・・・やっぱり追われていたか。
もう少し後だと思ったんだけどな。
これは予想以上にやばいかもしれない・・・
幸い、相手は
しかし、油断は出来ない。相手は俺を狙っている。
俺が持っている武器といえば銃しかない。
ただ、俺はハンターでも何でもないのでBB弾しかないが。
とりあえず撃ってみるか?
見た感じ跳ね返してきそうだな・・・
さすがにBB弾を避ける力は無い。
しかしこれ以外に武器が・・・
・・・撃つか。
引き金が引かれた。
遊園地に銃声が響き渡る。
弾はセルリアンの石に直撃し、砕け散った。
「・・・あれ?」
意外と、あっけなく倒せてしまった。
「ウッソだろお前!」
そう心から叫びそうなぐらいあっけなかった。
あんな弾力ありそうな体してるし跳ね返してくるのかと・・・
思っていたよりセルリアンは弱いのでは?
その考えが頭の中をよぎった。
・・・それからしばらくして、俺は道順を考えることにした。
まず、最終的な目的地は火山だ。
俺はそこで戦わなければいけない。
別に今すぐ行ったっていいのだが、
今のままではあっけなくやられるに違いない。
となると、他の地方を回って力をつける他ない。
しかし、その方法がわからない。
独学では到底セルリアンには太刀打ち出来ない。
つまりフレンズに教えを乞う必要がある。
ただ、フレンズが一人残らず殲滅されている可能性もある。
どうすれば・・・
一応、生き残っているであろうフレンズは目星が付いている。
となると、丁度良いルートがある。
かつて、「かばん」なるヒトのフレンズが旅したルートがある。
それで行くか。
・・・しかし、その「かばん」は一体どこへ行ったんだ?
ゴコクエリアに行ってから一度も姿が目撃されてないらしいけど・・・
まあいいか。
そんなわけで、サバンナ地方まで歩いてきた。
広大な草原とまばらに枯れた木が続いている。
かつては俺が学校で習ったようにもっと明るく活気に溢れていたのだろう。
それを取り戻すのが俺の仕事だ。
頑張らなければ。
そう考えながら出口もわからず歩き続けた結果、時計はもう夜の10時を指していた。
良い子はもう寝る時間だが、サバンナで同じことが言える訳では無い。
そんなわけで懐中電灯片手に歩き始めた。
懐中電灯は見えなかった物まで映し出してくれる。
例えばあそこに見える人影・・・えっ?
・・・あれは見た事がある。
もしやサーバルキャットのフレンズでは?
しかしかばんと一緒に行動してた気が・・・
なぜサバンナ地方に・・・?
ちょっと声かけてみるか?
「すいませ・・・」
・・・おかしい。明らかにフレンズではない。
まさか・・・
「あれー?なんでフレンズがここにいるのかなー?」
「お前、セルリアンか」
「・・・あれー?バレちゃった?」
やっぱりセルリアンだったか。
となると、銃で石を撃てば倒せるのか?
撃ってみるか。
「そうか。覚悟決めろ」ガチャ
その瞬間、サバンナに銃声が響き渡った。
「やったか・・・?」
「ひどいよー!いきなり撃つなんて!」
「えっ・・・」
セルリアンの体には傷一つなかった。
「今度はこっちの番だよー!」
やばい。殺される。
そう考えた俺は、全速力で走り出した。
明後日の方向だって何でもいい。
しかし現実は非情である。
セルリアンとはいえ元はネコ科。
普通のヒトが勝てるはずもなかった。
・・・やばい。追いつかれたら終わりだ。
どうすればいい?
・・・そうだ。ここはサバンナだ。
草むらがあるじゃないか。
俺はすぐさま草むらへ隠れた。
これでもう大丈夫だろう、そう思ったのも束の間。
「あれー?どこ行ったのかなー?」
「あっ、見つけた!」
そうだ、相手はセルリアンだった。
しまった、これは大きな誤算だった・・・
もはやどうしようもない。
相手は目を光らせ、溢れんばかりの殺気をぶつけようとしている。
あれは野生解放だろうか?
セルリアンも野生解放が出来るのか?
どうやら、そんなことを考える余裕はないようだ。
あれを喰らったら死ぬだろう。
俺は最後の足掻きとして銃を構えた。
せめて相討ちぐらいには持ち込んでやる。
覚悟を決め、俺は引き金を引いた。
その瞬間、目の前のセルリアンが砕け散った。
何が起きたのか。全くわからなかった。
しかし、目の前にはサンドスターの光筋とフレンズの残像が確かに残っていた。
その瞬間、一気に全身の力が抜けた。
あれが何だったのかはわからない。
ただ、助かったのは確かだった。
気付けばもう辺りは明るくなっていた。
あれから何時間経っただろうか。
もはや時間すら覚えていないほどに疲れている。
これからどうしようか。
先に進む力はもはや無かった。
ちょっと休むとするか・・・
これからの事はまた後で考えよう。