奴隷と暮らす   作:黒猫黒

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猫獣人奴隷との出会い
助けてなつかれる、訳あり奴隷を引き取るテンプレ


獣人奴隷

ひとつの檻の前で立ち止まる

他の檻よりも汚く掃除された形跡が全く無い、それにとてつもなく嫌な臭いもしている、糞尿や垢それに血の臭いが混ざりえずきそうになる。

 

「ここの檻は?」

 

案内に聞くと、檻の中を見て嫌な顔をしたが私にはにこやかで丁寧に説明する。

 

「ここの檻は、廃棄予定の者を処分するまでひとまず置いておく場所です。お客様にはお見苦しい物をお見せして申し訳ありません、すぐに他の檻に参りましょう」

 

廃棄予定、そう聞いて檻に居る者が気になった

奥の方に居るようで暗くてよく見えない。

 

「ここの檻を見せて貰えるか?」

 

「お客様がお望みならば」

 

ここの案内は教育レベルが高く、とてもやり易い

案内は檻の鍵を開け中を覗く

 

「お客様、この中はとても不衛生で、申し訳ないです」

 

「見たいと言ったのは此方だ、貴方に落ち度は無い」

 

「有難う御座います、この中の者は動ける程の体力は残っていません、危険もありませんのでこのままどうぞ」

 

「ああ、分かった」

 

檻の中に入っていく、床が汚く靴の底がべちゃべちゃ鳴っている不愉快だ。

そのまま奥に進むと隅の方で倒れている者が居た、近寄ると僅かに胸が上下している、生きてはいるのだろう。

 

これは獣人だな、頭に黒い耳が見える汚れて黒いのか元々かは分からない。尻尾も黒く床にパタンと倒れ動いていない。

 

女の子…か?汚れ過ぎて性別も分からない、痩せていて体型はガリガリで骨と皮だけだ。

後は死を待つだけと言う様な状況だ。

 

「おい、意識はあるか?」

 

声をかけると僅かに耳が動いた、意識はあるな

 

「お前は私と来る気はあるか?」

 

耳がピクリと動き瞼が開く

 

「此所から出て、私の旅についてくるか?」

 

「…あ…いき…」

 

長く話していなかったのだろう、声があまり出ない様だ

コートの内ポケットからポーションを取り出す、低級だがまあいいだろう。

 

「薬だ飲め」

 

瓶を傾け口に押し当てる、飲むつもりがあるのか必死に口を開こうとしている、仕方ないので指で口を開いてやる。

 

ゆっくりとポーションを飲み終えたのを見て、もう一度質問する。

 

「私と来るか?」

 

「…い…いきた…つれてい…てくだ…」

 

必死に話しているのを、何とか聞き取れた

 

「そうか、ならお前を貰う」

 

「…ありが…うごさ…ま」

 

「少し待っていろ」

 

涙を流し途切れ途切れに話している、了承は取れた

後は店との取引だ

 

「お客様大丈夫ですか?臭いで気分を悪くされていませんか?」

 

「大丈夫だ、いきなりだが、この檻の者を貰いたい幾らだ?」

 

「お客様!この檻は廃棄予定です、他にオススメの者がいますが」

 

「いやあの者が良い、何か駄目な理由が有るのか?」

 

「いえ有りません、お客様がよろしければ、何も言う事は有りません」

 

「ならあの者が欲しい、幾らだ?」

 

「そのままお持ち帰りいただいて結構ですよ、廃棄予定でしたので無料で差し上げます。」

 

「良いのか?」

 

「奴隷の廃棄は国が決めた業者に頼むので高いのです、それが浮いたのですから、お店としては助かります」

 

「そうか、悪いな」

 

「こちらこそ、有難う御座います」

 

ただで奴隷を貰ってお礼を言われる、不思議な話だ。

 

「この店の奴隷用品を買わせて貰おう、何が必要だ?」

 

「あの者はとても汚れています、クリーニングを受ける体力は無いですから…連れて帰る時に布に包んでお客様が汚れ無い様にして下さい」

 

「ああ」

 

「包める位の布と、柔らかい食料、後は首輪と生活用品ですね」

 

「予算を渡すから見繕ってくれないか」

 

「かしこまりました」

 

金貨を渡すと案内は去って行った、すぐに用意して来るらしい

 

もう一度奴隷の様子を見に行く

 

「お前は私の奴隷になったぞ」

 

「ありがとう…ございます」

 

ポーションが効いたのか、先ほどよりはましになっていた

 

「取り敢えずお前を布に包んで、私の家まで運ぶ良いな?」

 

「はい」

 

案内がやって来て商品と奴隷の説明を受けた、もう連れて帰っても良いらしい

お店のサービスで奴隷に首輪の契約をしてくれた、助かる、ちなみに首輪は黒色だった

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

家に着いたので荷物を下ろし、奴隷を風呂場に運ぶ

 

