あれから少し、さっきのセルリアンについて考えてみた。
何故、フレンズの姿をしたセルリアンが現れたのか。
実の所、わかっていない。
俺も事前に知らされていなかった。
ただ、ある程度の見当はつく。
それに従えば、あのセルリアンは他にもいる。
そしてそいつらが仲間になる事は無い。
可能性が無い訳では無いが・・・
そしてそれらに出会った場合どうするかも考え無ければいけない。
一応銃があったから助かったが、これも所詮おもちゃで、威力はそこまでない。
しかも弾切れという心配もある。
となると、体でどうにかしなければいけない。
しかし、セルリアンに対抗する力はない。
俺に知識さえあれば、迫真空手だったりを覚えればいいが、そんな事はできない。
しかし、その解決策が浮かんできた。
今はまだ構想でしかないが、身につければ凄い力が・・・
そんな事を考えているうちにジャングル地方へ着いたようだ。
鬱蒼とした森林。しかもやたら湿度が高そうだ。
出来るなら入りたくない・・・
意を決して入ってみた。
全身を不快感が襲う。
こんな気持ち悪い感じは久しぶりだ。
正直言ってこんな所から早く抜け出したい。
しかし現実は非情だ。
地図を見る限り、数時間はかかる。
・・・どうしようもない。
ひたすら道を進む。
やっぱりジャングルらしく、ぬかるみや蔓がそこら中にある。
昔なら引っかからなかったが、今は至難の業だ。
避けたり切ったりして進んでいく。
・・・ふと思ったが、どうもおかしい。
地図に橋がない。
開演時の物には確かにあるのだが、今見ている地図には見当たらない。
・・・まさか無くなってる?
だとしたらどうやって川を越えれば・・・
自分はネコ科ではないのでジャンプ力はあまりないし、泳ぐにしても荷物が危ない。
・・・まあどうにかなるでしょ。
そんな不安を抱え、川へと辿り着いた。
・・・もしやあれは橋では?
ちょっと行ってみるか。
完全に橋だ。
だけど本格的な代物ではないし、誰かフレンズが作ったのか?
でもフレンズが居た頃にこんな橋は・・・
まさかとは思うが・・・良く残ってたな。
壊れていてもおかしくないんだが。
複雑な感情を抱きながら橋を渡る。
あくまで応急処置的な物だが、基礎はしっかりしている。
やっぱりさっきの考えが正しいのか?
だとしたら、先は相当辛いものになりそうだ。
橋を越え、何時間歩いただろうか。
もうすぐジャングル地方は終わりなようだ。
しかし、朝から出発したおかげでまだ昼だ。
本来なら行く気は無かったけど、ジャパリカフェに行ってみるかな。
・・・あれ?まさかリフトしかない?
・・・あれから死に物狂いで漕ぎ続けた。
まだ若いとはいえ、脚力が無いせいか物凄くキツかった。
フレンズはこれを余裕で漕いでたのか?
サンドスターは偉大だ。
「おじゃましまーす」
虚しく声が響き渡る。
辛うじて電気が通るものの、主を失った店は少し寂れている。
しかし・・・
「あれ?これって・・・」
アイスティー?それに砂糖まで・・・
しかもまだ温かいな。
一応怪しむべきなんだろうな・・・
でもフレンズやセルリアンがそんな事をする訳がないだろうし、飲むか。
・・・普通の味だった。
やっぱり何かのサービスか?
でもフレンズは・・・・・・
・・・・・・あれ?
寝てたのか?
疲れてたのかな。
今のでだいぶ疲れが取れたようだ。
よし、次の地方に・・・
「えっ?」
ついさっきまで俺が見ていたのは間違いだったのか?
俺の目の前には確かに草原が広がっていた。
しかし、それを埋め尽くすほどのセルリアンが目の前にいる。
さあどうしようか?