何れ死ぬであろう私が鬼滅の世界を生き抜いた話。 作:蔓桔梗
小噺(番外編)其の二です。
色々とツッコミどころがありますがナシの方向で。頭を空っぽにして読んでください。
しのなりさんもしのぶさんもシスコンだと思うんです。
「待ってください。確かに彼は隊律違反を犯しました。
ですが、話を聞くくらいはしてあげてもよろしいのではないでしょうか?」
あの日、私は姉を完全に救うことはできなかった。
だけど、姉を死なすこともなかった。
肺の半分を潰された姉は柱を降りた。
それもそうだ。肺は呼吸をするにあたって大事な器官だ。それが欠けたとなれば鬼を倒すことも難しくなる。
姉と肩を並べて戦うことが出来ないのは残念だが、『姉さんが生きている』その事実があるだけで十分だ。
主人公と同じく鬼に同情を抱き、『鬼とは仲良くできる』と持論を掲げる姉は当然のことながら主人公たちを庇う。
竈門炭治郎の鬼に対する想いを知っており、姉の考えもよ〜く解っている私は待ってましたと言わんばかりに姉側につく。
「姉さんの言う通りです。弁明の一つくらい聞いてあげればいいのに」
あ〜相変わらず姉さんは綺麗で可愛い。
毅然と対応するその姿勢、険しい顔、カッコイイ…好き。
まさか弁明の一つも聞けない器量の狭い人が柱であるわけ、ありませんよね?と煽りながら裏ではそんなとりとめのないことを考える。
煽らないと姉に窘められたが反省は一切ない。
愛する家族である姉の味方でないはずがないのだ。当然だろう?
それに禰豆子ちゃんは別だとしっかり理解しているのでわざわざ殺そうだなんて一ミリも思えないのだ。
ええぇ… こんな可愛い子を殺してしまうなんて…
胸が痛むわ。苦しいわ。
甘露寺蜜璃は隊律違反をしたらしい少年に大変同情的であった。
そしてその同情をはっきりと口にした女性をみる。
元花柱の胡蝶カナエさん…。
しのぶちゃんのお姉さん、だったわよね。しのぶちゃんと一緒で綺麗でカッコイイなあ…
それにしても、しのぶちゃんってお姉ちゃん子だったのね。普段のしのぶちゃんもカッコイイけどこのしのぶちゃんも可愛くて好きだわ…
普段、柱合会議などで会った時には見せない側面に意外な思いがあるが、そっちの方がなんだかしのぶちゃんらしいと思った蜜璃は微笑ましい気持ちだ。
伊黒さん、相変わらずネチネチして蛇みたい…しつこくて素敵
冨岡さん、離れた所に一人ぼっち…可愛い
いつものようにキュンとときめいているとしのぶちゃんと目があった気がした。
「……?」
姉さんの姿を見ているととても安心する。
完全ではないけど自分が運命に抗えたという証明であると共に大切な愛する家族だからだろうか。
姉さんのキリッとした姿を見ればカッコイイと思う。
柱としていた時には強い憧れを抱いたものだ。
姉さんの笑顔を見ると可愛い、綺麗だと思う。
家族の団欒に姉さんの姿を見ると心がホワホワとする。胸がドキドキとする。
ふと、誰彼構わず胸をときめかしてハートを飛ばす蜜璃ちゃんが視界に入る。
蜜璃ちゃんは恋の呼吸というとても独創的な呼吸の使い手だ。
そのためとははっきりとは言えないが、蜜璃ちゃんはキュンとなりやすい。敵にはときめかないようだけど。
「………甘露寺さん、今姉さんを見てどう思いましたか?」
「え…カッコよくて綺麗だなあって…」
「 で す よ ね 」
もしかしてと思って蜜璃ちゃんに近寄って姉さんのことについて尋ねてみる。
思っていた通りの言葉に全私が同意した。
「やっぱりそうですよね。蜜璃ちゃんもそう思いますよね。姉さんは凄いんです」
そうだろう、そうだろう。姉さんは凄いんだぞ。
フフンと胸を張って自慢したくなるが、今は自重しよう。
一応、柱合裁判中だからな。
裁判のさの字もないし、判決はもう決定済みだけど。
シリアスやるみんなには悪いが結果が分かりきっている私にとってはさほど重要ではないのだ。
そんなことよりも一つ分かったことがある。
この胸の高鳴りはやはりときめきだったのだ。
最初、恋の呼吸などと言われた時は正直に言おう。はあ??と思った。
全くもって意味が分からんと思ったし、ときめきのツボも謎すぎた。
でも、今なら少し分かった気がする。
「恋の呼吸って誰にでも息づくものなんですね…」
「えっ!?そうなの??」
恋の呼吸って尊いなんだなぁとしみじみと呟くと蜜璃ちゃんは大層驚いた顔をする。
え、違うの??
風の噂で炭治郎がヤバイって聞きました。(単行本ゆっくり派)
鬼のみんな、目抉るの好きダネー(*´・д・`*)