アブノマコレクション 新生活   作:ヒラミル

3 / 5
ここ本当どうするか悩みました……
ヒロインにするなら壊しちゃ意味ないし……


機械の暴走を止めるには

 ……どうしよう。

 足下ではまだ管理人がコワイコワイ言いながら震えている。

 そりゃそうなるでしょうね……

 何しろ管理人は、職員と違いアブノーマリティと面と向かって対峙したことなど無いのだから。

 

 だからといって、管理人を臆病者呼ばわりするつもりは無い。

 管理人は管理人にしか出来ない仕事がある。

 だから──今私ができる事は──

 

「──管理人」

 この生活が続くなら、これから管理人は沢山のアブノーマリティと接することになるだろう。

 しかも今は規制フィルタ等は無しで。

「あなたのせいなんですからね? 

 あの会社での事も、この状況も、全部……」

 聞こえるように耳元で言った。

 この言葉には私怨も混じっていたかもしれない。

「だから──

 これからも管理人は苦しみ続けて下さい」

「──!?」

 

 

 ……さっきの言葉……

「では私はこれで!」

「あっ……」彼女は行ってしまった。

 

 ありがとう。誰とは言わないが。

 おかげで目が覚めた。

「アブノーマリティ、な……」

 確か管理人室には工具箱があったはずだ。

 それで……

 

『……』

 壁も床もぼろぼろだった。

 そんな部屋の中に、一人の男が侵入した。

『……』

 一瞬男は怯むが、その機械を見ても動じない。

 と、突然機械は回りながら突進した。

 男はひらりと身を翻す。

 この位予想出来てるよ。そう言わんばかりに避けた。

 ガッ。

 機械が壁に当たったと同時に、男は機械に近づく。

「いい加減にしろよ……」

 機械の可動部に、ドライバーやノギス、その他工具を刺していく。

 ガガガガッ……と機械からしてはいけない音がする。

『警告、本機は行動不能に陥りました』

「ひとつ聞きたい事があるが……お前はそれを本当に“掃除”だと思っているのか?」

『……僕は知ってるよ』

「残念ながらお前のその考えは間違っている。

 罰として君は正しい“掃除”を学ぶまでは掃除禁止だ」

 そう言うと男は、機械の電源を落とした。

 

 男の顔や体には複数の刃物で切られた傷がついていた。

 

 

「……はあ。私もそんなに暇ではないんですよ」紫色の髪をした黒子が言う。

「済まない、俺はプログラムの知識に疎いんだ」

「だからといって……オールアラウンドヘルパーのクリーニングプロセス消去とは……ずいぶん面倒な依頼を持ち込みましたね」黒子は肩を回す。

「君なら出来ると思って言っているんだよ」

「勝手な事を……そのせいで私達が被害に遭ったのを忘れたのか……?」忌々しそうに黒子が言う。

「……いや、違うな……

 管理人が変わりないようで何よりです」




*やっと かけた。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。