何れ死ぬであろう私が鬼滅の世界を生き抜いた話。 作:蔓桔梗
更新ができなかったので本日二回目です。
久々に激しい運動をしたので筋肉痛が…。痛かったです。
あと読んできました。
炭次郎のくもりなきまなこ
何故か始まったざる蕎麦早食い勝負に付き合ってあげる義勇さん…
柱に就任してからそれなりに忙しい日々を過ごしている。
と言ってみるものの、柱としての仕事が増えただけだ。
姉の継子として任務に同行していたので、ある程度の要領は分かっている。
なので、私的に柱になって新しく加わった大きな項目は『継子の育成』だ。
継子を誰にするかはその者を育てる柱に一任しているらしく、
私は他の柱と比べて一般隊士と出会う確率が高い。
そして、運が良ければ機能回復訓練などにも参加しているので一番会いやすい柱だと自負している。
そのおかげか柱の地位を望むものがよく訪ねてくる。
だが、私は柱の中で最弱と言っても過言ではない。
毒でもなんでも使ってもいいならもう少し上がると思うが、純粋な戦闘能力を求めるのなら他を当たってくださいだ。
そんな私だからか、選ぶ継子は大抵、スピードに特化していてどんな手段も厭わない人物だ。
最初は純粋に私と同じようなスピード特化型に目をつけて稽古をつけていたんだけどね?
何故か手段を厭わなくなってしまって…どうしてそうなったんだと内心、すごく思っています。
何が悪いんだろうね??
ただ私は、私より体格が大きい継子たちが嫌がりそうなことをしていただけなのに…
小柄で腕力が足りないからそれを補う工夫を…ちょっと人より多く仕込みをしているよって喋っただけなのに…
本当になんでだろうね??
あれ〜?なんか違う方向に走っているな〜と思いながらも継子たちを任務に出していく。
この時の思考は、生きて帰ればそれでオールオッケー!あわよくば鬼も殺せたらいいね!!張り切って頑張ろー!だ。
被害が出ないことが一番だけど、多少の被害は目を瞑るしかない。
これは必要な犠牲なのだ。必要な犠牲なんだ…!
でも、何でだろうね…私の手元に使われなくなった鍔たちがある。
多少の被害は必要な犠牲なので目を瞑るしかない。
そう、その必要な犠牲のためなら私は何枚でも始末書だって書けるし、握り潰すためのお金だって引きずり出してみせる。
だからと言って、
継子にはそこの所しっかり教え込んでいたはずだ。
最悪、鬼は殺せなくてもいい。絶対に生きて帰ることを諦めてはいけないと。
人の命が儚いご時世だと理解して、絶対なんてこと有り得ないと内心、思っていながらも何だかんだ可愛い愛弟子だったのだ。
守りたいと、生き残って生き抜いて欲しいと願っていたからこその教えだった。
それなのに最後に帰ってくるのは物言わぬ無残な骸か申し訳程度に回収された日輪刀だ。
一人増えたのにまた一人減り、また増やしても減り、そんなことが続いていくと次第に増やすことがなくなり、それによって減ることしか出来なくなった。
最後に残ったのは、周りから臆病者と言われていた子だ。その子も無言の帰還となった。
「結局、同じ」
胡蝶しのぶには複数の継子がいたと記憶している。
そのほとんどが死に残っているのは彼女の妹である栗花落カナヲくらいだ。
どうにか生き残る継子がいないかと模索したがそんなこともなく。
今になって思えば柱になってちょっとはしゃぎすぎていたのだ。
私の力不足を補えるような人物がいるのではないか、そんな人物を育てることができるのではないかと。
あの子以外に柱になれるような人物が、私が知っている未来を覆せるような人物がいるのではないかと。
ただの自分勝手な願望だった。酷く身勝手なエゴだ。
そんな人物が都合良く見つかるのなら当の昔に見つかっている。
「あの…しのぶ姉さん…」
「なあに?カナヲ」
最近の妹は少しマシになってきて姉妹らしい会話ができるようになってきた。
このまま、感情を表に出すことができるようになればいいと常々思う私です。
まだコインが手放せないので時間はかかりそうだが。
今日の妹は何か緊張しているように感じる。
「私…しのぶ姉さんと一緒に鍛錬がしたい、です…」
何を話したいんだろうと妹の思いを汲み取ろうとしていたら横から衝撃が殴り掛かってきた。
「……姉さんたちのように、鬼殺隊に入りたいです…」
原作で言うのなら身体中汗をかくばかり、だろうか。
きっと、妹にとっては重大な決心だっただろう。
「…………そう」
私はそう返すことしかできなかった。
栗花落カナヲが胡蝶しのぶより剣の才能があることは解っていた。
弱っていて二人がかりとはいえ、十二鬼月を倒したのだ。いずれ柱になるだろうと思っていた。
それでも、私は彼女を鍛えることはしなかった。
妹が何も言わないことを良いことに医学と最低限の護身術しか教えなかった。
だけど、感情がまだ表に出ない妹が自分から鬼殺隊に入りたいのだと言った。
誰かにその選択肢を提示されたのか、自分からそう思ったのかは分からない。
だけれども、妹が自分の口からそう言ったのだ。
反対することはできた。
だが、反対をすれば彼女が自分から意見することがなくなってしまうのではないかと危惧した。
「カナヲが言いたいことは分かった。貴女を鍛えるわ。この世界を
厳しくいくわよ?と確認を取るものの、妹はきっとやめることはしない。
「はい、師範…!」
妹のことを甘く見ていた。
流石、何時か柱になる者だ。私が苦労してやってきたことを軽々とやってのける。
妹だといえど、いや、妹だからこそ、その才能に嫉妬する。
その才能が一欠片でもあれば私は…。
………醜い嫉妬だ。家族といえども血が繋がっていない妹にそう思うのはお門違いだ。
そういえば一時期、姉にもそう思っていた時期もあった。私はなかなか業が深いようだ。
胡蝶しのぶが栗花落カナヲを何時から鍛えていたのかは知らないがこの分だと彼らと同期になりそうな予感。
内心、複雑だが彼が妹に良い影響を与えると知っているので見送ると言う選択肢はない。
まあ、それまでは見送り続けますけどね!!
妹には余裕で最終選別を通ってもらわねば。
臨床実験の時に見当たらなかったので手鬼がまだいるのかいないのか分からないがそんな存在がいる藤襲山に七日間居るのだ。
対策は万全にすべきである。
え?過保護??いやいや胡蝶しのぶだってそうしてたから。それに可愛い家族ですもの。それくらい当然でしょ。
ーーーーー例え、カナヲが本心からそう思っていたとしても、その言葉だけは聞きたくなかった。