閃空の戦天使と鉄血の闊歩者と三位一体の守護者   作:ガイア・ティアマート

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今年も本日で終わりですが、気が付いたら今年投稿したのこれで2話目というとんでもない鈍行運転・・・。

「VOID TRAIN」等をプレイして先のストーリーのネタ出しと執筆も続けているのですが、思った以上に筆が進んでいなかった・・・。


【50】入学式 -A quiet plot-

試験日から数日経過し、遂に入学式の日を迎えた。

 

さて、これから俺達にはどんな学園生活が待っているのだろうか・・・。

 

・・・

 

*体育館*

 

【視点:一夏】

 

生徒会長である楯無さんが入学式の挨拶をしている中、俺達はISの通信機能を使ってちょっとした話をしていた。

 

一夏「本当に凄い人数だな・・・。」

 

箒『1組から8組まであるそうだ。まぁ世界中から来るのだから、寧ろ少ない方なのかもしれないが・・・。』

 

ルウ『にしても、これだけ新入生が居るのに男性が一夏さん一人だけか・・・。』

 

火逐『もう一人男性のISライダーが居たはずだけど、ここには居ないみたいね。』

 

一夏「そのもう一人の男性ISライダーが居てくれれば、男友達として仲良くしたかったけどなぁ・・・。俺としては、周りが知らない女性ばっかりだと居心地がなぁ・・・。」

 

鈴音『絶対余計な注目を集めるわよね・・・。』

 

アン『その為にも私達が一緒に入学したのよ。』

 

マドカ『うん。』

 

何故か見当たらないもう一人の男性ISライダーの事も気がかりだが、女性ばかりという環境は俺にとってはあまり精神衛生上よろしくない。

 

離島鎮守府に厄介になっていた頃も周りは女性が多かったが、男性だって相応にいた。

 

だが、ここでは女性の比率が異常なまでに高過ぎるのだ。

 

何より、絶対に好奇の目を向けられるのは確定的に明らかだ。

 

織斑千冬の弟にして、世界初の男性ISライダーともなれば、間違いなく面倒くさい事になる。

 

だがまぁ、この環境とも上手い事付き合っていかなければならない。

 

少なくとも、新入生の面々とは3年間同じ釜の飯を食うのだから。

 

ルウ『・・・しかし、普段どうなのかは解らないが、今年の新入生は結構良いのが揃っているのかもしれない。』

 

一夏「解るんですか?」

 

ルウ『あくまで「魂」を見た限りだけどね。興味深い人が結構居る。』

 

箒『そうなのか?』

 

アン『というか、「「魂」を見る」って?』

 

ルウ『私の生まれに関係する能力かな?私は人の魂を色や輝きという形で見る事が出来るんだよ。あくまで参考程度にしかならないけどね。』

 

マドカ『へぇ~・・・。』

 

鈴音『不思議なものね・・・。』

 

・・・

 

入学式は滞りなく終わり、組み分けの結果を見に行くことになった。

 

俺は1組で同じクラスにはアンと箒がいる。

 

鈴音は2組だが、ルウさんと火逐さんが同じクラス。マドカは3組だ。

 

結構ばらけたが、流石に同じクラスに一纏めにするのは良くないだろう。

 

ざっと生徒の名前を見てみる。日本人の名前も多いが、やはり世界立なだけあって様々な国の人と思われる名前もたくさん並んでいる。

 

ルウ「うん?これ、なんて読むのだろうか?」

 

箒「どうかしたか?」

 

ルウ「7組のこの二人。この苗字は「アゲハ」と読むので合っているのだろうか?」

 

ルウさんが指さした1年7組の名簿のある個所。そこには「揚羽 香苗」と「揚羽 篠生」と書かれている。

 

一夏「多分そうだと思うけど、かなり珍しい苗字だな。」

 

確かに見かけない苗字だ。

 

他にも7組には「卯月 零」や「朱紗丸 綾香」等、どう読めばいいのかよく解らない名前がいくつかあった。

 

アン「ねぇ、そろそろ教室行かないとHR始まっちゃうんじゃないの?」

 

ルウ「ああ、それもそうか。まぁ、本人に出会った時に確認すればいいか。」

 

マドカ「でも、違うクラスの人と名前で呼び合う仲になるなんて、そんなに無いんじゃないかな?日本人だけでも各地から来ているし。」

 

ルウ「だよなぁ。」

 

・・・

 

・・・・・・

 

ルウ「それじゃあ、今日は午前中しか授業が無いから放課後にまたね。」

 

一夏「はい。マドカも一人だけど頑張れよ。」

 

マドカ「大丈夫だってお兄ちゃん!」

 

一夏「それもそうか。鈴は・・・心配する必要はないか。」

 

鈴音「まぁね。」

 

アン「それじゃあ、放課後に。」

 

そんな感じでひとしきり言葉を掛け合った後、俺たちはそれぞれの教室に入って行った・・・。

 

・・・一方その頃・・・

 

*本土の某所*

 

複数の女性が集まっているどこかの廃ビルの一室。

 

集まっていた女性たちの内の一人が、この場には明らかに場違いなどこかの学校の制服姿の、中学生と思われる少女に写真を渡している。

 

女性「この女を抹殺してほしい。こいつさえどうにかできれば、あの忌まわしき織斑一夏を抹殺することが出来る。」

 

制服姿の少女「・・・了解。」

 

少女はこれまた外見不相応な大人しい、どこか無機質な雰囲気で返事をした。

 

女性「解っているな?お前を雇うのにかなりの金を出したんだ。それだけの働きはしてもらわないと困る。・・・失敗すればその度にお仕置きだ。」

 

制服姿の少女「ッ・・・解っています。」

 

少女は恐怖の為か少し身震いしたが、少し俯きつつも無機質な雰囲気で返答した。

 

その少女が手渡された写真は、どこかの病院の前で盗撮されたもののようだ。

 

そこに映る、病院から出てきた二人の少女の内一方の顔が赤丸で囲われている。

 

その赤丸で囲われた、水色髪をツインテールにした女性を見た制服姿の少女の表情は窺えない。

 

ただ解ることは、この制服姿の少女は明らかに真っ当な人物ではないという事。そして・・・。

 

制服姿の少女「この女が・・・抹殺対象・・・。」

 

制服姿の少女にとってこの仕事は、人生の転換点になるであろうという事だけだ・・・。




大みそかに今年二話目を投稿するという異常事態ですが、今後もかなりの鈍行運転になることが予想されます。

因みに、最後にちょろっと登場した少女ですが、色々と設定を練っているうちにいつの間にかキーキャラクターの一人になってしまいました。

それでは、本年も大変お世話になり、ありがとうございました。来年もよろしくお願い致します。
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