「おい着いたぞ、大丈夫か?」

 

「はい…」

 

返事をするが大丈夫では無いだろう、洗ってる間に死なれては困る、仕方ない

 

「お前これも飲め」

 

コートの内ポケットから今度は違うポーションを出す。上級を表す水色に輝き、低級の濁った緑とは大違いだ

 

「そんな…だめで」

 

うるさいのでまた口に押し込む

少しずつ流れて行き、すべてを飲み込んだ

 

「よし飲んだな、良いぞ」

 

「ごめんなさい…」

 

「私が飲ませたんだ、謝るな」

 

これで体力は心配無いだろう、洗っていこう

脱衣場にコートを起き、シャツも脱いでズボンだけになる

 

「これから、お前を洗うからな」

 

「はい、ごめんなさい」

 

「謝るな」

 

先ずはこの汚い服だ、ぼろ布と言ってもいい位汚く臭い最悪だ。手早く服を剥いでいく、下は履いていない様ですぐに裸に出来た。

 

お腹がへこみ骨が浮き出ている、尻尾の毛並みも悪いな、上級ポーションが効けば少しはましになるか?

 

「流すぞ」

 

頭の下にタオルを重ねて枕にする、これで顔にお湯がかからないだろう。

シャワーのお湯を足からかけていく、流れるお湯が黒く濁る、汚れがひどいな

 

「温度は大丈夫か?」

 

「はい、きもちいです」

 

「そうか」

 

次は腹にお湯をかける、ゆっくりと進めていく。

尻尾が特に汚い石鹸を乗せ流す、まだ触れるのを戸惑うレベルで汚れている。

 

何回か繰り返すと少しましになってきた、これなら素手で洗える

 

「石鹸であらうぞ」

 

「…ふぁい」

 

気持ち良いのか寝そうになっていた。

 

「眠れるのなら寝て、体力を回復した方が良い」

 

「…ふぁ」

 

頭を撫でると腑抜けた声を出す、馴れてきたのか?

両手に石鹸をつけ尻尾を洗う、抜けた毛や埃が取れる

こんなに抜けて禿げないか?まあ禿げたらまた生やせばいいか。

 

体を洗うと次は髪の毛だ、何時の血か知らないがこびりついている、一番大変そうだ

 

お湯で解すように揉んでいくと埃の塊や毛やゴミ、色々と取れる、柔らかくなったらやっと石鹸だ。

耳の中に入らないように洗っていく。

 

獣人は気持ち良いのか寝ていた

 

大体は綺麗になった、体を見ると男性器は無いと、言う事は女だな、そこで確認するしか無いほどの痩せ方だ

よく生きていたな。

 

綺麗になった体をタオルで拭いて、バスローブで包む着せやすくて良い。

そのままベッドに運び、寝かせて置く。

後はポーションの力でどれだけ回復するかだ

目覚めるまでにスープでも作っておくか。

…早く元気になって欲しい

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

作業台でポーションを作っていると、後ろで動いた気配がした、振り向くと目が覚めたようだ。

 

「起きたか、体はどうだ?」

 

「かゆくないです」

 

「そうか、痛みは?」

 

「あれ?ない、いたくないです」

 

「なら良いまだ動けないだろうから、食事を運んでくる。」

 

「あっごめんなさい」

 

「謝るな」

 

食事を持ってきても、食べさせる間も、食べてからも謝る…これはどうにかしないと。

 

「お前名前は?」

 

「なまえはないです」

 

「奴隷になる前からか?」

 

「うまれてから、ずっとどれいです」

 

ああ奴隷同士の子供か、なら名前はある方が珍しいな

 

「種類は分かるか?」

 

「ねこです」

 

「ほかは?」

 

「ごめんなさい」

 

「謝るのは止めなさい」

 

また、謝ろうとしてぐっと口をつぐんだよしよし。

猫か黒い猫としか分からないな、案内から貰った資料には獣人としか書いて無かった、黒猫か…黒…

 

「ひとまず仮の名前として、クロでいいか?」

 

「わたしのなまえ?なまえをもらえるのですか?」

 

「ああ簡単に黒いからクロ、仮の呼び名だ」

 

「わたしのなまえはくろ、くろ…です」

 

「安直だから、また今度ちゃんと考える」

 

「わたしのなまえはくろです、これがいいです」

 

「お前…クロが良いならいいが」

 

「なまえをありがとうごさいます、このおんはぜったいわすれません」

 

「そんな大袈裟な」

 

やる気に溢れるクロを見て先ずは、十分な体力をつけないといけないと思う、まだまだ先は長いな。




黒猫獣人ちゃん

ガリガリで性別不明な程
弱っている
死にかけからは脱出

ポーションはとても高価
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