最低最悪ルートRTA 作:変身できない系ウォズ
モチベーションって大事だね。
この時代のオーマジオウが変身したことで、ツクヨミが考えていたオーマジオウの発生を予防するという策は失敗した。
俺は遠くからジオウの戦いを見ていたが…奴は初めて戦闘をしているはずなのに、妙に手慣れている印象を受ける。
天性の勘なのかは知らんが、ともかくこいつがオーマジオウとなることは確定されただろう。
だから俺は奴を始末しようとジオウに近づこうとして……俺たちレジスタンスを裏切ったウォズに邪魔をされ、逃げられてしまった。
「ウォズ!何故貴様がこの時代にいる!というかその格好はなんだ!服はどうした!?」
「…やぁゲイツくん。これはちょっとしたファッションというんだよ」
俺たちの時代ではちゃんとした服装をしていたはずが、この時代に来て何かに目覚めたのか、ウォズは半裸になっていた。
……まぁ、いい。
それよりも今はジオウだ。
「…ふん、悪いが貴様に構っている時間はない」
バイクで逃げられたから探すのは困難だろうが…タイムマジーンで空から探すか。
ツクヨミに調べてもらうこともできるが、あいつはあまり乗り気じゃないしな…。
どうしたものか。
「まぁ、待ちたまえ。これでも私は、君たちと同じ目標を掲げているのだよ」
「なぁに?」
…今こいつはなんと言った。
俺たちと同じ目標?
つまり、オーマジオウの打倒、か?
馬鹿馬鹿しい。
「嘘だな。そもそも貴様がその思想を持っているのならオーマジオウに寝返ったりなどしないだろうが!」
そう、こいつはオーマジオウのもとに潜り込みこちらに情報を渡すと約束したにもかかわらず、渡されたのは偽の情報。俺たちに多大な被害をもたらした。
そんな奴が今更そんなことを話しても信じられる道理がどこにあるというのか。
「うーん、そうなんだけどね。その時の私と今の私は違うというか…なんて言えばいいのか…。あぁ、転生、または生まれ変わり!これが一番しっくりくるね」
「…そうか。なら俺は今のお前とは無関係の他人。俺の問題に立ち入ってくるな。部外者は引っ込んでいろ」
もう付き合ってられん。
おそらく、こいつはジオウを確実に逃すために適当なことを口走っているだけだろう。
「…じゃあ君に取り入るための有益な情報を持ってきたと言ったら?」
「誰が信じるか。大体貴様の情報など宛にならんと身に染みているからな」
「でも、いまは無関係の他人だね。つまりリセット、0からさ」
「……いいだろう。聞くだけ聞いてやる」
別に言い負けたからとかじゃないからな。
「ありがとう。
ではまずは先程の敵についてだね–––––」
………
………………
………………………
「……なるほどな。過去で倒さないと意味がない、か」
「理解したようだね」
「あらかたな」
アナザーライダーに、それに対応するライドウォッチ。それを集めるジオウ…。
ウォズの話を聞く限りだと、一般人を守る為に力を求めているような美談に聞こえてくるが。
「つまるところ、ジオウはその美談に
「ジョージかな?」
「誰だそれは」
「忘れてくれ……ま、君ならそういう反応をするのはなんとなくわかっていたからね。最後に
–——–魔王はここで倒しても意味がない
「なぁに…?それはどう言う…」
……いないな。
お得意のマフラーも無いのにどうやって消えた?
そもそも俺が瞬きをした僅かな時間で消えるなどマフラーがあっても不可能なはずだが…。
「む?…これは…」
今さっきまで奴がいた場所には、ブランクウォッチと似たような砂時計が転がっていた。
どう考えても奴からの贈り物だが…これは一体?
怪しいが、放置して置く訳にもいかない。取り敢えず回収はしておこうか。
「わぁぁぁぁぁぁぁあ!?」
っ、悲鳴…!
「ゲイツ!ここにいたのね!今、さっき倒れたはずの…!」
「アナザーライダーが蘇った…か?」
……奴の話に信憑性が出たな。
色々と癪にさわるが少しは信じざるを得ないか。
「仕方ない」
ジオウが戻ってくるまで相手をしてやる。
どうせどこにいるのかもわからないしな。
それに、あくまでも美談を通そうとするのなら相手をしている内に勝手に戻ってくるだろう。
【ゲイツ!】
「変身!」
【カメンライダ〜ゲイツ!】
「行くぞ…!」