閃空の戦天使と鉄血の闊歩者と三位一体の守護者 作:ガイア・ティアマート
因みに現在は52話の後半を執筆中です。
ただ、セルフチェックの結果「重度のうつ病の疑いあり」と出たので、今後も投稿間隔がかなり開きそうです・・・。
【視点:楯無】
楯無です・・・ちょっと脅かそうと思ってドッキリを仕掛けたら、思いっきり怒られました。
楯無です・・・しかも私としたことが、部屋を間違えていました・・・。
楯無です・・・楯無です・・・楯無です・・・。
・・・
ルウ「さて、いろいろ言いたいことはあるけど、とりあえず私たちが用意した最強のプライベートエリアに招待しましょう。」
そういってルウさんは物置の扉に手をかけます。
あ、額に青筋が浮いている・・・怖いです・・・。
なんだか悪いことして親に怒られているかのような感じがして、自然と怯えてしおらしくなってしまう・・・。
楯無「・・・え?」
扉が開かれた先には物置ではなく、そこそこ広い別の部屋が広がっていた。
明らかに寮とは違う趣、違う構造の部屋が・・・。
その部屋に招き入れられると、明らかに部屋の空気が違う。
楯無「え?・・・ええ!?」
あけ放たれて潮風が入ってくる窓の外には港にあるガントリークレーンや、2階建ての昔風の建物が複数見える。
バタン。
後ろで扉が閉められると、明確にこの部屋が先ほどまでの寮の一室とは別物であるという気配がした。
ルウ「ようこそ我らの鎮守府、「トラック島離島鎮守府」へ。これが貴女の質問に対する回答です。」
火逐「確かに私達は貴女とは違う世界の出身です。それどころか・・・。」
その言葉と共に二人の姿が光に包まれたと思ったら・・・。
ルウ「・・・年齢だって違います。」
火逐「私達、どちらも実年齢で言えば70歳超えているからね。」
その光が消えたと思っていたら、そこに立っていた二人は軍服のような物を見に纏い、見た目も30代と思える姿になっていた。
楯無「・・・。」
結果、私は言葉を失った。
ここまでだとは流石に想像できなかった・・・。
だが、そうなると先ほどの親に怒られたかのような感覚にも合点がいく。二人は子を持つ親なのだろう。
それに・・・
・・・
『残念だけど、こんなところでは言えないね。時間が出来たら此方から「自室」に招待しましょう。その時に答え合わせです。』
・・・
この「自室」というのは、「寮の自室」ではなくこの部屋の事を言っていたのかもしれない。
楯無「・・・ここまでだとは・・・。」
ルウ「まぁ、こんなの想像できるかと言えば無理でしょうね・・・。」
火逐「寧ろ、あそこ迄自力で突き止められただけでも十二分ですよ。」
ルウ「まぁ、それはそうと・・・。」
ルウさんの声色が少し怖くなる。説教の再開だ。
ルウ「やった内容もさることながら、何故そのうえ部屋まで間違えますか・・・。下手したら大事故ですよ?」
火逐「曲がりなりにも立場というものがあるのですから、ああいう事は慎むべきよ。」
楯無「ぐぅッ・・・。」
ぐうの音も出ないとはこのことだろう。だけど、その次の言葉に私は凍り付いた。
ルウ「まったく、他の誰にも知られなかったから良かったものの、こんな珍事が周りに知れたら妹さんが泣くぞ・・・。」
楯無「・・・へ?」
何故私に妹がいるという事が?
火逐「私達も昨日のうちに少し調べたんですよね。貴女には今年IS学園に入学する最愛の妹がいるって。」
ルウ「私達は別に強請ろうとか集ろうとかそういう事はしないけど、相手によってはとんでもない弱点晒しているからね?それこそエロ本クラスの事態待ったなしの弱点を・・・。」
私は今、真っ青な顔で滝汗を流している。もし今回の件が知れでもしたら・・・。
・・・
妹「・・・何やってるのよ・・・。近づかないでよね、駄姉・・・。」
・・・
楯無「ごふぅ!?」(吐血)
ダメだ・・・!そんなことになったら、もう私は生きていく希望が持てないッ!
楯無「・・・本当に申し訳ありませんでした・・・。」
結果、土下座。
ルウ「私達に謝罪してどうするのさ・・・。まぁ謝罪はいいから二度とするな。いいね?」
楯無「・・・はい。」
ISバトルでは両者互角だったけど、今回に関しては墓穴掘ったのはこちらとはいえ私の完全敗北だ。やはり年季が違うのだろうか?
