メスガキをわからせたかった大人がメスガキになってしまっただけのお話   作:千智

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お前がメスガキになるんだよ!!!

※R-15は『メスガキ』を多用しているので念のため

(2022.11追記)
※主人公の名前は『プラチナ』ですが、ボマーのプラチナとは何の関係もありません。
なんで? って思う人は投稿日時見て。見ろ。(豹変)


本編:メスガキをわからせたかった大人がメスガキになってしまっただけのお話
【実況】モモぴゅんVSプラチナちゃんスレ●~*×3【終盤】


【実況】モモぴゅんVSプラチナちゃんスレ●~*×3【終盤】

 

 

1 名前:名無しさん@爆弾魔

ボンバーバトルのモモぴゅんVSプラチナちゃん実況スレです

今日こそモモぴゅんのリベンジなるか

 

前スレ

ttps://xxx.xxxxxx.xx/xxxx/xxxxxxxxx

 

2 名前:名無しさん@爆弾魔

・ボンバーバトルって?

ダイブ型VRゲーム、「ボンバーバトル」のことです

ここでは基本的に4VS4の拠点防衛戦のことを指します

攻撃を受けたり、負けたプレイヤーは男女問わず脱ぎます(重要)

 

・モモぴゅんって?

言わずと知れたボンバーアイドルユニット「プリティ・ボンバーズ」のリーダー

タイプはブロッカー。対戦して負けたら罵ってくれます

 

・プラチナちゃんって?

最近台頭してきたプレイヤー。最近モモぴゅんに連勝中

タイプはブロッ……ブロッカーなのかこいつ……?

 

それ以外の質問に関しては総合スレやwikiで。

 

メスガキ総合スレ

ttps://xxx.xxxxxx.xx/xxxx/xxxxxxxxx

 

ボンバーバトル@wiki

ttps://wiki.xx/xxxxxxxxxxxx/

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

147 名前:名無しさん@爆弾魔

モモぴゅん頑張ってるなー

 

151 名前:名無しさん@爆弾魔

癒しのアイドルボイスにカメラへの流し目サービスがない

起訴

 

152 名前:名無しさん@爆弾魔

いうて今日負けたら連敗記録二桁だし

そりゃ必死よ

 

157 名前:名無しさん@爆弾魔

でもこの流れって、もういつもの流れでは……?

 

159 名前:名無しさん@爆弾魔

【速報】プラチナちゃん勝利宣言

 

160 名前:名無しさん@爆弾魔

あっ(察し)

 

163 名前:名無しさん@爆弾魔

終わった(落胆)

 

171 名前:名無しさん@爆弾魔

でもプラチナちゃんの勝利宣言って結構ガバガバだし

ワンチャンあるやろ

 

173 名前:名無しさん@爆弾魔

無様なワンちゃん?(難聴)

 

215 名前:名無しさん@爆弾魔

【速報】モモぴゅん敗北

 

216 名前:名無しさん@爆弾魔

知 っ て た

 

217 名前:名無しさん@爆弾魔

予 定 調 和

 

221 名前:名無しさん@爆弾魔

モモぴゅん「モモぴゅんまだ負けてないし~!」

かわいい

 

224 名前:名無しさん@爆弾魔

おくちわるわるも良いけど負け惜しみもよき

 

255 名前:名無しさん@爆弾魔

しかしこれで10連敗か

 

258 名前:名無しさん@爆弾魔

配信戦では10連敗

非公式で何度もやってるけど、ほぼ負けてるらしい

 

262 名前:名無しさん@爆弾魔

前に野良で組んでやったけど、モモぴゅんってブロッカーでも指折りでしょ

それに負けなしのプラチナちゃんつよつよすぎない?

 

271 名前:名無しさん@爆弾魔

強いよ

少なくとも配信戦では負けたことないし、野良戦でも負けたって話は全然聞かない

ってかスキルがチート

 

311 名前:名無しさん@爆弾魔

本日のプラチナちゃん勝利宣言「はい勝ち〜〜〜、プラチナちゃんはメスガキなんかに負けないのですぅ〜〜〜〜〜」

 

は〜〜〜〜〜〜???? 

