ブレイドは未使用も含めて優秀なラウズカードが多い印象。マグネットやタイムやスコープとかも使ってほしかった。シャッフルの効果がいまいちよく分からんけど。
翌日
「うむ、今日もいい天気だ。母港の桜もいつも通り美しい。」
早起きした三笠は、庭で軽くストレッチをしていた。
「ユーチャンハヤク」
「ん?」
不意に聞こえてきた声の主を探るため家の裏手に回ると、そこにはユーちゃんに跨ったユニコーンがいた。
「こ、こら!ユニコーン!待つんだ!」
「ユーちゃん!早く飛んで!」
三笠は慌てて止めようとするも間に合わず、ユーちゃんはユニコーンを乗せたまま天高く舞い上がった。
「た、大変だ!」
三笠はユニコーンの後を追って走り出した。
一方、ツカサに呼び出された高雄は指定された小島に来ていた。
「来たか。高雄。」
「ツカサ殿、こんな所に呼び出して何の用だ?」
ここは昨日、ツカサが会議で次の深海棲艦の襲撃地点と予測したエリア。現在は接近禁止令がでているはずだ。
「話す前に、もう1人きたぞ。」
「ん?」
振り向くと、白髪の少女が近づいてきていた。
「綾波?なぜ?」
「高雄さんが1人で出るのを見て、何かあると思ったです。」
「まぁいいさ、人が多い方がパーティは楽しいからな。」
「パーティだと?」
「昨日会議で俺が話した五芒星云々の話、あれは嘘だ。」
「なんだと!?」
「そもそも五芒星なんて、点が5つあれば適当に書けるんだよ。場所は別に重要じゃない。重要なのは、3つ。1つ目は沈めないこと。ゲームで人を殺すことを目的としているグロンギ型が誰も沈めてない時点でピンときた。」
「ぐろんぎ?ツカサ殿、何を言って?」
「2つ目は艦種。戦闘記録を見ると、奴らは駆逐艦を駆逐艦で、軽巡洋艦を軽巡洋艦で、空母を空母で、戦艦を戦艦で攻撃している。そして、残るは潜水艦と重巡、雷巡の3つ。しかし奴らの潜水艦は潜水艦を攻撃しても倒すことはおろか傷つけることすらできない。そして現状重桜に雷巡はいない。となると残るのは重巡。ここにいる重巡といえば・・・。」
「まさか、私か?」
「ツカサ!あなたは奴らの仲間です!?」
「話は最後まで聞けよ。っと、お客さんだ。」
「何?」
「ビデスンザソ?ゼデボギジョ!」
(来てるんだろ?出て来いよ!)
ツカサが海に向かって叫ぶ、すると海中から重巡リ級と重巡ネ級が姿を現した。
「っ!高雄さん!敵です!」
「まずい!」
「ボセゼゴパス。ゴンゴンバンヂガグリビバガセセダ、ジャリンゲゲルパバングギガセス!」
(これで終わる。その女の血が海に流れれば、闇のゲームは完遂される!)
「ジャリンゲゲルグバングギガセセダ、ボンブビパパセパセンロボドバス!」
(闇のゲームが完遂されれば、この国は我々の物となる!)
「ゴセパゾグババ?ロボゴドグゴググラブギブドパゴロパバギゾググギギゾ?」
(それはどうかな?物事がそう上手くいくとは思わない方がいいぞ?)
そう言うと、ツカサはポケットから小さなナイフを取り出し、人差し指に切り傷を入れる。
「痛ってぇ。」
「ツカサ殿?何を?」
「3つ目、奴らは沈めないにもかかわらず、沈む寸前の状態になるまで艦船たちをぶちのめしている。それこそ血が流れるくらいにな。」
「何が言いたいんです?」
「奴らが必要としてるのは艦種の異なる艦船たちの血。だが、そこに艦船以外の血が流れたどうなる?」
ツカサは、自身の血が付着したナイフを持って大きく振りかぶる。その意図に気づいたリ級とネ級がギョッとする。
「ジョゲ!ジャレソ!」
(よせ!やめろ!)
だが、ツカサは止まることなくナイフを放り投げた。リ級とネ級がナイフを追うが、間に合わず、ナイフは海に落ちていった。
「オォォォォォォォォォォ!!」
リ級とネ級が激昂して雄たけびを上げる。
「成功したみたいだな。艦船以外の血が流れたことでゲゲルは失敗した。」
「ビガラ!ジョブロジャデデブセダバ!」
(貴様!よくもやってくれたな!)
「ジュスガン!ボソギデジャス!」
(許さん!殺してやる!)
