艦娘ライダー吹雪 蒼き世界の破壊者   作:波音四季

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「ここではリントの言葉で話せ。」ってセリフ汎用性高くて好き。


第15話 共闘

南方棲戦姫に奇襲をかけたのは綾波だった。しかし、攻撃してきたのが艦船だと分かると、戦姫は不適な笑みを浮かべた。

 

「ゴソバベ。パダギゾダゴゲバギドパバデデデルバデデスバンデ」

(愚かね。私を倒せないと分かってて向かってるなんて)

 

「ここでは重桜の言葉で話せ、です。」

 

「本当に愚かな娘、自分の命が惜しくないのかしら?」

 

「綾波の命と引き換えに重桜を守ることができるなら、この命惜しくなんてないのです!」

 

再び戦姫に斬り掛かり、袈裟懸けに斬ろうと刀を振り下ろす。だが・・・。

 

バキン!!

 

「なっ!?」

 

斬るどころか逆に刀の方が真っ二つに折れてしまった。

 

「無駄なことを。ふん!」

 

戦姫は綾波を殴り飛ばし、吹っ飛ばされた綾波は鳥居に激突した。

 

「気が変わったわ。そんなに死にたいなら貴方達から先に殺してあげる。」

 

「ぐ、ここまで・・・なの・・・?綾波は、誰も守れないで、死ぬ?」

 

「諦めるなよ。まだ、俺たちは生きてるじゃねーか。」

 

「どうして、どうしてこんな状況で、そんなこと言えるんですか!?」

 

「誓ったからだ。この世界で記憶を取り戻した時、胸に誓った。」

 

ツカサの脳裏に記憶が蘇る。

ぶつかり合う吹雪と白い吹雪、光の粒子となって消えていく吹雪、手を伸ばすツカサ、掴む前に消えてしまった吹雪、残されたバックル、絶望し叫ぶツカサ

 

「もう誰も死なせない。すべてを破壊し、すべてを守護る!それが俺の使命だ!」

 

「ツカサさん・・・。」

 

「『さん』はいらねぇよ。綾波、お前はどうする?何もせずにここでくたばるか、精一杯足掻いて生き延びるか。」

 

「あ、綾波は・・・綾波は!生きたい!生きて、皆の所に帰りたい!」

 

「じゃあ行こうぜ。」

 

綾波に手を伸ばすツカサ、綾波は躊躇うことなくその手をとる。

 

「愚か!実に愚か!苦しまずに死ねるというのに、なぜまだ苦しもうとするの!?」

 

「決まってるだろ。俺はすべてを守護るために!」

 

「綾波は、重桜と皆を守るために!」

 

「例えこの先に待つのが苦しみだとしても、俺たちは戦い続ける!大切なものすべてを、守るために!」

 

「貴様ぁ!何者だ!?」

 

「通りすがりの艦娘ライダーだ!覚えておけ!変身!」

 

『KANMUSURIDE FUBUKI』

 

「綾波、艦娘と艦船の共闘といこうじゃないか?」

 

「はいです!」

 

そのとき、ライドブッカーが開き、2枚の黄色のカードとマゼンタのカードのあわせて3枚のカードが吹雪の手の中に納まった。何も描かれていないカードに絵と文字が浮かび上がる。マゼンタのカードには隣に立っている綾波の姿が、黄色のカードには重桜のエンブレムが、もう1枚の黄色のカードには綾波と刀の絵が描かれている。

 

(繋がりができたことで、新たなカードが生まれたのか?よし!)

 

『FINAL FORMRIDE A A A AYANAMI』

 

「ちょっとくすぐったいぞ。」

 

「え?」

 

吹雪が綾波の背中ををトンッと突くと、綾波の身体と艤装が無数の青いキューブに変わる。さらにそれらが吹雪の手に集結し、1m以上はある刀を形成した。見た目は先ほどまで綾波が使っていた刀に酷似しているが、弱冠形状が異なっている。

 

『な、なんですかこれ!?あ、綾波、刀になってるです!?え!?え!?』

 

「落ち着け。これが俺とお前、2人の絆が創り出した力だ。」

 

『2人の絆・・・。うん、ツカサ!』

 

「あぁ!いくぞ!」

 

「バレスバ!ジャデデギラゲ!」

(舐めるな!やってしまえ!)

 

戦姫は海中から十数体のグロンギ型深海棲艦を出現させる。だが、吹雪は綾波を変化させた刀、アヤナミカリバーですれ違いざまに斬り捨てていく。1対1では不利と悟った深海棲艦たちは包囲して袋叩きにしようとする。だが、吹雪はアヤナミカリバーを2本に分解し、柄頭を連結して振り回す。斬撃を受けた深海棲艦たちは次々に爆散していく。

 

「ふざけるな!艦娘とライダーの力がなければ、何もできない人間風情が!」

 

「確かにその2つがなければ、俺はただの人間だ。でも、今の俺は、艦娘ライダー吹雪だ!」

 

『FINAL ATTACKRIDE  A A A AYANAMI』

 

「これで決める!」

 

吹雪は跳躍し、アヤナミカリバーを回転させながら戦姫に振り下ろす。戦姫は腕の艤装でガードする。吹雪は連結を解除すると、舞うように2本の刀で斬り付ける。戦姫の艤装は連続斬撃に耐え切れず、破壊されていく。

 

「バンザド!?」

(なんだと!?)

 

「デリャアァァァァァァァァ!!」

 

アヤナミカリバーを再び一振りに戻し、戦姫の脳天から縦一直線に叩き斬った。

 

「ギャアアアアアアアアア!!!」

 

魔石ゲブロンごと真っ二つにされた戦姫は断末魔を上げながら爆散した。




いろいろクロスオーバーさせてるんだから、これくらいやらんとね?

ファイナルフォームライド
専用カードを読み込ませることで、艦娘ライダーを一時粒子化、再結合させて対応した武器やマシンに変形させる。艦船の場合は粒子ではなく無数のキューブに分裂する。

アヤナミカリバー
艦船の綾波をFFRで変形させた姿。初期状態は大振りの刀であり、この状態をソードモードと呼ぶ。分解して二刀流にでき、この状態をデュアルモード、さらに柄頭を連結した状態をハルバードモードと呼ぶ。この武器を持った状態で行うFARは「綾波流鬼神演舞」となる。
モデルは綾波改の刀。
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