お前がメスガキなんだが?????

大人はメスガキなんかに負けないんだが??????????

 

313 名前:名無しさん@爆弾魔

負けてるんだよなぁ……

 

315 名前:名無しさん@爆弾魔

負けてないが????????

野良戦であと一歩ってところで敗北を期してなんていないんだが????????????

 

320 名前:名無しさん@爆弾魔

やっぱり負けてるじゃないか(呆れ)

 

326 名前:名無しさん@爆弾魔

でも目の前でされる生ドヤ顔勝利宣言は大変よろしかったです

押し倒したくなった

 

327 名前:名無しさん@爆弾魔

わかる

 

328 名前:名無しさん@爆弾魔

わかる

 

329 名前:名無しさん@爆弾魔

わかる

あのガバガバ勝利宣言好き

 

333 名前:名無しさん@爆弾魔

まだ勝利確定してないのに勝利宣言するプラチナちゃんをすこれ! よ!!

 

341 名前:名無しさん@爆弾魔

あえて勝利宣言させてからベース破壊して唖然としてるプラチナちゃんをわからせたい

 

343 名前:名無しさん@爆弾魔

そうなったら「はい負け〜〜〜」になるの?

 

355 名前:名無しさん@爆弾魔

プラチナちゃん「はい負け〜〜〜、プラチナちゃんはメスガキだから大人に負けちゃうのです〜〜〜〜〜」

 

360 名前:名無しさん@爆弾魔

負けてるのに余裕ありそうで草

 

361 名前:名無しさん@爆弾魔

そもそもメスガキは襲わせるのが目的なのでこれは実質勝ちなのでは?

 

 

 ●~*

 

 

「あっ、プラチナちゃん! お疲れサマー!」

 

 ガチャリと音を立てて部屋に入ってきた彼女を見つつ、私は今まで見ていたスレを指で弾いて閉じる。

 アホの子ことシロさんである。どのくらいアホかといえば、以前に「お疲れ様の『様』は『サマー』、つまり夏の意味で、お互いに疲れましたが夏のようにハツラツとしましょうという意味である」と嘘を教えたら本当に信じて、未だに信じているほどアホの子である。

 

「シロさん、お疲れさまなのです」

「うん、お疲れっ! あれ、今何かしてた?」

「ああいえ、ちょっと今日のリプレイを見ていたのです」

「おー! プラチナちゃんは勉強熱心だねっ!」

 

 えらいえらいとお姉さんぶるシロさんに頭を撫でられる。

 悪い気はしない……のだが、シロさんは今回、対戦相手のチームであった。爆散させて半裸を見させた、そんな相手に恨み言の一つもないのだろうか……

 ……ないの、だろうな。その無邪気な顔を見てそう思う。

 脱がされることに対して一端の羞恥心はあるようだけれど、相手が憎いとかは思わないみたいだ。そんなことを考える必要がないほど脱がされている、ということもあるだろうが。

 いや、しかしながら。躍起になって私を脱がそうとしてくる、どこぞのメスガキとは大違いだ。

 などと、くしゃくしゃになる髪(無論、ログアウトしてログインすれば元に戻る)を眺めながら考えていると、噂をすればであろうか、シロさんがきた時とは比べ物にならない勢いで扉が開いた。

 

「やっぱりまだいた! バカシロも!」

 

 ピンク色の髪に、ピンク色の服……というよりは、桃色というべきであろうか。シロさんのように、その色をモチーフにしたアバターが部屋に飛び込んできた。

 いつものような(大)人を小馬鹿にしたような眼つきは鳴りを潜め、少しばかり涙を浮かべた吊り目が私を睨む。

 今日の配信イベントを組んだ、私の第一の敵であるモモコである。

 

「あっ、モモコちゃん! お疲れサマー!」

「お疲れ様じゃないってーの! ってかバカシロはこっちのチームだったでしょ! なんでそんなチビチナの頭なんか撫でてんの!」

「えー、だって私とプラチナちゃんは仲良いもん」

 