ルウ「・・・なんか失礼そうなこと思った?まぁいいけど・・・。さて、次は「覚醒」に関してだけど、これに関してはゲームに関係しているね。」
楯無「ゲーム?」
ルウ「そうだね・・・プラモデルを読み込ませてそれを電脳世界で操縦する系のゲームなんだけど、その中に「覚醒」というシステムがデフォルトで入っている。」
火逐「でも誰にでも使えるようにはなっていなくて、いくつかの条件を満たすことで覚醒できるようになるんだったわね。」
ルウ「基本的には制御用の人工知能とプレイヤーとの相性や、人工知能がノッている状態にあるかどうかが関係しているね。だから関係性が近いISでも理論上は起こり得るだろうとは思っていたけど、まさか貴女がその第一号となるとはね。」
楯無「それって、意図的に仕込まれたものではなくて、偶然の産物ってこと?」
ルウ「そう、私達もあくまで理論上は起こり得る程度にしか考えていなかったよ。ゲームの方とは違って元々ISにそんな機能無いからね。」
火逐「でも、昨日のあの試合で結構いいデータが取れたから、束さんも想定外の事態に嬉しい悲鳴を上げていたよ。因みに次点で一夏さん、それに私と山田先生が覚醒しそうだったって。」
ルウ「ただ、どちらも片方が試験用の汎用機だったからか、微妙にノリが足りなかったみたい。一夏さんに至っては途中で千冬さんがダウンしちゃったのもあるし。」
楯無「そうなの・・・。」
ルウ「まぁ、私たちにとってもISというのは未知領域が多すぎる。・・・そういう意味でも人間と似通っているかもね。」
ルウさんの言葉に、私は先日の戦いの最中にハイパーセンサーがあの一撃を予め私に警告してきた事が妙に腑に落ちた。
楯無(そう言う事・・・なのかもね・・・。)
私はそう思いながら、無意識のうちに扇子につけた飾り・・・待機状態のミステリアス・レイディ・・・を撫でていた。
・・・
・・・・・・
【視点:ルウ】
楯無さんの帰りを見送ると、ちょうど一夏さんが部屋から出てきた。
一夏「終わりましたか?」
ルウ「ええ。まさかあんな奇襲攻撃が来るとは思わなかったけどね・・・。しかも誤爆・・・。」
一夏「ですよね・・・。そういえばルウさん。さっき怒鳴った時の声ですけど、箒となんか似ていたような気がしたんですけど。」
ルウ「え?」
一夏「向こうでコルボーさん相手に怒鳴った時もそんな感じがしましたけど、改めて聞いてみるとやっぱり似ているなぁ・・・って。」
ルウ「まぁ、声が似ている人は世界に何人かいると聞くし、でもまぁ同じところに揃うなんて珍しい事もあるもんだね・・・。」
私は自分の声が箒さんの声と似ているという感覚は無かった。
恐らく、普段の声の音程が違うからだろう。私の声は普段はやや低めなのだ。
頭の中でその補正を加えてみたところ・・・。
ルウ(ああ、確かに音程を揃えると似た感じになるかな?)
本当に珍しい事もあるものだと、私はしみじみと思った。
それで少し世間話をした後お互い部屋に引っ込んだ。
と・・・。
ジリリリリリリ!!
部屋の電話が鳴り響いた。
ルウ「あれ?銀河の藤堂艦長から連絡?・・・はい、叢雲ですg・・・」
早紀『出所は貴女ですかぁ!!!!』
ルウ「アアアア!?!?み、耳がぁ・・・。」
耳元で鳴り響いた怒声が私の鼓膜にダイレクトアタックを喰らわせた。
ルウ「な、何故開口一番に咆哮を・・・?」
早紀『思い出し激怒ですッ!!』
ルウ「ちょっと待った、順を追って説明して!何の話?」
早紀『先月お見合いがあったんですよ!』
ルウ「お見合い?それは良かったじゃないですか。それとこれとに何の関係が?」
早紀『そのお相手から、「仕事中は気を張っているけど普段は可愛い所があると聞いた。」って言われて滅茶苦茶恥ずかしかったんですよ!?それの出所遡って行ったら貴女にたどり着いたんですよ!!』
ルウ「え?それって・・・あ。」
そういえば前に彼女の堅物染みた雰囲気に苦手意識持っていた新人にそういうこと話したことはあったが・・・そこから伝わったのか?
しかも、私が言った内容から若干ズレている。おそらく伝言ゲームになったことで言い換えや脚色が入り込んだからだろう。
早紀『出所はやっぱり貴女ですかぁ!!!!』
ルウ「アアアア!?!?それ止めろ!それ止めろ!!」
結局、私はその後数分間電話越しに怒鳴られ続け、耳のライフをゴリゴリ削られることになった・・・。
・・・でも、あれ話したのって3年前なんだが・・・。
この早着替えですが、PSUでもあったナノトランサーを使った衣装交換を併用しています。