先生は上空に飛び上がり、ライフルによる正確な射撃を放ってきた。
火逐「正確な狙いッ!」
即座に私は左へとスライドするように移動した。
真耶「おや?貴女は飛ばないのですか?」
山田先生の疑問は尤もだが、これには事情がある。
火逐「「リトル・エクスカリバー」は自由飛行能力が無いんですよ。見ての通り海上艦なので。」
基本的に「リトル・エクスカリバー」は自由飛行が出来ない。一応ホバリングや大ジャンプで空戦をする事は可能だが、性能はあまり高くない。
組織戦であればまだしも、タイマンでは無理矢理空戦をしたところで的になるだけだ。
その代わり陸上、特に水上では高い機動力を発揮するので、無理して飛行する必要性は無い。何より・・・。
火逐「それに、「空戦」よりも「対空戦」の方が圧倒的に得意なんですよ。」
その言葉と共に私は第二・第三砲塔を向け、撃ち放った。
真耶「甘いですよ!」
飛翔した砲弾を山田先生は楽々回避した、が・・・。
ズガンッ!!
砲弾は山田先生が居た地点で起爆し、爆風とばら撒かれた破片弾がその攻撃範囲内に残っていた山田先生を襲った。
真耶「キャ!?い、今のは!?」
火逐「・・・「エクスカリバー対空殲滅砲」。」
これこそが、「リトル・エクスカリバー」の語源にも接続する、私の対空主砲だ。
元々はスチールストライダーズが運用している戦艦「エクスカリバー」が副砲として複数装備していた高性能な対空砲を、私が主砲クラスにまで拡張して取り込んだ装備だ。
当時の私の艦体は、当時のエクスカリバーよりも安いコスト、小さな艦体サイズでエクスカリバーより高い性能をたたき出していた。
その結果、模擬戦相手を務めたエクスカリバーの艦長から「まさに「小さなエクスカリバー」のようだ。」と称賛の言葉を貰った。
それ以降、私の艦体は技術の進歩などもあって何度か改修や新規設計を繰り返して大型化・高性能化を繰り返しているが、未だにこの「エクスカリバー対空殲滅砲」は象徴的装備として形や仕様を変えつつも採用され続けている。
その一撃は驚異的であり、迫りくるミサイルをゴッソリと吹き飛ばし、挑みかかる航空機の翼をいともたやすく叩き折る。
何よりも攻撃範囲が非常に広く、それなりに大げさに避けなければ爆風や破片を浴びてしまうという面制圧力に特化した装備だ。
その攻撃範囲、30cm砲である艦体側で最大半径30m。
元が対空砲故に重装甲の艦艇に対しては火力が足りないが、それでも外部に露出した索敵装置等の比較的脆い部品を根こそぎ破壊する事が出来るなど腐らない。
流石にこのリトル・エクスカリバーに搭載した物は口径が人間サイズに小さくなっているのでその分攻撃範囲は小さくなっているが、それでも半径3m弱の攻撃範囲を誇る。
真耶「・・・完全に一本取られましたね。ですが、まだまだこれからです!」
山田先生もどうやら本気を出したようだ。
更に機敏な動きでかく乱しつつライフルで攻撃してくる。
私も動き回りつつエクスカリバーを一門ずつ発射し、あまり高くない連射性能を補いつつ追い込みをかけるが、虚を突いた最初の斉射以降のは殆ど掠当たりレベルであり、中々纏ったダメージを奪えない。
それは山田先生側も同じであり、ライフルの銃弾を私は角度をつけた艦体の装甲板で弾き逸らすことで受けるダメージを極力抑えて纏ったダメージを奪わせない様に立ち回る。
結果、互いに有効打を与えられないままほぼほぼ互角の戦い・・・否、こちらの方が若干不利な戦いとなっていた。
火逐(こういうのはどちらかというと、ツバキ級の防空戦列機銃向けの相手ね・・・。でも、このままじゃこっちが競り負けるか・・・。)
DPSもそうだが、元々三次元的な動きが可能な山田先生と違い、殆ど二次元的な動きなので被弾率はどうしてもこちらの方が高い。
何よりエクスカリバー対空殲滅砲は元が対空砲なので攻撃範囲は広いがその分単発威力は低い。
このままの撃ち合いでダメージ交換レースになったら、先にシールドエネルギーが尽きるのはこちらだ。
真耶「流石にやりますね・・・ですが、これならどうですか!?」
そう言って山田先生は複数のミサイルを発射してきた。無論射撃の手も休めない。
こうも攻め立てられては流石に私も旧式の艤装が元となったリトル・エクスカリバーでは辛いものがある。
・・・
後で聞いたが、日本国内に限った話ではあるが、山田先生はあの千冬さんの次に強いという実力者だったようだ。
ここまで苦戦するのも道理と言えるだろう。
・・・
火逐「・・・勝負に出るしかないね。」
私は迎撃ミサイルと迎撃レーザーでミサイルを迎え撃ちつつ、爆炎の向こう側にいる山田先生の姿を索敵装置で捉えながら新たな武装を展開した。
火逐「貴女は間違いなく強者・・・ならば、私も全力で戦おう・・・!それが武人としての・・・私なりの敬意よ!」
そう言いながら爆炎の向こう側にいる山田先生を見据える私の目からは、赤い炎の様なオーラが迸っていた・・・。
「スチールストライダーズ」等の一部の固有名詞はSteamゲーム「From The Depths」の物です。