何れ死ぬであろう私が鬼滅の世界を生き抜いた話。 作:蔓桔梗
お久しぶりです。
冬に近づくとやることがいっぱいになりますね。
多分、これからも不定期投稿です。
お館様の指示により、竈門兄妹とともに屋敷に向かう。
「………」
「………」
これから柱合会議…その前に柱合裁判か。
メンドくさなあ…でも、ボイコットは流石にできないしなあ…
那田蜘蛛山に行ってこいと言われた時から覚悟はしているがやはり気が重い。
「これが柱の宿命なんだ」とか「あの場の進行役がいなければカオスになるぞ」とか言い聞かせて行く気を何とか起こす。
…冨岡さん、よく柱合会議行こうと思えるよね。私だったら行かない。(褒め言葉)
「うむ!これより裁判を始める!!成る程!」
「裁判を始める前に貴方が何をしたのか理解」
「その必要はないだろう!!」
あ〜お客様困ります〜困ります〜
今、私がきちんと分かりやすい説明しようとしているのに遮んなや。聞けよ。
いくら結果が分かりきっているとしても一刻を争う状況じゃなければちゃんと形式に則りましょうね〜。あとで色々言われても知らないゾ☆
これだから最初の頃の煉獄さんは苦手なんだよ…
思わずつきそうになるため息を頑張って呑み込む。
「…はしら…」
ほら〜主人公が困ってんじゃん。
それも含めて説明しようとしたのにバッサリ切り捨てたばかりにえ、柱?何ソレってなってんじゃん。
「何とか言ったらどうだ?冨岡」
軽い現実逃避をしていたら話は進んでいたようで伊黒さん、ネチネチと冨岡さんに小言を言っている。
その小言に「何とか」と言わないかハラハラしているのは私だけなんだろうなあと遠い目をする。
「別によろしいのでは?後でいくらでもできますし」
実際、柱である冨岡さんは柱合会議にだって出席するし、一般隊士である彼と比べても優先順位は低い。
ぼっちな冨岡さんなんて放っておいてさっさと事情聴取(既に知っているけど)をしてしまえ。話が進まん。
なんとか事情聴取に持ってこれた。事情聴取というよりかは入隊経緯だね。
今まで会った人はそれで納得したかもしれないけど、柱の人たち、全然同情しないし、納得しないけどね。
話は聞くが納得してしょうがないなとなるとは言ってないってね。
さっさと殺しちまおうぜ〜な雰囲気が漂う中、蜜璃ちゃんが控え目に手をあげる。
「あの〜…でも、疑問があるんですけど…お館様がこの事を把握してないとは思えないです…」
勝手に処分してしまっていいんでしょうかと言う蜜璃ちゃんにそうだ!そうだ!ちったあ待つこともできねーのかよぉと内心、イキる。表に出すなんて出来ないので内心だ。
「鬼殺隊として人を守る為に戦えるんです!」
彼はう〜ん、どうしようかって雰囲気を出す一同に向かって妹は、禰豆子は人を守れるんだと叫ぶ。
きっと、これが胡蝶しのぶの心に響いたのだろう。
姉の理想を叶えそうな人物に出会えたのだと、この人物ならきっと姉の望んでいた理想を実現できるとだろうと思えたんだろうな…
「鬼を連れたバカ隊員ってのはそいつかい?」
禰豆子ちゃんが入っている箱を片手に現れたのは眼を血走らせ、顔面も身体中も傷跡だらけな上に凶悪な人相な青年だ。
キターー!鬼絶対殺すマン!