 ねー、と笑顔を浮かべてくる彼女に私は苦笑する。

 一度バトルした時からこの距離感である。仲がいいも悪いも関係がないのではなかろうか。

 ……まぁ、モモコを挑発するのには丁度いいし、そのまま利用はさせてもらおう。

 

「まぁ? 私と変わらない身長のくせにチビなんて言ってくるよわよわさんには入ってこれない仲なのですー」

「目ぇついてんの!? モモぴゅんの方が断然大きいし……って、よわよわじゃないし!」

「いやいや、フレンドマッチ含めたら何連敗なのですかぁー? ほらほら、さっさと答えてくださいなのです、よわよわモモコー」

 

 ぷーくすくす、と煽るように口元を手で押さえる。

 ここ最近の数ヶ月、未だに負けなしである。無論モモコも例外ではない。

 なので反論できないのか、顔を真っ赤にしてぐぬぬ、とでも言いたそうな悔しげな表情をする。

 

「むぬぐぐ……! きょ、今日のバトルはノーカン! 練習だし!」

「は~、ノーカンなのですね~? それじゃあ宣言していたリベンジマッチはどうするのですかぁ~?」

「8時にフレンドルーム! 逃げたらモモぴゅんの勝ちだかんね!!」

 

 するとモモコは手元でメニュー画面を操作して、ログアウトの手順を踏む。

 光の向こうに消えていく寸前、べー、っと精一杯の反抗心を見せる。

 その光景を見るだけで私は満たされる。

 

 ああ──嗚呼。これだ、これこそ、だ。

 これこそ、このメスガキをわからせたという証明。私が絶対的優位であるという事実の確認。

 そうしてまた一歩、私は強靭な大人への一歩を進む。

 

「それじゃあシロさん、私もお暇するのです」

「あ、うん! またやろうねー!」

「はい、それでは……なのです」

 

 まるで元気の良い犬みたいな返事を聞きながら、私は現実へ帰っていく。

 一瞬の明暗のあと、VRバイザーごしに自室を見渡す私は、そういえば今日はベッドで横になったのではなくソファーに腰掛けて接続したのだったと思い出した。

 そのままをバイザーを外してゆっくりとソファーの横に備え付けた台において、そのまま私を包み込むぐらいに大きい椅子へ改めてもたれ掛かる。

 

 ふぅ、と一つため息を一つ吐く。そのままぼんやりと目を開けて、つらつらと意識を視界の右下へと向けた。

 そこにNEWとメッセージがあり、それを認識するとわからせ度:47%→49%という文字が開く。

 2%の上昇である。下した私自身が充実感を感じても相手は負けがこんでいる中の一敗であるという認識なのであろう、それほどわからせ度の上昇は見られなかった。ここ最近は連勝に連勝を重ねているから、モモコ本人も悔しいとは思うが仕方がないと思っている部分もあるのかもしれない。

 それにしたって渋い。また一つ、深くため息を落とした。

 すると、忘れていたようにくぅ、とお腹が小さく鳴る。この家には私しかいないのだから誰も聞いてはいないのだが、少しだけ恥ずかしい。

 あくびを噛み殺し、軽く身体を動かす様に捻った。小さく、関節の音が鳴る。

 

「なにか、買いに行く……のです」

 

 独り言にまでついてくる語尾が嫌になる。

 部屋着をそのままソファーに投げ捨て、少しばかりダボッとしたサイズ大きめのシャツとズボンを身にまとう。

 長い髪は隠すようにすべて服の内側にしまい込み、その上からパーカーを纏う。勿論、パーカーのフードを被るのも忘れない。

 どう見てもファッションとしてはアウトな気がするが、そこまでしないと目を欺けないだろう。良くも悪くも今の私は見目がいい上に、わかる人ならわかってしまうのであるから。

 

「いってきまーす、なのです」

 

 靴を履いて、最後に玄関に置いてある鏡で私の姿を確認する。

 フードの下からちらりと覗く私の前髪は金とも銀とも取れるような色をしていて、その更に下から覗く瞳には、よく見ればまるで何かのキャラクターのように星の模様が浮かんでいるのが見て取れるだろう。

