何れ死ぬであろう私が鬼滅の世界を生き抜いた話。   作:蔓桔梗

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第二話。
しのぶさんの前の口調がわからないよ…ふぃーりんぐ、ふぃーりんぐ


何れ死ぬ私が運命に抗おうとするが癒される話

自分が鬼滅の刃の胡蝶しのぶであると自覚してから数週間が過ぎた。

 

最初は“私”が私でないことに気づかれないか内心不安だったが、楽観的な姉や出会ってから日が浅い妹が気づいた様子を見せないのでもう開き直っている。

そして、家族の中で一番死亡フラグが立っているであろう人物は…

 

「しのぶは最近、頑張り屋さんね。私も頑張らないと!」

 

あの日から鍛錬に力を入れる私の姿に刺激されたのか同じく鍛錬に力を入れていた。

その姿を横目で見てよしよしいいぞーと内心ほくそ笑んでいたがはたと思い出す。

 

確か、胡蝶カナエは上弦の弐に騙し討ちされたのでは??

 

ちゃんと読んだかネタバレ読んだのか忘れてしまったが彼女の最期は

 

 

〜〜以下超絶意訳〜〜

「鬼と人、仲良くしたいよね」

「ウンウン。そうだよね、僕も人を救いたいよ」

「あら?もしかして話が合うひと()かも…」

「最初は怖がられるけど吸収したらきちんと救われるんだよ!」

「どうしましょ全然話が通じない…」

 

 

から戦闘。致命傷を受け喰われそうになるが夜が明ける寸前だったため、惜しまれながら撤退。そして間に合わなかった私が到着し、言葉を交わしてご臨終だったはず…

 

サイコパスは話が通じているようで通じてないので騙し討ちされたとは断言しにくいがそうだったと思う…!

 

 

……ということはもしかして意味がない?

 

最後の最後で鬼を倒す強さは必要だから完全に意味がないとは言えないが、その前に「もしかして同じ意見を持った人…?」と思った人物にホイホイ心を許すなという方が先なのでは??

 

 

「………」

「しのぶ?」

 

突然、素振りをやめた私に疑問を思ったのか姉が私の顔を覗き込む。

 

「私…姉さんの将来が心配なの」

「いきなりどうしたの…?」

 

いきなりすぎる私の話に姉は困惑しながらも話を聞く態勢に入った。もう、こうなってしまえば思いついた勢いに任せて言ってしまえ。

 

「ずっと前から薄々思っていたの…姉さんは楽観的すぎるって。優しいのは美徳だわ。楽観…前向きなところも……」

 

そう前からうっすらと思っていたのだ。

ただ、その時は姉さんに群がる虫は私が振り払えばいいと思っていた。思えば私も楽観的だったのだ。そうも言ってられない存在(上弦の弐)がすぐそこにいると自覚してから早急に反省した。

 

「それが姉さんの魅力で今更直せるとは微塵も思っていないけど不安なのよ。いつか…いつか、姉さんが……騙されてしまうか心配でならないの!」

「姉さんは警戒心がなさすぎるわ!世の中の人間は姉さんみたいに優しくないの。騙すために同調するやつだっているんだから警戒心の一つくらいは持っておくべきよ!」

 

サイコパス(上弦の弐)の甘言に乗るなとピンポイントに言えないのでとりあえず他の者に対して警戒心を持つべきだと伝えておいた。

ちょっと私が人間不信に陥っているように見えなくもないが姉を死なせないためにも背に腹は代えられないので甘んじて受けることにする。

 

「うーん…ちゃんとしているつもりなんだけどなあ…」

 

 

どこが???

がっつり、人買いに舐められそうになってたやん。

 

スンと真顔になった自覚はある。でも、私は悪くない。

 

「でも、しのぶがそういうなら姉さん、頑張るわ」

 

両手を握り拳にして頑張るという姉さん可愛い…じゃなくて柱であるし、本人もそう言っているから大丈夫だと思いたいがどことなく漂うフラグにそこはかとない不安を覚える。

 

「だから、大丈夫よしのぶ。貴女が不安に思っていることにはならないわ」

 

そう言って頭を撫でる姉をただただずるいと思った。

そんなこと言われれば大丈夫だと思ってしまうではないか。

 

 

 

そんなこと言われたら、もしかして起こるかもしれない未来を知っていながら何も言わない私がとても罪深い存在だと思ってしまうではないか。

 

 

 

「…姉さんはずるい、わ」

「しのぶ…」

 

あ…と思った時にはもう言葉が溢れた後だった。

どうしよう…“私”らしくない。私が“私”ではない事がバレる!と内心、大慌てしていたら姉がよし!と声をあげた。

 

「鍛錬はもう終わりにしましょう!」

「は??」

 

異論は認めないとばかりに剣を取り上げた姉は妹を呼ぶと手を繋ぐ。

混乱していると呼ばれた妹が到着し、姉は反対側の手で妹と手を繋ぐ。

 

「これから一緒にご飯を作ります!」

「???」

 

突然の宣言に何を考えているのだろうと疑問符が乱舞した。

 

「ご飯を食べたら一緒にお風呂に入ります!そして今日は三人一緒に寝ます!!」

「一緒に食べるのはいいけどこの歳で一緒に寝るのはちょっと…」

「いいから!いいから!」

 

ご飯を作ろうと意気揚々と進む姉に引っ張られながら遠回しな拒否をしても姉は聞く耳持たず。

私の意見は黙殺され、気がついたら川の字になって寝ていた。

普通なら妹が真ん中であるはずなのに何故か私が真ん中になっていた。

 

「なんでさ」

 

ご飯?

みんなの好物作りあって食べたよ。生姜の佃煮美味しかったです。

 

 




カナエさんの好物はなんのかな?
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