この先、ユニコーンにはキツイ展開が続きます。ご注意を。
街の惨状は丘の上のツカサの家からも確認できた。
「いったい何事だ!?セイレーンが攻めてきたのか!?」
「分からない。だが、あんな艦載機は見たことがない。とにかく街へ行こう。ツカサを探さないと。」
「ちょっと!ユニコーン知らない?どこにもいないんだけど!」
プリンツの声を聞いてエンタープライズと三笠は顔を強張らせた。ツカサだけでなく、ユニコーンもあの爆発の中にいるのだ。
「走れユニコーン!」
ツカサはユニコーンの手を引きながら懸命に走る。街のあちこちで爆発が起こり、それに混じって人の悲鳴が聞こえてくる。
(なんとかを探せって言ってたけど、そんな暇ねーよ!とにかく安全なところに!)
だが、走っているツカサたちの前に奇妙な集団が現れた。黒い服に白い肌の女性たち、脚の生えた黒い異形の魚、人の身体が一部だけ残っている怪物たち。
(なんだこいつら?セイレーンの新型か?)
怪物たちの周りに人間の死骸が転がっているのを見るに、友好的な存在でないのは明らかだ。
「いやぁぁぁ!」
死骸を見たユニコーンはツカサの手を振りほどいてもと来た道を駆け出した。
「待てユニコーン!うおっ!?」
ツカサも後を追いかけるが、突如現れた銀色のオーロラに突っ込んでしまった。
「ここは・・・?」
オーロラを抜けた先は夜だった。先ほどまでの喧騒は嘘のように静まり返り、静寂だけがそこを支配していた。
「角谷司令官。」
振り向くと、先ほどの黒髪の少女が立っていた。
「お前、誰なんだよ?ここはどこだ?あの化け物は一体?」
「覚えてませんか?」
「?」
「艦娘ライダー。」
「艦娘、ライダー?」
「深海棲艦。」
「深海棲艦・・・。」
『司令官!私は■■です!』
「!?」
『司令官のバイオリン、私にも教えてくれませんか?』
「あ、あぁ・・・。」
『いきますよ、キバット!』
「あ、さ・・・。」
『艦娘ライダー■■、出ます!』
「っはぁ!はぁ、はぁ、はぁ・・・。」
「おい、朝潮。アイツまだ思い出せないみたいだぜ?」
少女の横で手の平サイズのコウモリが口を聞いた。
『朝潮、見つけたわ』
「陽炎さん、ご苦労様です。あとはこちらで。」
朝潮が手をかざすと、ツカサの後ろに再び銀のオーロラガ現れる。
「あの子を救ってあげてください。」
「待て!お前は!」
ツカサがオーロラを抜けると、再び昼間の廃墟だった。だが、先ほどとは違い、爆発音も悲鳴も聞こえない。
「ユニコーン?ユニコーン!どこだ!」
ツカサはユニコーンを探して走り出した。
私はユニコーンが嫌いではないです。むしろ綾波の次くらいに大好きです。こんな目にあわせてごめんよ。