何れ死ぬであろう私が鬼滅の世界を生き抜いた話。   作:蔓桔梗

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番外編、上に置くか下に置くか。
とりあえず、上に置いておきますねー。


何れ死ぬ私が世界の中心と出会った話

 

 

柱が私の知っている人となり、妹が最終選抜を突破し、鬼殺隊となった。

妹に最終選抜の様子を聞くと彼が居たようだ。

 

彼がそこに居たということは原作は恙無く進んでいるようだ。

 

だが、冨岡さんはいつも通りだ。

いつも通り、鬼を斬る。

 

 

人を喰わず、兄を庇った鬼になってしまった妹の話を一切しない。

 

 

まあ、冨岡さんはそういう人だからしょうがないと内心、ため息を吐く。

ちゃんとホウレンソウをしてくれれば、こちらともしても予め対応できるし、あんなこと(柱合裁判)にならずに済んだのに。

それが冨岡さんが冨岡さんである所以なので仕方がない。(2回目)

 

「義勇」

「しのぶ」

 

お館様に呼ばれた。那田蜘蛛山に関する報告は終わったようだ。

 

「「御意」」

 

さて、お仕事の時間だ。

 

 

◇◆◇

 

 

私は森の中を駆けた。

 

私のやるべきことを片付けて、いよいよ最後の役目を務めなくては。

それ即ち、感動の兄弟弟子の再会を邪魔することだ。

 

胡蝶しのぶは鬼を前にうっかり刀を抜かない冨岡さんが危ないと判断して助太刀をしようと禰豆子ちゃんに刀を振り抜いた。

 

しょうがないね、しのぶさんの中では義勇さんは天然ドジっ子だからね。

ちなみに私は冨岡さんのことを幼女だと思っている。

 

 

私は禰豆子ちゃんが人を襲わないことなどいろいろ解っているから傷つけるつもりは一ミリもないがそういうわけにはいかないのが悲しいところ。

 

だって私、鬼絶対殺すマンだと認識されているんですもの。

 

鬼絶対殺すマンが鬼に対して何もしないどころか保護しようとし出すとか頭、大丈夫?となる。

私の中では禰豆子ちゃんと珠世さんは別枠になっているが他の者から見れば同じ鬼枠。

 

心が痛むがやらなくては話が進まないのだ。

でも、やっぱり申し訳ないので毒はナシの方向で。

 

 

駆けている先に義勇さんの姿が見えた。

大丈夫、冨岡さんならちゃんと防いでくれる。防いでくれる。

 

私がいつも鬼にしているように刀を振り抜くと冨岡さんはちゃんと防いでくれた。

くるくると回転して冨岡さんと向き合う。

 

「あら、どうして鬼を庇うんですか?」

「いきなり邪魔をするなんて…そんなんだからみんなに嫌われてるんですよ」

 

いや、分かるよ?冨岡さん。禰豆子ちゃんは特別だもんね。私も特別枠に入れているよ。

でもね、冨岡さん。そういう報告はちゃんとしてくれないとこうする(対峙する)しかないじゃないですか。

 

後、胡蝶しのぶとなったからにはこのセリフは言わなければならないという使命に駆られた。

反省もしていなければ後悔もしていない。

 

「俺は、嫌われていない」

「そうですか。やはり自覚なかったんですね」

 

心外だというような反応を返されたがこちらの身にもなってほしい。

何度、幼女(冨岡さん)だから仕方がない()と流したのだと思っている。

これを機にもう少し成長してほしい。無理だと思うけど。

 

「坊やが庇っているのは鬼よ。死にたくなかったら離れなさい」

 

21歳児をイジるのもそこそこに本筋に戻ろう。

彼に警告するが、彼は自分の妹だと正直に告げる。

今まで出会った鬼殺隊士は最後まで話を聞いてくれる優しい人だったのだろう。

だけど胡蝶しのぶ(鬼に恨みを持つ者)は最後まで話を聞いてあげないし、訳を知ったから剣を納めはしないのだ。

 

「そう。じゃあ、苦しまないようにすぐに殺してあげる」

 

刀を構えるが最初に言ったように殺す気は微塵もない。だって禰豆子ちゃんだし。

私にはそれで通じるがこの後は、お館様が認めない限りそれでは通じないのだ。

 

頑張れ主人公。キミだったらこれを乗り越えれると信じている。

そもそも乗り越えれると分かっているからやっている節があるし、できるよね?

キミのことちゃんと期待しているよ。

 

だからこそ、原作のように振舞っているんだから。

 

 

 

「本気なんですね。柱なのに鬼を庇うだなんて」

 

軽く刀を結び合せるけど冨岡さんも本気で斬ろうだなんて思っているはずもなく膠着状態。

だけど柱としてやるべきことはしっかりとやらないといけないので。

相手が主人公だろうが、この世界の核だろうが、後でお許しが出るだろうがやらなくてはならないのだ。

 

 

ということで、鬼ごっこしましょうねー。

 

 

木々を飛び乗って逃げた彼を追いかける。

冨岡さんも半歩遅れて私を追いかけるが捕まらない自信がある。

ウソ。ほんとはないけど、胡蝶しのぶと比べると簡単に捕まる気はない。

 

さて、妹には追いかけるよう指示をしたし、どこまで持つかちょっと楽しみだなー。

 

山に罠はお約束だよねと簡易的な罠を仕掛けようと懐に手を伸ばす。

 

スカッ

 

そこにあるはずのものがなく、手が空を切る。

 

あ…仕込み直すの忘れてた…

 

いろいろあってすっかり忘れていたことを今になって思い出すという大失態。

自分がまさかの『うっかり』をしてしまって呆然とした隙にあっけなく冨岡さんに捕まってしまった。

 

 

 

 




番外編、鬼ごっこ終了後の力比べの会話

「冨岡さーん、なんとか言ったらどうです?」
「……」
「冨岡さん、聞いてます?」
「胡蝶、隊服はどうした」
「…今更それを聞くんですか?」

何も言わないからてっきり気づいていないと思っていたしのなりさん。


〜出すタイミングを逃した人物紹介〜
しのなりさん
「お前、死んでも殺す」
鬼絶対殺すマン上弦の弐ガチ勢。
童磨を殺したくて殺したくて震えている。殺意とヤル気に満ち溢れている。
シスコン。瞳孔が開きがち。
原作と違い後ろ髪をバッサリと切ってハーフアップにしている。
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