 それは奇しくも、『ボンバーバトル』で最近名前が売れてきているプレイヤーである『プラチナ』、そのアバターと同じである――――というより。この服を同じものに着替えてしまえば、そのものであった。

 

 

 ●~*

 

 

 私、『白金円』は転生者である。

 そして、この世界は『ボンバーガール』の世界――――とは、また少し違うのかもしれない。

 何故なら彼女たちはプレイヤーのことをマスターだとかご主人とか呼んでいたのに対し、この世界ではリアルに存在する彼女たち自身がプレイしている上に、女の子だけではなく男も入り混じってバトルしているのだから。

 ちなみにアバターそのものはどちらの性別でも作成できるが、声はリアルのものが反映されてしまうためバレバレだ。ボイスチェンジャーを使う猛者もいるが、分かる人にはわかる……らしい。

 

「まー、好き勝手言ってくれるのです」

 

 それはさておき。

 食後に少しお高いカップアイスを食べながら、眼前に表示されているスレを流していく。

 この世界に転生して便利になったのは、このAR──拡張現実機能であろう。先ほどのメッセージはともかくとして、ライン的なメールやゲームができるし、インターネットにも接続できる。その関係としてダイブ型VRゲームが開発されたのも頷ける経緯だ。

 そんな世界でも匿名掲示板文明は廃れていないようで今日もモモコと私の配信戦実況スレが立っていたし、専用板こそないものの『ボンバーバトル専用スレ ●~*×443』なんてある辺り、その人気度や注目度も伺える。

 

 そんな中、私が眺めているのは『メスガキ総合スレ』である。

 総合の名の通り二次三次問わない話し合いがされている。勿論『ボンバーバトル』のプレイヤーも例外ではなく、アクアやグリム(何故か、プレイヤーネームにはアロエがついていないがグリムアロエそのもの)の名前も上がる。だが、その中でも一番上がるのは、どうしてもモモコである。

 彼女たちはアイドルユニット『プリティー・ボンバーズ』としてリアルでも顔出しをしている。そのため二次専用の人も三次専用の人も入り込みやすいのだろう。

 

 そして、最近そのリーダーであるモモコはあるプレイヤーに対して執着気味だ。

 自らは違うとばかりに彼女たちを『メスガキ』とこき下ろし、試合終了間際には勝利宣言。終いには『なのです』なんて特徴的な語尾すらある彼女も、外野からはメスガキと判断されるに十分だった。

 つまり私こと『プラチナ』も、メスガキ認定されているのである。

 

「…………むぅ、なのです」

 

 モモコ達より声こそ小さいものの、私をわからせたいという人間は一定数いる。私にとって、それは甚だ不満だ。

 何故なら私は大人である。

 本来なら。私こそ屈強なる肉体で、思う存分にメスガキ共をわからせるに然るべき存在なのだ。彼らはその同士とも言うべきで、本来なら手と手を取り合う仲間なわけだ。

 しかし何の因果であるか、今の私はこんな少女の身体に身をやつし、アバターそっくりの外見のため外にでることすらも気を使わなければならなくなっている。そんな私の姿に対してやれ屈服させたいだの、やれ敗北宣言させたいだの……私が少し不機嫌になる理由もわかるだろう。

 本来なら私も弁明をしたい。お前らの目的は私ではなく、あのメスガキどもであるのだと声を大にして言いたい……ところであるのだが、最近は言葉だけではなく文章にも自動で語尾がついてくるのでそれもできない。

 

 スレをそのまま閉じて、私はじろり、と視界の端に常に表示されている2つの項目とパーセンテージを睨む。

 1つは、先程少しばかり上昇した『わからせ度』。これはそのまま、メスガキをわからせることができた分だけ上昇するものだ。

 そしてその下にもう1つ──『メスガキ度』が存在する。そのパーセンテージは『わからせ度』より少し多く、62%の数字を表示していた。

 