「ジャデデリソジョ。ゼビスロンバサバ。さぁ、あとは奴らを片付けるだけだ。お前らは下がってろ。」
(やってみろよ。できるもんならな。)
「下がれって、何をする気だ?」
「こいつらを破壊する。それだけだ。変身!」
ツカサは、装着したバックルにカードを差し込む。
『KANMUSURIDE FUBUKI』
姿が変わり、艦娘ライダー吹雪となる。
「さぁ、行くぜ!」
吹雪はリ級とネ級に接近し、打撃戦を仕掛ける。
「あれは昨日の・・・やはり彼がそうだったのか。」
「吹雪、艦娘ライダー吹雪・・・やっぱり、あの人が。」
ライドブッカーをソードモードにして2体の敵を切り裂く。敵も隙をついて反撃を試みるが、あっさりと避けられてダメージを与えられない。
「終わりだ!」
『ATTACKRIDE SLASH』
バックルに斬撃を強化するカードを読み込ませ、リ級を袈裟懸けに切り下す。返す太刀でネ級を切り上げる。斬撃を受けた2体の深海棲艦は爆散した。
「こんなもんか?昨日の奴らの方が強かったぞ?」
「ハァッ!」
一息ついていた吹雪に突然綾波が切りかかった。
「何すんだ!?」
「話に聞いてるです!すべての艦船を破壊し、この世界を滅ぼす悪魔!」
「おい!何の話だよ!?」
「何をしてる綾波!やめろ!」
高雄も呼びかけるが、綾波は止まらない。吹雪は綾波の斬撃をライドブッカーで防ぎつつ距離を取る。
「お兄ちゃん!」
「ユニコーンか。来るなよ、巻き込まれるぞ?」
「なんで、戦ってるの?」
「知らん。向こうが切りかかってきたんだ。」
「悪魔め、綾波が倒すのです!重桜と仲間たちは、綾波が守る、です!」
「俺をご所望らしい。こうなったら仕方ない。気のすむまで付き合ってやるよ。」
吹雪はライドブッカーからサイドテールの少女のカードを取り出す。
「綾波対決といこうじゃないか。変身!」
『KANMUSURIDE AYANAMI』
吹雪の姿が青いセーラーとスカートに赤い瞳の少女、綾波(以下綾波R)に変わる。綾波Rは自身の得物、ブレイラウザーを構える。対して艦船の綾波(以下綾波K)も刀を構える。
艦娘の綾波と艦船の綾波、異なる世界の同じ存在同士の戦いの火蓋が切って落とされた。
先に仕掛けたのは、綾波Kだ。刀を大きく振り上げ、渾身の力を籠めて振り下ろす。対する綾波Rはブレイラウザーで刀を受け止めはじき返す。そして、カードを取り出してバックルに挿入する。
『ATTACKRIDE SLASH』
『ATTACKRIDE THUNDER』
斬撃を強化するスラッシュリザードの力によって、ブレイラウザーの切れ味が強化される。さらにサンダーディアーの力で刀身が電気を帯びる。斬り合いを再開するが、刃がぶつかる度にブレイラウザーから放電が発生し、綾波Kはダメージを受ける。
(刀身に電気が流れてる?接近戦は不利、なら!)
綾波Kは距離を取ると、艤装の砲を向け発砲する。
『ATTACKRIDE METAL』
だが、綾波Rはメタルトリロバイトの力で全身を硬化し、主砲によるダメージを無効化する。
「これも効かない!?」
「こっちの綾波はカードが豊富だから、使いやすくて助かる。」
『ATTACKRIDE MACH』
マッハジャガーの力で超高速移動しながら、綾波Kを切り裂く。
「ぐ、うぁ!」
思わぬ猛攻に膝をつく綾波K。
「すごい。あの綾波に膝をつかせるとは。」
いつの間にか観戦に回っていた高雄も感嘆の声をあげる。
「どうだ?まだやるか?」
「まだ、です!まだ綾波は、戦えるのです!」
「懲りない奴だ。だったら戦えなくなるまで相手してやる!」
再び斬り合いを始める2人。その様子を鳥居の上から見つめる老人がいた。
「ツカサ、お前の存在は邪魔でしかない。」
老人は手をかざすと、銀のオーロラ―ディメンションゲートが出現する。
「やれ!角谷ツカサを倒すのだ!」
「お兄ちゃん!あれ!」
「ん?なっ!」
ユニコーンが指差した先にディメンションゲートがあった。
「こんなときになんだ!?」
「アレは、何です?」
ディメンションゲートから緑髪と赤髪の少女が現れ、ゲートは消滅した。少女たちの腰にはベルトが巻かれ、緑と茶色のバッタらしき機械が取り付けられている。
「姉貴、ここにもいたよ?艦娘ライダー。」
「えぇ、行くよ江風。地獄を見せてあげよう。」
緑の艦娘ライダー山風は綾波Rに、赤の艦娘ライダー江風は綾波Kに向かった。
地獄姉妹、満を持して登場
艦娘ライダー綾波
ブレイドの力を得た艦娘ライダー。チェンジAで変身し、12枚のラウズカードを駆使して戦う。朝潮不在時には臨時リーダー務める程度に統率力があり、信頼されている。また、艦娘ライダーたちの中では3番目に強いとされている。