閃空の戦天使と鉄血の闊歩者と三位一体の守護者 作:ガイア・ティアマート
現在52話の最初の部分でつっかえている状態で、しかもこの後に続くドルフロ側のイベント「CUBE作戦」がうまくまとまらなくて全然執筆が進まない状態です。
--試験の翌日--
一夏さんとマドカさんは千冬さんが入院している病室に泊まり込み、私たちは近くのホテルに一泊した。
二人とも病室で千冬さんと心行くまで話してきたようだ。朝に見に行った際に千冬さんを見たら、正に憑き物が落ちた様子だった。これならじきに快復、復帰できるだろう。
因みに試験の結果は当然全員合格。
私たちは入学式当日までの数日間、割り振られた寮の部屋に先乗りすることになる。
なので私たちは学園島の中にあるその学生寮に来ていた・・・はずなのだが・・・。
ルウ「ナニコレ?ホテル?」
一夏「いや、地図を見る限りじゃここで合っている・・・はずだけど・・・。」
アン「どう見たってちょっとした高級ホテルよね?」
箒「もうちょっと質素な感じなのを想像していたが・・・。」
マドカ「おっきぃ~・・・。」
鈴音「大丈夫よ一夏。私の地図でも学生寮はここで合っているわ・・・。」
火逐「ちょっと落ち着かないかなぁ・・・。」
眼前に聳え立つ高級ホテルと言っても差し支えない大きく高いタワービルに私たちは驚嘆していた・・・。
これが全てIS学園生徒のための学生寮だというのだから驚きだ。流石は世界立・・・。
鈴音「えっと、私たち全員11階ね。」
ルウ「私と火逐が1104、一夏さんと鈴さんが1122、アンさんと箒さんが1121、マドカさんは1123で一人部屋か・・・。」
一夏さんの家族と関係者が1122号室とその両サイド、私と火逐はその向かい側だ。
・・・
ルウ「内装も中々しっかりしているな・・・。」
部屋に入るとその内装にまた驚嘆した。内装も結構高級なマンションに匹敵するしっかりしたものだ。
火逐「あんまり使わないのがもったいなくなるわね・・・。」
ルウ「まぁ、使い道はあるだろうさ・・・。」
そう言いながら私が物置の扉に細工をしていると・・・。
コンコン。
ルウ「どちら様?」
一夏「一夏です。ルウさん、ちょっと俺の部屋に来てくれませんか?」
ルウ「え?何かトラブルでもあった?」
一夏「ええ、まぁ・・・。」
何やら歯切れが悪い。
トラブルというより、どちらかというと理解に苦しむ事態が発生したのだろうか?
・・・
ルウ「で、部屋の前で皆して・・・何があったの?」
一夏「それが、開けてみてくれれば解ると思います・・・。」
火逐「???」
何故か全員が一夏さんの部屋の前で立ち往生しているのだ。
一夏さん達も何か困惑している様子で、各々凄い表情を浮かべていた・・・。
トサに至っては完全に死んだ魚のような目をしている。
ルウ「別に扉が壊れているとかそういうのは無さそうだろうけd・・・。」
ガチャ。
扉に手をかけると、何故か一夏さんは扉に背を向けた。
その謎の行動に首を傾げつつ扉を開けると・・・。
楯無「はぁ~い。お風呂にする?ごはんにする?そ・れ・と・も・わt・・・。」
バタン!
ルウ「・・・。」
火逐「・・・。」
一夏「・・・。」
私は一瞬フリーズするも、復活すると即座に開けた扉をそっ閉じし、再び顔を見合わせた。
恐らく私と火逐も凄い表情を浮かべていることだろう。
ルウ「・・・何?この・・・何??」
一夏「・・・解りません・・・。」
トサ「・・・コーン・・・。」
マドカ「というか、あの人ってだれ?」
箒「ルウさんの試験の相手でしたよね?」
ルウ「私の目にゴミが入っていなければ、恐らくは・・・。」
火逐「でも、何故スク水姿???」
鈴音「最初開けたときはメイド服だったわよ・・・。」
ルウ「何故そこでメイド服・・・。」
一夏「最初開けたとき一瞬部屋間違えたかと思ったんですけど、何度部屋番号を確認してもここで合っているはずなんですよね・・・。」
ルウ「だとすると、益々意図が読めないなぁ・・・。」
動きが読めないとは思ったが、素で行動がぶっ飛んでいるとまでは思わなかった。
面白いっちゃあ面白いが、年頃の少女がやっていい事ではない。
私は自室に一度戻り、カバンの中から取り出したIS学園の教科書(電話帳と間違いそうなほどの異常な分厚さ)を手に取り、再び扉に手をかけた。
ガチャ。
楯無「はぁ~い。お風呂にする?ごh・・・。」
ルウ「マカチョーーーップ!!!!」(巻き舌)
皆迄言わせず、私は何故か裸エプロン姿(後で確認したらちゃんと(?)下にビキニを着ていた)の楯無さんの脳天に手加減しつつも教科書を叩き込んだ。
なお、この時箒さんが楯無さんの服装を見て「何故そこで裸エプロン!?」と赤面しながら驚愕していたが、それは別の話。
楯無「いったぁぁぁ!?!?」
半ば潰れた悲鳴と共に撃沈する楯無さん。
ルウ「何しとるか馬鹿モン!!そう言う事はリアルでは二度とするなッ!!百歩譲って、真の愛を捧げる相手にだけしろッ!!」
思わず子を持つ親として楯無さんに雷を落とす。
楯無「ぴえん。」
ルウ「「ぴえん」じゃないわッ!!というか何故一夏さんの部屋にいるッ!!」
楯無「え?ここってルウさんの部屋じゃ?」
ルウ「向かいじゃ馬鹿モン!!」
そう言いながら私は着ていた上着を脱いで楯無さんに渡す。
そして一夏さん達に絶妙に疲れた表情で向き直り・・・。
ルウ「ちょっと手間だけど、周りに見えない様にバリケードになってくれない?他に人はいないと思うけど万一という可能性があるし、いくら何でも到底人には見せられない・・・。」
一夏「・・・だよね。」
そうして楯無さんを私たちの部屋に引っ張り込んだ。
ルウ「今回の事はとりあえず触れないで置いてほしい。彼女の沽券に関わる・・・。」
一夏「うん、見なかったことにする・・・。」
ルウ「すまん・・・。」
・・・
・・・・・・
ルウ「さて、いろいろ言いたいことはあるけど、とりあえず私たちが用意した最強のプライベートエリアに招待しましょう。」
そういって私は青筋を額に浮かべつつも、先ほどの騒ぎの前に細工していた物置の扉にあるコマンドを打ち込み、そして扉を開けた。
はい。このネタやろうかやるまいかちょっと悩みましたがやることにしました。
結果後半部分が吹っ飛びましたが・・・。