 死して、私がこの姿となって目が覚めたとき、この部屋のテーブルの上には1つのメモが置いてあった。

 曰く、『自らの在り様を示せ』。

 私は大人で、そしてメスガキをわからせる使命を帯びた強靭な大人だった。それこそが私の本当の姿であり、私はそれを知っている。

 つまるところ、この『わからせ度』を上げきれば私は真の姿を取り戻すことができるのであろう。

 逆に、『メスガキ度』──私が敗北を期したり、メスガキであるという認識をしてしまった時に上昇する。これが上がれば上がるだけ、私はメスガキに近づいていく。この語尾も、30%を超えた時についてきたものだ。

 何故か『メスガキ度』が上がれば『ボンバーバトル』の能力値も上昇しているためそこからは敗北自体は殆どしていないのだが……この『なのです』調に慣れてしまうにつれて『メスガキ度』もほんの少しずつ上がっていってしまっている。

 このままだと私が元の姿を取り戻すよりも前に私の精神すらもメスガキになってしまうのではないか? そんな考えが脳裏をよぎる。

 

「……はっ。私がそんなのに乗っ取られるわけないのです」

 

 鼻で笑い飛ばす。

 その乗っ取ってくる精神だって、所詮はメスガキのものだ。そんなものに私が負けるわけがない。

 なぜなら、大人は子供に負けないため。

 

 2つ目のアイスに手をつける。

 口から伝わるひんやりよりも強い、キンとした冷たさが私の思考をじんわりと冷やしてくれる。

 

 それにしたって、今日の上昇率は先程も確認した通り2%だ。そろそろ別のターゲットを見つける必要がある気がする。

 しかしアクアも気まぐれに潜ったり配信戦をしているが、それほどバトルに積極的なわけではない。じゃあグリアロの方はというと、基本的に神出鬼没でたまにしか巡り会えない。それに、どちらも負けた相手に執着するようなタイプでもないので定期的にわからせるには少し難しいだろう。

 いや、プレイヤーの中には勿論私の知らないプレイヤーもいる。大半が外見とロールプレイだけのネカマであるが、中には女性プレイヤーもいるし、もしかしたらその中に私がこちらにきた後に実装されたキャラクター、引いてはブロッカー(メスガキ)もいるかもしれない。モモコのアイドルユニットの『プリティ・ボンバーズ』の他メンバーも生意気そうな顔をしていたし、もしかしたらその内プレイヤーとして参戦してくるかもしれない。そう考えたら、最近はたまにしかしていなかったが、少し前のようにモモコの相手だけではなく野良戦を繰り返すのが手っ取り早いだろう。

 野良戦では男性プレイヤーも多く、躍起になって私を攻略し(わからせ)ようとしてくるためリスクはそれなりにあるが……虎穴に入らずんば虎子を得ず、だ。逆に返り討ちにしてくれよう。

 

 時刻を見ると19:30を回っている。タイミングを見計らったかのように、メッセージ受信の報告が眼前に表示された。

 当然相手は先程軽くわからせてやったモモコであり、そのメッセージはというと『逃げたらマジおこだかんね!』とのことだ。

 

「……まぁ? 色々やるにしても、とりあえずはこのよわよわを完膚なきまでにわからせてから、なのです」

 

 『逆にそっちが逃げてもいいのですよ〜?』とメッセージを返し、私は最後の一口を食べてから座ったままぐっと背伸びをする。

 そして力を抜きつつ、腕下ろす。息を吐き出しながら目を開くと、ふと自分の両手が目に入った。

 白く小さな、幼い手。そこから伸びる腕も細く、大人であった頃に比べてそれは随分と頼りない。きっとこの手を掴まれでもしたら振り解くことすら難しいに違いない。

 

「……負けないのです」

 

 しかしその両手をぐっと握りしめ、私はまた一つ決意を再確認する。

 絶対に自分の身体を取り戻してやるのだと。

 そしてその時こそ──メスガキどもに、強靭な大人というものを知らしめてやるのだと!

 

「私はメスガキなんかに! 絶対負けたりなんかしない! のです!!」

 

 そして私は、モモコをわからせにボンバーバトルへと赴くのだった。




※続かない


・メスガキをわからせようとボンバーガールを始める
→中々勝てない
→気付けば勝つためにブロッカーをやっている
→自分がメスガキになるんだよ!!!

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