言わずともみんな知っている鬼絶対殺すマンにして超過激派、風柱の不死川さんだ。
私はこれから人喰わない証明が起こると知っているけど胡蝶しのぶは彼に姉の想いを託してもいいかもと思っている時の乱入だし、ムカついただろうね。
「不死川さん、勝手なことしないでくれません?」
私もちょっとムッとしたし。
本当に柱の皆さんは進行役を遮って話をするのが大好きなんですね。
頭突きされるとかざまぁ。
「「お館様のお成りです」」
やって参りました。お館様による竈門兄妹を何故見逃していたかの説明タイム。
「炭治郎と禰豆子のことは私が容認していた。そして、みんなにも認めてほしいと思っている」
冨岡さんもそうだけどお館様も事前通告くらいしてほしいな。
心構えする時間くらいは与えてやってもいいじゃないか。なんて他人事のように考える。どうなるか知っている私にとっては実際にそうなんだけど。
「鬼を滅殺してこその鬼殺隊。竈門、冨岡両名の処罰を願います」
禰豆子ちゃんを見逃した本人である冨岡さんは賛成、忘れっぽい無一郎くんはどっちでも、蜜璃ちゃんはお館様の意に従うと表明。
だけど、それ以外の煉獄さん、宇髄さん、悲鳴嶼さん、伊黒さん、そして不死川さんはお館様に反対だと告げた。
「了解致しましたお館様」
半数が反対を示す中、私は賛成の意を示した。
「なっ!?テメェはそれでいいのかよ、胡蝶!」
「別に。お館様がそうおっしゃるのならば部下である我々が従わない道理はないかと」
確かに鬼は許せない。私の家族を全員奪っておいて許せるはずもない。普段なら反対するだろう。
だがしかし、禰豆子ちゃんは別枠認定だ。カッコ但し、禰豆子ちゃんと珠世さんを除くカッコとじってやつだ。
それに私、鬼絶対殺すマンではなく上弦の弐死んでも殺すウーマンなので。
その後、伝家の宝刀だぞ!というように鱗滝さんの手紙が出てくるが、不死川さんたちは切腹で責任取れると思ってんのかオコだぞオラァ!となっている。
まあ、今の時代は大正。戦国時代のように責任を取る=切腹ではなくなってきているからなあ…大正に染まってきている私でもちょっと古くない?って思うし。
「人を襲わないという保証が出来ない。証明が出来ない。ただ…人を襲うという事もまた証明が出来ない」
シュレティンガーの猫。
実際に箱を開けるまで猫が死んでいるのか生きているのか判らない二つの事実が重なっている状態。つまり、実際に事が起こるまでどちらが事実なのか証明できない。
禰豆子ちゃんが人を襲うか襲わないか。この問答はそれに近い。
その中でも『人を襲わないという証明』になると話は『悪魔の証明』――つまり、魔女裁判になってしまうが…お館様もそっちの方向に話がいくのは望んでいないためいい感じに話を逸らした。
「分かりません、お館様。人間ならば生かしておいてもいいが鬼はダメです」
だけど、それで納得できない人物がここに一人。きっと納得しないだろうなと分かっていて話を逸らしたんだろうけどね。
「お館様、証明しますよ。俺が
鬼というものの醜さを!」
何せここには
チョロい!チョロいよ、不死川さん!頼んでもないのに証明しようとするなんて!!これにはお館様も内心、ニヤリとしちゃうじゃないですか!!
という事で、不死川さんによる禰豆子ちゃんは人を襲うか証明実験。
結果は――――
―――――――――プイッ!
「フンス!フンス!」
――――勿論、証明出来ない。
怒っている禰豆子ちゃん可愛い〜とどこかの恋柱と同じ思考をしながらも彼らを蝶屋敷にご招待。
途中、頭突き第二弾をしようと引き返してきたけど無一郎くんに撃退されあえなく退場。
もう用事もないし、蝶屋敷でゆっくりしていってね。
ピチピチと鳥の囀りが聞こえる。
鬼殺隊の本部でもある産屋敷邸は人里から離れた森の中にひっそりと佇んでいる。
鳥の囀り、自然あふれる景色、暖かい日差しも相まってゆったりとした時間を感じる。
柱合会議でなければ昼寝をしてもいいかなと思ってしまうほどだ。
「では、改めて柱合会議を始めようか」
その声であちこちに飛んでいた意識は柱合会議に集中した。
あっちゃこっちゃと現実逃避()をするしのなりさん。
ただし、仕事の話となると真面目モードになります。